平成24年度工程表
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生活環境部 衛生環境研究所の工程表

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基本的事項

組織のミッション

県民の安全確保と豊かな環境確保のための調査研究拠点機能の発揮
○危機管理対応として、県民の安全確保に資する調査研究の実施
○環境の保全・再生と活用に資する研究・調査の実施
○住民・NPOの環境学習・環境活動の支援
○試験検査精度の信頼性確保

所管組織、所管責任者

部局名部局長名所属名所属長名職員数
生活環境部中山貴雄衛生環境研究所長谷岡淳一39

1.政策内容と目標

(1)政策内容

環境の保全・再生と活用に関する調査研究

(2)長期的目標

●将来ビジョンの取組の方向性(該当所属のみ)

●政策項目(該当所属のみ)

●所属で設定する長期目標(設定がある場合のみ)

@湖沼の水質浄化や環境の保全・再生に資する研究の実施
A廃棄物のリサイクルに資する研究の実施
B地球環境問題lと地域環境への対応に資する研究の実施

(3)今年度の目標

@湖沼の水質浄化や環境の保全・再生に資する研究の実施
  ・県内湖沼の広域的な汚濁状況を把握できる衛星モニタリング手法を開発する。
  ・東郷池を対象として、住民意識を取り入れた新たな環境指標を開発する。
  ・湖山池の高塩分化に伴って生じる環境の変化及び生物群集の変化等をモニタリング・評価し、湖山池将来ビジョンに向けた科学的知見を提供する。
  ・中海の浅場の保全と有効活用のため、アサリを対象に必要な浅場環境を解明し、望ましい浅場環境を持続的に保全するたための管理法を提言する。
  ・県内の地下水・湧水の水質と周辺の自然環境(土壌・地質、植生)との関係を明らかにし、持続可能な利用に繋げる。
A廃棄物のリサイクルに資する研究の実施
  ・一般廃棄物焼却灰の無害化技術の開発、資材化と安全性評価、飛灰からの重金属分離技術の開発を行う。
  ・廃小型電気電子製品に含まれるレアメタル等の含有量把握と分離・濃縮方法の開発並びに経済性、環境への影響把握を行う。
  ・ブラウン管鉛ガラスからの鉛分離技術を確立する。
  ・薄型テレビ、自動車ガラス等からの重金属(As,Sb,Pb,Hg)分離技術を確立する。
B地球環境問題lと地域環境への対応に資する研究の実施
  ・黄砂飛来時の化学成分・微生物を調査し、喘息症状等の悪化要因を把握する。
  ・県内土壌、空間線量率、植物、大気浮遊じんの放射線量を調査する。

2.測定指標

指標1

指標名指標の分類
指標の選定理由及び目標値の設定根拠根拠となる計画等(ある場合)
基準値年度当初値今年度目標値今年度実績値長期的目標値
数値
時点
達成度

3.目標を実現するための主要事業・主要制度

番号主要事業・主要制度事業概要・スケジュール
1湖沼汚濁機構解明に資する新モニタリング手法(リモートセンシング)の開発 (トータルコスト予算額6069千円)水質浄化や自然再生・保全のための施策強化に資するため、湖沼全体の汚濁状況や変化を把握できる衛星モニタリング手法を開発する。
2湖山池の環境変化に備えた生物多様性・生態系評価 (トータルコスト予算額17638千円)湖山池を汽水湖として再生することを目的に水門開放、海水導入が行われ、今後湖内環境の劇的な変化が予想されるため、それに伴う環境の変化及び生物群集の変化等をモニタリング・評価し、湖山池将来ビジョンに向けて科学的知見を提供する。
3アサリが住める中海の浅場環境の保全に関する研究 (トータルコスト予算額8380千円)有用種として注目されるアサリを対象に、育成に必要な浅場環境を解明した上で、望ましい浅場環境を持続的に保全するための管理法を提言し、中海の浅場保全に係る施策と環境活動に資する。
4鳥取県内の地下水・湧水の水質とその形成・循環に関する研究 (トータルコスト予算額6607千円)地下水・湧水の水質を把握し、周辺の自然環境(土壌・地質、植生)との関係を明らかにし、持続可能な利用に繋げる。
5焼却灰・溶融飛灰のリサイクルに関する研究 (トータルコスト予算額9510千円)焼却灰・溶融飛灰からの金属回収技術及びリサイクル技術を開発する。
6廃小型電気電子製品等に含まれるレアメタル等の資源化とリスク評価 (トータルコスト予算額10674千円)廃小型電気電子機器中の金属成分の挙動を明らかにし、資源量把握やリスク評価を行う。
7ブラウン管鉛ガラスのリサイクル技術に関する研究 (トータルコスト予算額17765千円)ブラウン管鉛ガラスからの鉛分離技術を確立する。
8重金属含有ガラスのリサイクル技術に関する研究 (トータルコスト予算額14307千円)液晶・プラズマテレビ等の薄型テレビ、自動車ガラス等の重金属を含有するガラスからの重金属分離技術を確立する。
9鳥取県における黄砂・大気粉じんの実態及び健康影響に関する基礎的調査研究 (トータルコスト予算額10184千円)県内の黄砂観測日及び非観測日における化学成分や微生物、喘息症状の悪化原因物質を調査する。
10県内における放射性物質の分布状況等に関する調査研究 (トータルコスト予算額2513千円)原子力発電所等の事故等による県内への放射性物質の影響を把握するため、土壌、空間線量率、植物、大気浮遊じんを調査する。

