H26年度の取組 | 成果 |
@高品質でおいしい米づくり支援(きぬむすめの品質向上達成農家率)
・昨年きぬむすめの品質が悪かった農家を重点指導対象農家とし、昨年の品質低下要因の特定を行った。
・昨年の品質低下要因を改善するための水管理、生育に応じた追肥、適期収穫の徹底を指導。
| 管内の「きぬむすめ」生産者の品質低下要因が把握できた。湯梨浜町では収穫時期の早期落水におる土壌水分の不足、倉吉市では過剰施肥に伴う倒伏、三朝町ではいもち病がそれぞれ主要な品質低下要因であり、平成26年度の重点指導農家の品質は全農家で一等比率の改善がみられた。 |
Aナシ新品種(新甘泉)の無印果率
・重点指導対象農家に対して適期(適熟)収穫、糖度向上のための徒長枝抜技術の指導。 | 無印果発生の主要因である、目標糖度が確保出来ない梨を減らすために適熟を指導しているが、今年度は、収穫前の降雨が多かったため、糖度の確保が困難な年であったが、その中で、適熟を指導した結果、12.6%の無印果となり、果実部全体の31%と比較すると大きく改善が実証できた。また夏肥を制限した栽培方法が、12.7%で同様に果実部全体の31%を大きく上回る品質が確保出来た。 |
B倉吉スイカの秀品率
・秀率向上のための灌水技術の実証と普及。
・生産部指導員会での実証結果のPRと次年度に向けた実証技術の徹底。
・灌水施設の導入の啓発。 | 品質低下が見られるトンネル栽培で潅水チューブによる潅水技術を2戸の生産者で実証し、20%以上の品質改善が確認された。潅水しないほ場で秀率55%に対して潅水したものが秀率77%を大きく改善できた。実証結果は指導会などで紹介し、次年度の作付けに向け3戸の生産者で新規に潅水チュウブの利用が始まる。生産部全体の秀率は63%で、目標である80%は達成できなかったが、活動の成果は出ている。 |
C肉用牛農家の子牛の平均価格
・子牛の発育状況を経時的に調査し、調査結果に基づいて、個別に改善案を提示する。 | 指導対象の和牛生産部49人ほとんどの農業者で良好な発育が確認されたが、特定の一部の農業者で改善出来なかった。要因としては飼養密度、飼料不足が要因となっていた。県有高能力種雄牛の誕生によってほぼすべての種付けが進んでいる。
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D三朝神倉大豆を使った加工品開発化
・水煮大豆の商品化に係る農協、役場、普及所によるプロジェクトチームでの検討が進むように助言。
・商品化の為の商品企画(ネーミング、包装等)、試食販売、モニター調査等について助言。
・商品開発、販売促進のための農商工連携ファンド事業活用に係る支援。
| 新商品である「水煮大豆」の商品企画が完成し、ネーミング、包装、ラベルなどができあがった。しかし初販イベントの企画検討中に、水煮大豆の機能性成分であるイソフラボンの含有量が想定よりも少ないことが判明したことから、加工方法の再検討をする必要が生じた。加工工程を修正し、平成27年6月販売に延期になったが、新商品の完成はほぼ完結できた。ファンド事業の活用も行いラベルなどのデザインが決定された。 |