平成27年度工程表
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農林水産部 農業振興戦略監 中小家畜試験場の工程表

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基本的事項

所管組織、所管責任者


 所属名 中小家畜試験場 所属長名 赤井 精 電話番号 0859-66-4121

組織ミッション

1 本県独自の畜産物の開発。 2 周辺環境と調和した畜産経営の確立。 3 畜産経営を継続するための新技術導入等への支援。

1.政策内容と目標

(1)政策内容

自然環境と調和した自然循環システムの開発

(2)今年度の目標

1 低コスト畜舎臭気低減技術の開発
  畜舎臭気についてネット、水噴霧、換気扇等を用いた脱臭効果、及び効果的な臭気吸着用資材の検討。各種脱臭方法の組み合わせの検討。運転・管理方法の検討(農家実証試験)
2 環境と調和の取れた畜産排水処理技術の改善と指導マニュアルの作成
 (1)窒素除去率の向上試験
  窒素除去に有効である間欠曝気法や循環式硝化脱窒法などのコストや地球温暖化ガス発生量等の比較を行い、窒素除去率の向上を目指す。
 (2)労力とコスト削減・安定・安全
  ア散気管試験、イ汚泥量による浄化比較、ウ新技術導入開発試験
 (3)浄化処理の適正運転のための迅速な測定方法の検討
  指導者(環境アドバイザー)向けに現場での測定項目や簡易分析方法の検討を行い、「現場測定マニュアル」を作成する。また、改造事例集や新技術の導入事例集を作成する。

(参考)該当する長期的目標

将来ビジョン環境イニシアティブプランアクションプラン(教育振興基本計画)その他

●所属で設定する長期目標(設定がある場合のみ)

環境にやさしい畜産業の推進

2.測定指標

測定指標なし

3.目標を実現するための主要事業・主要制度

番号主要事業・主要制度事業概要・スケジュール
1低コスト畜舎臭気低減技術の開発 (予算額(事業費)700千円)畜舎臭気は捕集が困難であり、堆肥化施設等で用いられる吸引用送風機を使用した脱臭装置では、施設費・ランニングコストがかかりすぎるため適応が困難である。そこで、畜舎周囲の簡易な施設による臭気低減技術を開発する。
2環境と調和の取れた畜産排水処理技術の改善と指導マニュアルの作成 (予算額(事業費)8385千円)畜産経営から排出される汚水が排水基準を満たすような処理の適正化を図るため、既設浄化槽の改造や技術導入による現地実証試験を実施し適正運転を推進する。また、指導者向けに現場での測定項目や簡易分析方法の検討を行い、現場測定マニュアルを作成する。

4.評価

■最終評価(年度末時点)

進捗評価
○(予定どおり) 
達成度の評価
9
評価理由
1「低コスト畜舎臭気低減技術開発」では、養鶏農場での実証試験で臭気低減効果が認められ、装置の管理方法も確認できた。2「環境と調和の取れた畜産排水処理技術の改善と指導マニュアルの作成」では、低コストで水質基準を安定的に満たす改修と運転方法を確立した。 

H27年度の取組成果
1低コスト畜舎臭気低減技術開発   鶏舎換気扇直後に除塵ネットを張り、畜舎から排出される悪臭物質が付着した埃と臭気を抑えるために水噴霧を実施。併せて、施設の管理方法や気温、湿度、風速が施設の性能に及ぼす影響を調査検討した。 1鶏舎臭気の主な悪臭成分であるアンモニアを0.3ppmに低減出来た。また、畜舎換気 扇排気直後の臭気指数値15をネット通過直後11まで低減出来た。施設管理と しては週1回のネット洗浄が必要となり、装置の性能は気温、湿度、風速に影響されなかった。
2環境と調和の取れた畜産排水処理技術の改善と指導マニュアルの作成 (1)硝酸性窒素等の排出基準引下げに対応した窒素除去率の向上試験  中古FRPサイロを活用した酪農家パーラー排水処理施設での改修を行い、水質の推移及び運転状況を調査した。 (2)浄化処理方法の検討  新技術である炭素繊維を用い、豚舎排水の処理について炭素繊維の量、曝気送風量の条件を調査した。 (3)適正運転のための迅速な測定方法の検討  放流水のBOD濃度と硝酸性窒素等との関連性、曝気槽の水温及びpH、電気伝導率、酸化還元電位、電気伝導率等について連続測定した。   (1)流量調整槽の設置とメンブレン式散気管及びインバータ設置、沈殿槽へのスカムスキマーの設置により低コストな改修で電気代削減や水質基準を安定的に満たす運転方法を確立した。 (2)炭素繊維の量により硝酸性窒素除去効果が向上するが、アンモニア性窒素を硝化するためには、曝気のための送風量の調整あるいは酸素溶解効率を高める必要がある。 (3)現場で測定できるCOD簡易比色法、SV30及び透視度測定で、施設の適正運転を確認可能。また、多項目水質計で数値の見える化等を図り、問題確認や改善効果の確認に効果があった。
課題今後の取組
1低コスト畜舎臭気低減技術開発   試験成果の普及を図る。今年度で試験終了となる。試験成果は「新しい技術」等で普及を進めてゆく。
2環境と調和の取れた畜産排水処理技術の改善と指導マニュアルの作成  新技術の硝酸性窒素等の浄化条件を検討し、効率的な設置方法を明らかにする。新技術の硝酸性窒素等の浄化条件を検討し、効率的な設置方法を明らかにする。また、除去の新技術や簡易な測定方法の整備や改善事例集を作成する。

※「進捗」欄には、年度当初のスケジュールに対する3月末での進捗を「◎:予定以上」、「○予定通り」、「△やや遅れ」、「×大幅遅れ」のいずれかを記載しています。



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