農林水産部 農業振興戦略監 畜産課の工程表
基本的事項
所管組織、所管責任者
所属名 畜産課 所属長名 岡垣 敏生 電話番号 0857-26-7285
組織ミッション
「食のみやこ鳥取県」を支える畜産物のブランド化、安定供給の推進 ○和牛、乳製品、地鶏や豚などのブランド化を推進するために、増産体制を構築する ○安心・安全な畜産物の生産に必要な衛生管理体制を整備する ○高品質な畜産物の安定供給のため、更なる自給飼料の増産・利用体制を推進する
1.政策内容と目標
(1)政策内容
・子牛生産頭数・肉牛出荷頭数の増加や高価格販売による「和牛王国鳥取」の復活
(2)今年度の目標
子牛生産頭数2,600頭、肉用牛出荷頭数3,500頭
(参考)該当する長期的目標
政策項目 | 元気づくり総合戦略 | 将来ビジョン | 環境イニシアティブプラン | アクションプラン(教育振興基本計画) | その他 |
○
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●将来ビジョンの取組の方向性(該当所属のみ)
番号 | 大項目 | 取組みの方向性 |
1 | T【ひらく】地域で・県外で・国外で新時代に向かって扉をひらく | F-2育種改良や飼養技術の向上等により、「鳥取和牛」「大山赤ぶた(デュロック種)」「鳥取地どりピヨ」など、おいしい鳥取ブランドを形成します。子牛・肉牛の出荷頭数の増加や高価格販売により「和牛王国鳥取」の復活を目指します。県内産の自給粗飼料を給与し、生産・加工を県内で行い、安全で安心な付加価値の高い牛乳を生産します。 |
2.測定指標
指標1
| 基準値 | 年度当初値 | 今年度目標値 | 今年度実績値 | 長期的目標値 |
数値 | 2,786頭 | 2,462頭 | 2,600頭 | 2,820頭 | 4,000頭 |
時点 | 平成18年 | 平成26年 | 平成28年 | 平成27年 | 平成35年 |
根拠となる計画等 | その他計画の名称 | 計画指標の選定理由 |
将来ビジョン | | 「食のみやこ鳥取県」を支える畜産物のブランド化を進め、安定供給を図るため |
指標2
| 基準値 | 年度当初値 | 今年度目標値 | 今年度実績値 | 長期的目標値 |
数値 | 3,600頭 | 3,354頭 | 3,500頭 | 3,276頭 | 5,000頭 |
時点 | 平成18年 | 平成27年 | 平成28年 | 平成28年 | 平成35年 |
根拠となる計画等 | その他計画の名称 | 計画指標の選定理由 |
将来ビジョン | | 「食のみやこ鳥取県」を支える畜産物のブランド化を進め、安定供給を図るため |
指標3
| 基準値 | 年度当初値 | 今年度目標値 | 今年度実績値 | 長期的目標値 |
数値 | 94.0% | 94.0% | 全国平均以上 | 103% | 全国平均以上 |
時点 | 平成18年 | 平成27年 | 平成28年 | 平成28年 | 平成35年 |
根拠となる計画等 | その他計画の名称 | 計画指標の選定理由 |
将来ビジョン | | |
3.目標を実現するための主要事業・主要制度
番号 | 主要事業・主要制度 | 事業概要・スケジュール |
1 | 和牛改良・増頭対策事業 (予算額(事業費)127,270千円) | 将来の和牛生産を担う中核的な農家や新規参入者による和牛の生産拡大及び鳥取和牛オレイン55や高品質和牛肉の増産を図るため、和牛繁殖雌牛や肥育素牛の導入・保留に係る経費に対して支援する。 |
2 | 畜産クラスター施設整備事業(肉用牛) (予算額(事業費)57,489千円) | 県内の肉用牛の生産基盤を強化するため、国庫補助事業(国の畜産クラスター事業)を活用して法人等が行う施設等の整備について支援する。また、国の畜産クラスター事業の補助対象とならない施設及び緊急的に対応が必要な機械整備に対して支援する。 |
3 | 和牛受精卵・放牧拡大支援事業 (予算額(事業費)8,380千円) | 和牛生産頭数の増加を図るため、高能力和牛の受精卵の購入・採卵経費の支援を行うとともに、和牛受精卵移植や和牛の放牧を推進する。 |
4.評価
■最終評価(年度末時点)
進捗評価 |
○(予定どおり) |
達成度の評価 |
8 |
評価理由 |
肉牛出荷頭数は減少し目標達成していないが、和子牛生産頭数は増加し、和子牛セリ平均価格は全国平均を上回り、全国一位が続いているため。 |
H28年度の取組 | 成果 |
和子牛の生産頭数の増加に向け、増頭事業を活用した和牛繁殖雌牛の増頭に取り組むとともに、乳用牛への和牛受精卵移植推進による和子牛増産支援を実施。 | 和牛改良・増頭事業では計画の195頭の達成が見込まれ、和牛受精卵移植では(公財)鳥取県畜産振興協会での採卵頭数がH28年度で247頭(前年対比17%増)、移植頭数296頭(前年対比23%増)となるなど、和子牛の増産については |
和牛増頭に必要な牛舎整備を進めるため、畜産クラスター事業(国又は県)を活用した取組を実施。 | 畜産クラスター事業での牛舎整備は国事業3農場を行うこととしているが、事務手続きが遅れ建築は次年度送りとなった。ただ、県事業では6農場の牛舎整備を行い、トータルで約30頭の繁殖雌牛の増頭が可能となった。 |
畜産試験場で優秀な県有種雄牛「白鵬85の3」「百合白清2」が造成された。 | 畜産試験場が造成した優秀な種雄牛「白鵬85の3」「百合白清2」の産子が安定的にセリに出荷されることで、セリ平均価格が平成29年1月〜3月にかけて、全国一の価格となった。特に1月は史上初めて平均価格が100万円を超えるなど、県内の繁殖農家にとっては大きな励みとなった。 |
課題 | 今後の取組 |
県内子牛価格が大幅に上昇したため、優良雌牛の県内保留や鳥取和牛のブランド化を進めるための高品質な肥育素牛の県内への確保が進んでいない。 | 平成29年9月の宮城和牛全共で優秀な成績を獲得する予定の「白鵬85の3」「百合白清2」の本格出荷を踏まえ、これらの種雄牛産子を中心とした「鳥取和牛」の首都圏等の販売拡大を行うことで、「鳥取和牛」のブランド力をアップし、和子牛や肉牛の高価格販売を一時的ではなく恒久的な形とする。 |
子牛価格の大幅な上昇で、繁殖農家や肥育農家共に増頭意欲が出てきているが、施設整備がそれに追いついていない。 | 県内各地域の牛舎建築要望をとりまとめると共に、国では畜産クラスター事業の予算化がj不透明となっているため、生産基盤確立のために不可欠な施設整備を国が確実に予算化するよう求め、国の畜産クラスター事業では認められなかった施設整備については県が対応し、牛舎整備を確実なものとする。 |
※「進捗」欄には、年度当初のスケジュールに対する3月末での進捗を「◎:予定以上」、「○予定通り」、「△やや遅れ」、「×大幅遅れ」のいずれかを記載しています。