平成26年度工程表
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危機管理局 原子力安全対策課の工程表

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基本的事項

所管組織、所管責任者

部局名部局長名所属名所属長名職員数
危機管理局局長 城平守朗原子力安全対策課水中進一10

組織ミッション

原子力災害事故など対応が必要となる事案に対して、迅速かつ的確に対応し、県民等の安心と安全を確保する。

1.政策内容と目標

(1)政策内容

原子力防災対策の推進

(2)長期的目標

政策項目(アジェンダ)将来ビジョン環境イニシアティブプランアクションプラン(教育振興基本計画)その他

●政策項目

アジェンダ政策項目
V 暮らしに安心東日本大震災での大津波被害や口蹄疫など、多様な事態へ機動的に対応する力が必要となってきました。県庁防災局を危機管理局に改組し危機管理事象への対処能力向上を図り、積雪を含む災害等の情報を集約して新たに災害情報ダイヤルを設ける等、住民に必要な情報を適時に提供できる体制を構築します。

●将来ビジョンの取組の方向性(該当所属のみ)

番号大項目取組みの方向性
1V【守る】鳥取県の豊かな恵み・生活を守り、次代へつなぐB様々な災害や危機に的確に対応し、県民を守れる消防・防災基盤づくり・危機管理体制づくりを推進します。

●所属で設定する長期目標(設定がある場合のみ)

鳥取県の原子力防災体制を構築する。特に島根原子力発電所に対する原子力防災体制として、原子力安全体制や住民避難計画、被ばく医療体制などを3カ年計画で整備する。

(3)今年度の目標

@ 島根原子力発電所に係る原子力防災体制の計画的整備
   ・原子力安全対策PTやWG、関係市町村、島根県、防災関係機関との連携や、原子力防災専門家会議の指導を受けるなどにより、3カ年計画の2年目としての計画的な整備を推進する。 
   ・原子力防災訓練実施後の成果の反映
A 地域防災計画、広域住民避難計画について、避難時間の短縮(策定時4日間⇒20時間)に伴う、避難のより一層の実効性の確保を行う。
   ・広域住民避難計画の深化と体制の整備(避難時間の短縮への対応)
B 中国電力との安全協定の改定協議及び運用による安全確認・連絡調整
   ・島根原子力発電所周辺地域の鳥取県民の安全を確保するため、改正原災法等を踏まえて立地自治体並みの安全協定とするべく改定の継続協議を行う。
   現行安全協定に基づき、中国電力から平常時や異常時などの連絡を受けるとともに、周辺環境に影響を及ぼすような事態が発生した場合などには現地確認などを実施し立地自治体と同様に意見を述べる。
C 原子力防災専門家会議の開催
  ・モニタリングデータの評価
  ・島根原発に係る原子力防災体制について、専門的知見による判断及び県民に対する説明の確保等を図る。
D モニタリング体制の整備
  ・住民の迅速かつ円滑な避難や内部被ばく対策等に資する体制の整備。
  ・平素におけるモニタリング、緊急的なモニタリング体制の整備
E 原子力防災普及啓発事業や防災専門研修の実施
  ・広く県民が正しい防災知識を習得できるための島根原子力発電所現地研修会(見学会)や講演会を開催する。
  ・原子力防災担当職員や消防・警察など住民の安全確保に係る業務に従事する職員の専門的知識・技術等の習熟を図るため、各種教育訓練の受講奨励等を行う。
F 原子力防災関係資機材の維持管理等
  ・原子力災害時に住民の安全確保に必要な防護資機材の適切な維持管理等を行う。
G 原子力防災訓練の実施
  ・島根県や国、関係市、防災関係機関等と連携して、初動対応(緊急連絡対応)や住民避難、緊急時モニタリング訓練、スクリーニング訓練などの実施を検討する。
H 島根原子力発電所の新規制基準審査状況等に対する的確な対応
I 人形峠環境技術センターに係る対策についても引き続き体制を維持する。

2.測定指標

測定指標なし

3.目標を実現するための主要事業・主要制度

番号主要事業・主要制度事業概要・スケジュール
1原子力防災対策事業 (トータルコスト予算額218711千円)原子力施設及び原子力災害から県民の安全・安心を確保するため、県の原子力防災体制の強化に必要な原子力防災対策等を計画的に整備する。

4.評価

■最終評価(年度末時点)

進捗評価
○(予定どおり) 
達成度の評価
8
評価理由
島根県等との原子力防災訓練の合同実施及び広域住民避難計画、放射線測定器・防護服・可搬型モニタリングポスト等の防護資機材の整備など、本県としての原子力防災体制の一層の強化を円滑に行うことができた。 

