農林水産部 水産振興局 水産試験場の工程表
基本的事項
所管組織、所管責任者
部局名 | 部局長名 | 所属名 | 所属長名 | 職員数 |
農林水産部水産振興局 | 部長 岸田 悟、局長 三木教立 | 水産試験場 | 下山俊一 | 26 |
組織ミッション
1 限りある水産資源を賢く、末永く利用する管理技術の開発と提案
2 県産魚付加価値向上に対する取り組み
3 燃油高騰に耐える漁業経営体への技術・研究支援
4 中海水産資源の回復方策の研究
1.政策内容と目標
(1)政策内容
@魚を絶やすことなく、資源を大切(有効)に利用するための漁獲方法の開発(資源管理の推進)
(2)長期的目標
政策項目(アジェンダ) | 将来ビジョン | 環境イニシアティブプラン | アクションプラン(教育振興基本計画) | その他 |
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(3)今年度の目標
@ズワイガニ、ベニズワイガニ、マアジ、クロマグロ等の各種調査の実施
2.測定指標
指標1
指標名 | 指標の分類 |
本県特産のズワイガニの水揚量1,200トン程度維持できる管理方法を確立 | 成果指標 |
| 基準値 | 年度当初値 | 今年度目標値 | 今年度実績値 | 長期的目標値 |
数値 | 1171t | 934t | 1000 | 977t | 1200 |
時点 | H23 | H25 | H26 | H26 | H30 |
根拠となる計画等 | その他計画の名称 | 計画指標の選定理由 |
| | 国による資源管理に加えて、本県独自の資源管理(改良網の使用、漁期の短縮、保護区の設定等)を実施することによってズワイガニの資源を回復させる。 |
指標2
指標名 | 指標の分類 |
境港の水産加工を支えるベニズワイの漁獲量 | 成果指標 |
| 基準値 | 年度当初値 | 今年度目標値 | 今年度実績値 | 長期的目標値 |
数値 | 9,169トン | 8,716トン | 9,000トン | 9,135トン | 10,000トン |
時点 | H22 | H26 | H26 | H26 | H30 |
根拠となる計画等 | その他計画の名称 | 計画指標の選定理由 |
その他計画等 | ベニズワイ資源回復計画 | 境港の水産加工を支えるベニズワイの漁獲量について、脱出口付き通常漁具、及び個別割当制の導入により資源を保護し、10,000トン程度の漁獲量を維持していく。 |
指標3
指標名 | 指標の分類 |
境港のまき網漁業を支えるマアジの漁獲量 | 成果指標 |
| 基準値 | 年度当初値 | 今年度目標値 | 今年度実績値 | 長期的目標値 |
数値 | 27,585トン | 34,320トン | 30,000トン | 37196トン | 30,000トン |
時点 | H22 | H25 | H26 | H26 | 1.00 |
根拠となる計画等 | その他計画の名称 | 計画指標の選定理由 |
| | 沿岸漁業及びまき網漁業にとって重要な魚種であるマアジの資源保護を図る |
指標4
指標名 | 指標の分類 |
日本海クロマグロの持続的利用のための調査研究 | 活動指標 |
| 基準値 | 年度当初値 | 今年度目標値 | 今年度実績値 | 長期的目標値 |
数値 | | | 水揚回数の7割以上の市場調査実施、産卵場調査の1航海の実施。 | | 科学的根拠による国際委員会の勧告に基づく日本海での資源管理の実施(資源回復計画) |
時点 | | | H26 | | H26 |
根拠となる計画等 | その他計画の名称 | 計画指標の選定理由 |
| | 日本海クロマグロの持続的利用のための調査研究 |
指標5
指標名 | 指標の分類 |
沖合底曳網で禁漁期に混獲されるズワイガニを海底で逃避させる改良漁具の漁船導入 | 成果指標 |
| 基準値 | 年度当初値 | 今年度目標値 | 今年度実績値 | 長期的目標値 |
数値 | 17隻 | 17隻 | 27隻 | | 27隻 |
時点 | H24 | H25 | H26 | | H30 |
