農林水産部農業振興戦略監畜産試験場の工程表

基本的事項

部局名	部局長名	所属名	所属長名	職員数
農林水産部農業振興戦略監	部長　岸田悟戦略監　伊藤友昭	畜産試験場	岡垣敏生	36

「食のみやこ鳥取県」を支える畜産物のブランド化と安全・安心な高品質畜産物の安定供給のため、肉用牛・乳牛の生産に関する新技術の開発を目指します。

消費者の求める安全・安心・高品質な畜産物生産技術の開発

政策項目（アジェンダ）	将来ビジョン	環境イニシアティブプラン	アクションプラン（教育振興基本計画）	その他
	○

番号	大項目	取組みの方向性
1	Ⅰ【ひらく】地域で・県外で・国外で新時代に向かって扉をひらく	⑦-2育種改良や飼養技術の向上等により、「鳥取和牛」「大山赤ぶた（デュロック種）」「鳥取地どりピヨ」など、おいしい鳥取ブランドを形成します。子牛・肉牛の出荷頭数の増加や高価格販売により「和牛王国鳥取」の復活を目指します。県内産の自給粗飼料を給与し、生産・加工を県内で行い、安全で安心な付加価値の高い牛乳を生産します。

県内産粗飼料生産量を増加させるため、飼料作物栽培地の拡大のために砂丘地への栽培試験（栽培体系の検証と牛への給与試験、栄養成分特性調査）を行う。また、粗飼料の栽培試験に基づく奨励品種の公表と粗飼料分析を実施して自給粗飼料の給与改善を支援する。

指標名	指標の分類
優良品種選定数	成果指標

	基準値	年度当初値	今年度目標値	今年度実績値	長期的目標値
数値	優良品種2品種		優良品種2品種以上	優良品種1品種
時点	平成25年度		平成26年度	平成26年度

根拠となる計画等	その他計画の名称	計画指標の選定理由
		本県の気象条件に適合した粗飼料の選定・更新をすることで、県内産の自給粗飼料の質・量を増加させるため

指標名	指標の分類
粗飼料分析検体数

	基準値	年度当初値	今年度目標値	今年度実績値	長期的目標値
数値	715検体		700検体以上	796検体
時点	平成25年度		平成26年度	平成27年3月26日現在分析数

根拠となる計画等	その他計画の名称	計画指標の選定理由
		粗飼料分析を行うことで適切な飼料給与方法の改善を行うため

番号	主要事業・主要制度	事業概要・スケジュール
1	砂丘地飼料作物栽培及び牛への給与に関する試験　（トータルコスト予算額1965千円）	飼料作物の砂丘地で栽培試験を検証し、畜産農家の自給飼料向上のための粗飼料確保の可能性を検討する。
2	粗飼料増産のための優良品種選定試験　（トータルコスト予算額1621千円）	本県の気象条件に適した粗飼料を選定するための栽培試験を実施し、その結果に基づいて２品種以上の奨励品種を公表する。
3	飼料分析を活用した給与技術向上支援事業　（トータルコスト予算額6154千円）	県内各地の粗飼料分析を実施し、粗飼料給与の改善を指導する。

進捗評価
○（予定どおり）
達成度の評価
8
評価理由
粗飼料分析検体数は前年度より13%増加したが、優良品種の合格が1品種のみとなったため。

H26年度の取組	成果
砂丘地での栽培試験を今年度は、トウモロコシで実施。	（１）堆肥施用量が4t/10aが適すること、砂丘地トウモロコシは通常畑トウモロコシと比較して、（２）草高が低く茎葉忠の水分含量が低く繊維分が多いこと、（３）牛の嗜好性は変わらないことが判明した。
粗飼料増産のための優良品種選定試験により収量調査（単年度）が終わった品種は、トウモロコシ８品種、イタリアンライグラスが４品種、ライ麦が１品種であった。	合格した品種はトウモロコシの１品種のみであった。
飼料分析を活用した給与技術向上支援事業では、３月２６日までに７９６検体の分析を行った。	前年よりも８１検体も多く分析依頼があり、分析依頼者にその結果を速やかに回答することができた。

課題	今後の取組
トウモロコシの草高がスプリンクラーを超えてから灌水ムラができたのでその対策、コストを踏まえた栽培指針が必要。	次年度は灌水ムラを防ぐため、スプリンクラーの高さを調節し、一般畑地との生産コスト比較及びトウモロコシ収量確保のための注意点を踏まえた栽培指針を作成する。

※「進捗」欄には、年度当初のスケジュールに対する3月末での進捗を「◎：予定以上」、「○予定通り」、「△やや遅れ」、「×大幅遅れ」のいずれかを記載しています。