H26年度の取組成果
@ 島根原子力発電所に係る原子力防災体制の計画的整備 ・原子力安全対策PTを2回(4/22、7/23)開催し、全庁的な体制整備に取り組んだ。 ・原子力防災訓練の実施状況や中国電力からの島根原子力発電所2号機の新規制基準適合性の審査状況についての説明を受け、原子力安全顧問の専門的見地からの指導を受けたこと等により、原子力防災体制の一層の強化を図った。 ・原子力安全対策PTのワーキンググループによる検討を、個別案件(体制整備WG、避難WG、児童生徒の避難誘導WG、モニタリングWG、被ばく医療WG、普及啓発・広報WG)ごとに実施し、引き続き防災体制の充実強化に努めた。 【平成27年度当初予算への反映状況】  ・原子力防災対策事業 209,347千円(原子力安全対策課)  ・原子力環境センター整備費 348,478千円(水・大気環境課) 等
A 地域防災計画、広域住民避難計画 ・庁内や防災関係機関と連携して、広域住民避難計画の深化と体制の整備(避難時間の短縮(H25.3策定時:4日間⇒20時間)に伴う、要援護者避難に係る実効性の向上、避難の更なる迅速化、円滑化を実施した。 ・広域住民避難計画の細部実施要領である各計画間の総合調整、相互連携に関する確認を実施した。
B 中国電力との安全協定の改定協議及び運用による安全確認・連絡調整 ・改定について継続協議中。 ・平成25年11月21日、中国電力から安全協定に基づき新規制基準適合申請に関する事前報告(2号機の設置変更許可申請)がなされ、12月17日に安全協定第6条に基づく事前報告の可否に関しては今回最終的な意見を留保した上で、再稼働に向けての一連の手続に際し、鳥取県、米子市及び境港市に協議を行うことを始め、立地自治体と同等に対応をすることを求めた。あわせて安全協定を立地自治体と同等の内容に改定するよう強く求めた。 ・平成27年3月18日、中国電力は取締役会で1号機を廃止決定し、同日本県に対し廃止を決定し電気事業法上の運転終了に関する届出を経産省に行うことの報告を知事が受領(立地と同等の対応)した。あわせて、立地自治体と同等の安全協定に改定するよう改めて求めた。 【改正要求の内容】@計画等の報告(協定第6条)を、「発電所の増設計画等に対する事前了解」へA核燃料物質等の輸送計画に対する事前連絡(要綱第4条)を、「事前連絡内容に核物質防護情報(輸送日時、経路等詳細情報)を含める。」へB現地確認(協定第11条)を、「立入調査」へC立入調査に基づく適切な措置の要求[新設]  ・平成26年6月16日に発生した島根原発トラブル事案(サイトバンカ建物 雑固体溶融炉室における不燃性シートの変色)について、17日現地の確認を行いました。(公設消防により「非火災」と判断された) ・平成27年3月2日に発生した島根原発トラブル事案(3号機サービス建物での焦げ跡)について、同日(2日)現地の確認を行いました。
C 原子力安全顧問会議の開催 ・原子力安全顧問会議*を4回(5/19、9/16、11/25、H27.1.26)開催し、環境放射線モニタリングデータの評価及び島根原発に係る安全対策の実施状況、2号機の適合性審査の状況、原子力防災訓練の検証等について、専門的な知見による意見・助言をいただき、防災対策の強化に努めた。 *平成26年10月17日、「原子力防災専門家会議」から「原子力安全顧問」に改組
D モニタリング体制の整備 ・原子力災害における放射性物質の拡散状況を把握することで、住民の円滑な広域避難や内部被ばく対策ができるようモニタリング計画、モニタリング実施要領を策定した。
E 原子力防災普及啓発事業や防災専門研修の実施 ・広く県民が正しい防災知識を習得できるように、島根原子力発電所現地研修(見学)会を3回(5/23、7/26、11/28)、原子力防災講演会等を3回(4/19、8/7、8/9)開催するとともに、原子力防災担当職員や消防・警察の職員に国等が主催する研修に参加させ、専門的知識・技術の習得と研鑽を奨励した。
F 原子力防災関係資機材の維持管理等 ・原子力災害時に住民の安全確保に必要となる可搬型モニタリングポストや放射線測定器等の防護資機材など、施設整備を伴うもの以外は整備をほぼ完了した。 *施設(原子力環境センター)整備はH27年度までに終了させる。
G 原子力防災訓練の実施 島根県や国、関係市、防災関係機関等と連携して、次のとおり訓練を実施し広域住民避難計画についての実効性の向上を行った。 ・島根原子力発電所事故対応訓練 平成26年10月18日、島根県や国、関係市、防災関係機関等と連携して、初動対応(緊急連絡対応)や住民避難、緊急時モニタリング訓練、スクリーニング訓練等を実施 平成27年1月26日、災害対策本部事務局の各機能班担当者による本部会議立ち上げ等に係る図上訓練を実施 ・人形峠環境技術センター事故対応訓練 平成26年10月24日、岡山県や国、関係町、防災関係機関等と連携して、本部等運営訓練やオフサイトセンター訓練等を実施
H 島根原子力発電所の新規制基準審査状況等に対する的確な対応 ・平成26年度に40回開催された審査状況の確認を行った。 ・中国電力に対して審査状況等の説明を求めて、原子力安全対策PTを2回(4/22、7/23)、原子力安全顧問会議を4回(5/19、9/16、11/25、H27.1.26)開催し、汚染水対策などの実施などについて意見を述べた。 ・平成27年3月18日、中国電力から、島根原発1号機を4月30日をもって廃止する決定行った旨報告を受けるとともに、引き続き厳正に安全管理を行うよう申し入れを行った。
I 人形峠環境技術センターに対する的確な対応 ・定期報告を求めるとともに、トラブル対応(H26.11.11バッテリー充電器白煙発生等)についても適切な対応を行うなど、引き続き安全対策体制を維持した。
課題今後の取組
原子力災害に備えた体制の一層の充実強化・広域住民避難計画の実効性の向上及び円滑な初動対応の確保等による防災技術の一層の習熟と、島根原子力発電所の安全対策の実施状況の確認と必要な意見の提出。 ・2号機の審査状況の確認及び1号機廃止への対応。 ・人形峠環境技術センターに対する対応能力の向上

※「進捗」欄には、年度当初のスケジュールに対する3月末での進捗を「◎:予定以上」、「○予定通り」、「△やや遅れ」、「×大幅遅れ」のいずれかを記載しています。


この工程表へのお問い合わせ

原子力安全対策課 所属長名 水中進一 電話番号 0857-26-7873


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   鳥取県総務部行財政改革局業務効率推進課
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