根拠となる計画等 | その他計画の名称 | 計画指標の選定理由 |
| | 減少傾向であるあるズワイガニの資源量維持のため |
3.目標を実現するための主要事業・主要制度
番号 | 主要事業・主要制度 | 事業概要・スケジュール |
1 | 海洋環境変動調査 (トータルコスト予算額37878千円) | 水産資源の変動や漁業活動に大きな影響を与える水温、塩分等について、調査を行う。
(1)海洋観測(1月を除く毎月)
(2)大型クラゲ調査(6〜2月) |
2 | 浮魚資源変動調査 (トータルコスト予算額40308千円) | 浮魚類(アジ、サバ、イワシ類、クロマグロ、ブリ、スルメイカ、ケンサキイカ)資源量について、市場調査や試験操業調査を行う。
1 浮魚類(アジ、サバ、イワシ、スルメイカ)の資源状況及び今後の見通しについて把握
(1)漁獲物(市場)調査(毎月)
(2)標本船調査(通年)
(3)卵稚仔一斉調査(4〜6月、3月)
2 境港に水揚げされるクロマグロの漁獲量調査及び市場調査(6〜8月上旬)。仔魚採集調査(8月)
3 その年生まれのマアジ幼魚の来遊状況を漁期が始まる前に採捕調査により把握し、漁況予測を行う。
4 マイワシの資源変動を調査するための調査手法の開発 |
3 | 底魚資源変動調査 (トータルコスト予算額59510千円) | 底魚類(ズワイガニ、ベニズワイ、カレイ類、ハタハタ)資源量について、市場調査や試験操業調査を行う。
(1)漁獲物(市場)調査(毎月)
(2)トロール調査(8月、10月、2月)
(3)かにかご調査 7月 |
4 | 第一鳥取丸維持管理費 (トータルコスト予算額51919千円) | 調査に必要な試験船「第一鳥取丸」の維持管理経費 |
4.評価
■最終評価(年度末時点)
進捗評価 |
○(予定どおり) |
達成度の評価 |
8 |
評価理由 |
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H26年度の取組 | 成果 |
ズワイガニ | 改良漁具は全船導入され、ズワイガニの混獲投棄は減少しているものと思われる。 |
ベニズワイ | 調査結果を基に漁場別に資源動向及び水準を解析したところ、甲幅9cm以上の資源は大和堆漁場中位・増加、新隠岐堆漁場低位・微減、隠岐西方漁場低位・微増傾向であった。 |
マアジの漁況予報精度の向上 | 近年、マアジは多く漁獲されるものの小型魚が中心である。より付加価値の高い大型のアジが漁獲されるような資源管理が求められる。そのため、水産総合研究センタ−西海区水産研究所と連携して、マアジの耳石からエイジ・レングス・キ−の特定研究に着手し、山陰のマアジは東シナ海ノマアジより成長が良くないことが分かってきた。 |
クロマグロ | 市場調査は最大限行った。船舶調査(仔魚ネット)では、5年間で最大となる4個体採集できた。 |
改良漁具 | 2014年9月までに鳥取県全船が導入済みである。 |
課題 | 今後の取組 |
ズワイガニ | 漁業者の自主規制強化により若松葉と親ガニの漁期が短縮されたものの、松葉ガニの資源減少に伴う漁獲量減少を補填するため漁獲圧は高くさらなる自主規制強化を行う必要がある。具体的には親ガニ漁期を12月開始とすることが望ましい。引き続きトロール調査、市場調査、標本船調査を継続し資源状況について詳細に調べる。 |
ベニズワイ | 平成27年度もカニ篭漁業者と共同調査を実施し、ベニの資源動向について解析する。 |
マアジの漁況予報精度の向上 | 年齢査定サンプルを増やしデ−タを拡充するとともに、経年変化を評価する。 |
クロマグロ | 6〜8月の成魚の漁獲量の削減(3歳魚保護) |
改良漁具 | |
※「進捗」欄には、年度当初のスケジュールに対する3月末での進捗を「◎:予定以上」、「○予定通り」、「△やや遅れ」、「×大幅遅れ」のいずれかを記載しています。
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水産試験場 所属長名 下山俊一 電話番号 0859-45-4500