4.評価

■最終評価(年度末時点)

実施状況
@湖沼の水質浄化や環境の保全・再生に資する研究の実施   【県内湖沼の広域的な汚濁状況を把握できる衛星モニタリング手法の開発】     →湖山池の分光反射特性が明らかになり、現行の人工衛星によるクロロフィルaの簡易モニタリングが可能になった。   【東郷池を対象とした、住民意識を取り入れた新たな環境指標の開発】     →東郷池の環境指標として「水の色」が簡易指標となり得ることを見い出した。   【湖山池の高塩分化に伴う環境の変化及び生物群集の変化等のモニタリングと評価】     →水門開放後にアオコとヒシが消失し、沿岸域の貧酸素化が解消したことを明らかにした。   【アサリを対象に必要な浅場環境を解明し、望ましい浅場環境を持続的に保全するたための管理法の提言】     →中海の海藻は夏に繁茂し、湖底の貧酸素化を促すことでアサリを死滅させることを明らかにした。   【県内の地下水・湧水の水質と周辺の自然環境(土壌・地質、植生)との関係を明らかにし、持続可能な利用に繋げる。】     →県内の主な地下水等の水質を評価・マッピングした。 A廃棄物のリサイクルに資する研究の実施   【一般廃棄物焼却灰の無害化技術の開発、資材化と安全性評価、飛灰からの重金属分離技術の開発】     →焼却灰の無害化の方法として、エージングによって鉛の溶出抑制が可能であることを見出した。   【廃小型電気電子製品に含まれるレアメタル等の含有量把握と分離・濃縮方法の開発並びに経済性、環境への影響把握】     →不燃残渣及び焼却灰中には、レアメタルや貴金属等多様な希少金属が含まれていることを確認し、分離濃縮技術の開     発に着手した。   【ブラウン管鉛ガラスからの鉛分離技術の確立】     →塩化揮発法によるガラスの無害化に成功した。   【薄型テレビ、自動車ガラス等からの重金属分離技術の確立】     →還元分相法を用いて一部の重金属を分離回収することができた。 B地球環境問題lと地域環境への対応に資する研究の実施   【黄砂飛来時の化学成分・微生物を調査と喘息症状等の悪化要因の把握】     →黄砂日にNi、Cr、大気汚染物質の濃度上昇は確認したが、喘息症状の悪化要因となる真菌、エンドトキシンの濃度上昇     は確認できなかった。   【県内土壌、空間線量率、植物、大気浮遊じんの放射線量調査】     →土壌、ヨモギから微量のCs137が検出されたが、人の健康上問題となるレベルではなかった。 
進捗
○(予定どおり)
自己評価
8 
理由
概ね計画どおり成果を出すことができた。 
課題と解決策
来年度も以下の調査研究課題に取り組む。 @湖沼の水質浄化や環境の保全・再生に資する研究の実施   ・湖沼汚濁機構解明に資する新モニタリング手法(リモートセンシング)の開発   ・東郷池における住民意識を取り入れた新たな環境指標の検討   ・アサリが住める中海の浅場環境の保全に関する研究   ・湖山池の環境変化に伴う生物多様性・生態系評価及び自然再生方法の検討 A廃棄物のリサイクルに資する研究の実施   ・ホウ素の排水処理技術の開発   ・焼却灰の無害化及び再資源化に関する研究   ・廃小型電気電子製品等に含まれるレアメタル等の資源化とリスク評価   ・ブラウン管ファンネルガラスのリサイクル技術実証化研究事業   ・重金属含有ガラスのリサイクル技術に関する研究 B地球環境問題lと地域環境への対応に資する研究の実施   ・越境大気汚染(光化学オキシダント)の植物への影響に関する基礎的調査研究   ・鳥取県における黄砂・大気粉じんの実態及び健康影響に関する基礎的調査研究 

※「進捗」欄には、年度当初のスケジュールに対する年度末での進捗を「◎:予定以上」、「○予定通り」、「△やや遅れ」、「×大幅遅れ」のいずれかを記載しています。
※「自己評価」欄には年度当初にたてた今年度の目標に対する達成度を10段階で評価しています。

この工程表へのお問い合わせ

衛生環境研究所 所属長名 長谷岡淳一 電話番号 0858-35-5411


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