生活環境部衛生環境研究所の工程表

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基本的事項

組織のミッション

県民の安全確保と豊かな環境確保のための調査研究拠点機能の発揮
○危機管理対応として、県民の安全確保に資する調査研究の実施
○環境の保全・再生と活用に資する研究・調査の実施
○住民・ＮＰＯの環境学習・環境活動の支援
○試験検査精度の信頼性確保

所管組織、所管責任者

部局名	部局長名	所属名	所属長名	職員数
生活環境部	中山貴雄	衛生環境研究所	長谷岡淳一	39

１．政策内容と目標

（１）政策内容

危機管理対応として県民の安全確保に資する調査研究

（２）長期的目標

●将来ビジョンの取組の方向性（該当所属のみ）

●政策項目（該当所属のみ）

●所属で設定する長期目標（設定がある場合のみ）

①食品の安全管理・評価に関する研究の実施
②感染症発生予測・予防に関する研究の実施

（３）今年度の目標

①一斉分析法を用いて残留動物用医薬品の迅速分析法を開発するため、畜水産物中からの抽出条件の確立と妥当性評価を行う。
②微生物（細菌及びウィルス）を網羅的かつ迅速に検出するため、ＰＣＲ条件の改良等検査法を検討する。

２．測定指標

指標１

指標名	指標の分類

指標の選定理由及び目標値の設定根拠	根拠となる計画等（ある場合）

	基準値	年度当初値	今年度目標値	今年度実績値	長期的目標値
数値
時点
達成度

３．目標を実現するための主要事業・主要制度

番号	主要事業・主要制度	事業概要・スケジュール
1	QuEChERS(クエッチャーズ)法を用いた残留動物用医薬品一斉分析法の開発　（トータルコスト予算額5449千円）	食品中の残留動物用医薬品に起因する健康被害発生時に、原因物質を迅速かつ的確に特定し、もって県民の健康被害拡大防止に資するため、残留動物用医薬品の新たな分析方法の開発を行う。
2	健康危機に対応するための微生物検査手法強化に関する研究　（トータルコスト予算額7500千円）	健康危機に対応するため、微生物（細菌及びウィルス）を網羅的かつ迅速に検出する手法を取り入れ、試験検査機能の強化を図る。

４．評価

■最終評価（年度末時点）

実施状況
①一斉分析法を用いて残留動物用医薬品の迅速分析法を開発するため、畜水産物中からの抽出条件の確立と妥当性評価を　　行う。　　→昨年度設定したLC/MSの測定条件で、β-ラクタム系抗生物質15種類のうち、8種類の抽出測定に成功した。 ②微生物（細菌及びウィルス）を網羅的かつ迅速に検出するため、ＰＣＲ条件の改良等検査法を検討する。　　→【ウイルス】新たなウイルス分離用細胞の導入を行った。ノロウイルスおよびロタウイルスについて、より感度の高いＰＣＲ法　　　　　　　　　の導入を行った。ＲＤＶ法により、従来見逃されていたウイルスを検出した。　　　【細菌】】便検体からＤＮＡを精製することなく、リアルタイムＰＣＲ法を用いて、検査時間の迅速化を進めた。
進捗
○（予定どおり）
自己評価
6
理由
①全般的に感度が低く、抽出成功がβ-ラクタム系抗生物質15種類のうち一部に止まった。 ②リアルタイムＰＣＲ法の条件等を改良し、迅速化を進めたが、まだ安定感、感度等改良すべき点が残された。
課題と解決策
①物質それぞれに特性があり、前処理方法を一つにすることは難しい。QuEChERS法は定量法ではなく、スクリーニングとして用いる方が有用。今後とも継続して測定方法の妥当性評価を行っていく。 ②来年度も、食中毒の原因であるウイルス、細菌検査の迅速化に関する研究に取り組む。