消費者ニーズに応じた農産物づくりや農業者による加工・販売を支援し儲かる農業を実現 1 多様な担い手の活躍を支援(新規就農者等担い手の育成、女性農業者の経営参画や労働改善の推進) 2 新品種・新技術を活用した産地づくり 3 6次産業化など経営の発展を支援
番号 | 主要事業・主要制度 | 事業概要・スケジュール |
1 | 鳥取県農業改良普及事業 (予算額(事業費)66354千円) | ・改良普及員が行う農業生産方式や農業経営の改善及び農村生活の改善の普及指導に係る事業。
・普及指導活動に協力していただく指導農業士の活動、普及指導に係る機材の整備等に係る事業。 |
2 | みんなでやらいや農業支援事業 (予算額(事業費)254468千円) | ・意欲的な農業者等が行う規模拡大や低コスト化などの経営改善に向けた取り組みを支援する。
・農業の生産額拡大や担い手育成などを目指して、地域の農業振興プランを作成し、実現に向けて取り組む市町村を支援する。 |
3 | 鳥取梨生産振興事業(「新甘泉」「秋甘泉」特別対策事業) (予算額(事業費)76728千円) | 抜群の甘さで人気の梨「新甘泉」に「秋甘泉」を加えて、甘泉シリーズの生産拡大を図る |
4 | 畜産クラスター施設整備事業(肉用牛) (予算額(事業費)0千円) | 県内の肉用牛の生産基盤を強化するため、国庫補助事業(畜産クラスター事業)を活用して施設整備を図る生産者を支援する。 |
5 | 園芸産地活力増進事業 (予算額(事業費)101994千円) | 鳥取県農業の強みの一つである野菜や花き等の園芸品目の振興を図るため、産地づくりや中山間地域等における特産物の育成、大規模稲作農家の水稲から園芸品目への転換を支援する。 |
H28年度の取組 | 成果 |
【飼料米日本晴の反収向上】
・琴浦、赤碕各飼料米生産者説明会に於いて栽培指導を行った。飼料米取り組みの重点集落営農組織にたいし、指導会を行なった。また、試験ほ場を設け指導に活用した。 | 作付け面積が昨年85haにたいし本年90haと増加した。しかし、9月以降の極端な日照不足が主因で、収穫量が伸びず、基準反収達成者率が前年49%よりも低い44%にとどまった。 |
【梨新品種(新甘泉、秋甘泉)の苗木導入面積】
・ナシ新品種の普及促進や品質向上を目指し、現地研修会やジョイント栽培研修会を開催した。
・ジョイント栽培用の長苗生産技術の確立と普及促進体制づくりを中央農協各営農センター、専技、倉吉普及所と連携しながら行った。 | ・「新甘泉」や「秋甘泉」を新植する生産者が増えてきた。
・H28定植用のジョイント栽培用長苗の生産(約1400本)と定植作業は完了した。
・ジョイント栽培を活用した新品種の導入希望者を掘り起こした結果、H29およびH30定植用の希望は育苗施設の容量(1700本)以上の注文数を得た。 |
【繁殖和牛増頭農家数】
・施設規模の検討、経営収支及び増頭に伴う堆肥処理計画と費用対効果の検討などの事業実施に向けた計画の作成を支援した。 | ・単県事業で1戸が生産基盤の強化を図り、2戸の生産者が畜産クラスター事業を活用し施設整備計画を申請、承認された。 |
【初夏どりブロッコリー新品種(SK9-099)の作付け面積】
・ブロッコリー新品種のさらなる波及を目指し、苗注文説明会などで品種特性について説明した。 | ・H28年は生産部全体で600a栽培された。
・花蕾品質が良好で、耐暑性もあることから、生産者から高評価を得ており、生産部全体に定着している。 |
【EOD活用技術等によるストックの開花調節による計画出荷達成生産者数】
・花芽分化調査結果に基づいた開花調節技術の指導を行った。
・開花調節実施状況を調査し、優良事例を栽培反省会で報告した。 | ・開花調節はビビフル散布4戸、電照は14戸取り組んだ。
・計画どおり開花調節するには電照を開始する時期が早いほど有効であることが判明した。
・来年度のLED-FR灯の導入は15戸、700基、面積約1.5ha相当の見込みとなっている(JAとりまとめ)。 |
課題 | 今後の取組 |
【飼料米日本晴の反収向上】
・労力を掛けて追肥する意欲が不足気味。増収意欲啓発の継続。 | 大面積を作付けする集落営農組織を中心に、低コスト化や省力化と併せて増収を指導していく。 |
【梨新品種(新甘泉、秋甘泉)の苗木導入面積】
・「新甘泉」の変形硬化や「秋甘泉」の裂皮・軸抜けなどの果実障害果の原因解明や対策が未解決。
・ジョイント栽培に取り組む生産車が増えつつあるが各栽培管理や技術については未定着。 | ・選果場成績の取りまとめや現地確認等を行い、対策技術を検討する。
・ジョイント栽培モデル園を設置し、初心者や興味を持つ生産者を対象として研修会や現地指導を行う。 |
【繁殖和牛増頭農家数】
・計画変更により年度内に承認されたが、事業実施は次年度繰越となった。 | ・29年度内完成に向けて施設整備の適切な遂行と増頭計画の実行を支援し、新たな増頭意向者の掘り起こしを行う。 |
【初夏どりブロッコリー新品種(SK9-099)の作付け面積】
・初夏どりの品種構成について、さらなる検討が必要 | ・新たな品種について、品種試験を行う。 |
【EOD活用技術等によるストックの開花調節による計画出荷達成生産者数】
・EOD電照設備導入者はまだ少ない。
・EOD電照開始時期を早める技術として花芽分化予測技術の確立が求められる。
・EOD電照を行った切り花の品質向上栽培技術が求められる。 | ・花芽分化予測技術の確立を進める。
・開花調節実施状況調査を行い、EOD電照の効果をアピールし、電照設備の導入を推進する。結果を検証し、また、開花調節マニュアルの改良を進める。
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