農林水産部 水産振興局 水産試験場の工程表
基本的事項
所管組織、所管責任者
部局名 | 部局長名 | 所属名 | 所属長名 | 職員数 |
農林水産部水産振興局 | 部長 岸田 悟、局長 三木教立 | 水産試験場 | 下山俊一 | 26 |
組織ミッション
1 限りある水産資源を賢く、末永く利用する管理技術の開発と提案
2 県産魚付加価値向上に対する取り組み
3 燃油高騰に耐える漁業経営体への技術・研究支援
4 中海水産資源の回復方策の研究
1.政策内容と目標
(1)政策内容
A鳥取県産魚の科学的調査によるブランド化の推進
(2)長期的目標
政策項目(アジェンダ) | 将来ビジョン | 環境イニシアティブプラン | アクションプラン(教育振興基本計画) | その他 |
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(3)今年度の目標
@沿岸で漁獲されるハマチの鮮度保持技術の開発及び季節毎の脂質含量の変化を調査、A沖合底びき網漁船での船上一次加工を想定した試験、Bクロマグロのまき網運搬船上での簡易で効果のある脱血方法の試験実施・マニュアル化
2.測定指標
指標1
指標名 | 指標の分類 |
@沿岸で漁獲されるハマチの鮮度保持技術の開発及び季節毎の脂質含量の変化を調査 | 成果指標 |
| 基準値 | 年度当初値 | 今年度目標値 | 今年度実績値 | 長期的目標値 |
数値 | 月別の脂質測定サンプル数0 | 月別の脂質測定サンプル数0 | 月別の脂質測定サンプル数240検体 | | 近赤外光脂質測定器によって瞬間で脂質を測定できるようにする。 |
時点 | H25 | H26 | H26 | | H27 |
根拠となる計画等 | その他計画の名称 | 計画指標の選定理由 |
| | 季節的にハマチの脂質は変動するため、脂質含有量によって鮮魚及び加工向けに分けて付加価値を高めて販売する |
指標2
指標名 | 指標の分類 |
A沖合底びき網漁船での船上一次加工を想定した試験 | 成果指標 |
| 基準値 | 年度当初値 | 今年度目標値 | 今年度実績値 | 長期的目標値 |
数値 | 県内沖底船 | 0隻 | 1隻 | | 鮮度保持に対応した県内沖底船10隻 |
時点 | H24 | H24 | H26 | | H27 |
根拠となる計画等 | その他計画の名称 | 計画指標の選定理由 |
| | 水揚金額の減少を食い止めるため、鮮度保持によって付加価値を向上させる必要がある。 |
指標3
指標名 | 指標の分類 |
Bクロマグロのまき網運搬船上での簡易で効果のある脱血方法の試験実施・マニュアル化 | 成果指標 |
| 基準値 | 年度当初値 | 今年度目標値 | 今年度実績値 | 長期的目標値 |
数値 | 簡易で効果のあるクロマグロの船上脱血方法が不明。 | 簡易で効果のあるクロマグロの船上脱血方法が不明。 | 電気ショッカーの開発、船上脱血クロマグロの生産マニュアル作成・説明 | | 脱血したクロマグロの生産 |
時点 | H25 | H25 | H26 | | H27 |
根拠となる計画等 | その他計画の名称 | 計画指標の選定理由 |
| | 境港産クロマグロの品質向上を目指す。 |
3.目標を実現するための主要事業・主要制度
番号 | 主要事業・主要制度 | 事業概要・スケジュール |
1 | 天然ハマチ付加価値向上試験 (トータルコスト予算額2232千円) | 各季節に鳥取沿岸で漁獲されるハマチの鮮度保持技術の開発及び脂質の変化を調べる(近赤外分光脂質測定器での測定ソフトを作成) |
2 | 船上一次加工技術開発試験 (トータルコスト予算額926千円) | 沖合底びき網漁船での鮮魚一次加工を想定し、殺菌冷海水及びシャーベットアイスを活用した品質保持、衛生管理の徹底した一次加工技術の開発を行う。 |
3 | 高品質クロマグロ生産試験 (トータルコスト予算額1862千円) | 高品質なマグロ生産を行うための簡易な脱血方法の調査、脱血作業時にマグロが船上で暴れない技術(電気ショッカー)の開発 |
4.評価
■最終評価(年度末時点)
進捗評価 |
△(やや遅れ) |
達成度の評価 |
5 |
評価理由 |
クロマグロの船上用電気ショッカーの作成が出来なかった。クロマグロの船上脱血及び沖合底びき網漁船での船上一次加工の普及実施には船や体制づくりに時間がかかる。 |
H26年度の取組 | 成果 |
沿岸ハマチの鮮度保持技術の開発及び季節毎の脂質含量の変化を調査 | 測定したハマチの脂質含量の範囲は0.1〜11%であり、11月に最高となり5月に最低となる。また、実用に耐える脂質測定器のソフト作成できた。 |
沖合底びき網漁船での船上一次加工 | マダラは船上冷凍、ハタハタはシャーベットアイスで急速冷却することで鮮度を保持することができた。 |
クロマグロのまき網運搬船上での簡易で効果のある脱血方法試験 | 脱血作業時にマグロが船上で暴れない技術(電気ショッカー)は開発までで実地試験は出来なかったが、船上脱血は、手間がかかるが鰓・腹を抜くことでなければ効果がないことが分かった。 |
課題 | 今後の取組 |
沿岸ハマチの鮮度保持技術の開発及び季節毎の脂質含量の変化を調査 | 必要に応じて各浜で水揚げされたハマチの脂質含量を測定器で測定し、利用加工のデータとして用いる。 |
沖合底びき網漁船での船上一次加工 | 現状の沖合底びき網漁船では、作業スペースの関係でフィレなど魚体の不要部を除去した凍結を行うことは難しい。新船建造等で衛生面や作業場所等の確保の必要がある。 |
クロマグロのまき網運搬船上での簡易で効果のある脱血方法試験 | 生産者に説明し、1回の漁獲につき少数となると思われるが、鰓腹抜きのクロマグロを生産し、プレミアムなマグロとして販売。(市場外流通) |
※「進捗」欄には、年度当初のスケジュールに対する3月末での進捗を「◎:予定以上」、「○予定通り」、「△やや遅れ」、「×大幅遅れ」のいずれかを記載しています。
この工程表へのお問い合わせ
水産試験場 所属長名 下山俊一 電話番号 0859-45-4500