農林水産部 水産振興局 水産試験場の工程表
基本的事項
所管組織、所管責任者
部局名 | 部局長名 | 所属名 | 所属長名 | 職員数 |
農林水産部水産振興局 | 部長 岸田 悟、局長 三木教立 | 水産試験場 | 下山俊一 | 26 |
組織ミッション
1 限りある水産資源を賢く、末永く利用する管理技術の開発と提案
2 県産魚付加価値向上に対する取り組み
3 燃油高騰に耐える漁業経営体への技術・研究支援
4 中海水産資源の回復方策の研究
1.政策内容と目標
(1)政策内容
C中海水産資源の回復方策の研究
(2)長期的目標
政策項目(アジェンダ) | 将来ビジョン | 環境イニシアティブプラン | アクションプラン(教育振興基本計画) | その他 |
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○
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(3)今年度の目標
H24年度、H25年度の調査を継続し、造成浅場を利用したマハゼ等の水産資源の生産力の底上げ対策を提示する。
2.測定指標
指標1
指標名 | 指標の分類 |
造成浅場等を利用したマハゼ等の水産資源の生産力の底上げ対策を提示 | 成果指標 |
| 基準値 | 年度当初値 | 今年度目標値 | 今年度実績値 | 長期的目標値 |
数値 | | | ・造成浅場内の生物モニタリングを継続実施。
・天然水域では夏場に貧酸素の影響でマハゼが減耗する可能性が確認されたので、畜養養殖等の可能性を検証する。
・造成浅場を利用した水産振興策の提言(漁業者による竹林礁設置。アサリの増殖等) | モニタリング調査の結果から、竹林礁については平成26年夏期以降対照区と比較して魚類の生息密度が高くなる傾向にあり魚類の蝟集効果を確認することができた | 大崎地先造成浅場における水産資源の調査及び試験設置した竹林礁の魚類蝟集効果の把握 |
時点 | | | | H26 | H26 |
根拠となる計画等 | その他計画の名称 | 計画指標の選定理由 |
| | 中海の漁業の再生に資するための調査研究 |
3.目標を実現するための主要事業・主要制度
番号 | 主要事業・主要制度 | 事業概要・スケジュール |
1 | 中海水産資源生産力回復調査 (トータルコスト予算額7551千円) | 国土交通省により整備が進められている中海の浅場造成水域(大崎地先)において、生物調査(マハゼ等の水産資源の育成場としての機能を評価)を実施。
国土交通省と連携を図り、造成した浅場を水産資源の生産の場として活用する方策を調査、検討する(国交省は水質浄化が目的)。 |
4.評価
■最終評価(年度末時点)
進捗評価 |
△(やや遅れ) |
達成度の評価 |
6 |
評価理由 |
造成浅場に於ける魚類の生息環境について把握することができたが、造成浅場を利用した具体的な水産振興策について提示することができていない |
H26年度の取組 | 成果 |
造成浅場に於ける水産生物のモニタリング調査 | 造成浅場は7月頃まではマハゼをはじめ魚類の幼稚魚が育成場として利用していることが分かったが、8月以降は貧酸素化により魚類の分布が減少。当該水域の育成場としての機能が低下していることが分かった。 |
竹林礁の整備 | 平成24年12月に設置した当初は目立った効果を把握することができなかったが、平成26年の夏期以降は対照区と比較して魚類密度が高くなる傾向にあり、魚類の蝟集効果を確認することができた。 |
アサリの移植放流試験 | 平成26年5月に造成浅場内にアサリを移植放流したが、地撒き式では波浪による湖底の撹拌により稚貝が移動し回収が困難、また移動しないよう保護網の下に放流した稚貝については回収が可能だったが夏期の貧酸素の影響によりほとんどが死滅した状態で造成浅場はアサリの生息にも非常に厳しい環境であることが分かった。 |
課題 | 今後の取組 |
造成浅場に於ける水産生物のモニタリング調査 | 造成浅場内での生物モニタリング調査については今後も継続して実施し、水質計を浅場内に常設し、短いタイムスパンでの貧酸素化の発生状況を調査する。
中海でのマハゼの産卵好適環境を調査し、マハゼの産卵場としての機能を有する浅場造成の手法について検討していく。 |
竹林礁の整備 | より魚類の蝟集効果がある竹林礁にするため改良を加え、その効果について検証する |
アサリの移植放流試験 | 貧酸素対策を施したアサリの増殖手法を検討する |
マハゼ畜養養殖 | 稚魚を量的に確保し、地元伝統食材として安定的に旅館、飲食店等に提供できるような体制を検討。畜養については試験的に平成25年、平成26年度に実施しており生残率は70%程度と高く容易に飼育は可能。 |
※「進捗」欄には、年度当初のスケジュールに対する3月末での進捗を「◎:予定以上」、「○予定通り」、「△やや遅れ」、「×大幅遅れ」のいずれかを記載しています。
この工程表へのお問い合わせ
水産試験場 所属長名 下山俊一 電話番号 0859-45-4500