平成28年度工程表
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農林水産部 農業振興戦略監 園芸試験場の工程表

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基本的事項

所管組織、所管責任者


 所属名 園芸試験場 所属長名 村田謙司 電話番号 0858-37-4211

組織ミッション

園芸作物の新品種・新技術を開発し、素早く生産者へ提供する。

1.政策内容と目標

(1)政策内容

安全・安心、高品質な農産物の生産技術の確立

(2)今年度の目標

1物理的な防除方法の検討、微生物を活用した防除法の検討、品種特性を活用した農薬削減の検討、殺虫剤削減によるマイナー害虫の発生動向把握と対策の検討
2土壌養分と養分吸収量との関係解明、可給態窒素に基づく施肥基準の作成。

(参考)該当する長期的目標

政策項目元気づくり総合戦略将来ビジョン環境イニシアティブプランアクションプラン(教育振興基本計画)その他

●所属で設定する長期目標(設定がある場合のみ)

 1有機・特別栽培拡大に必須の病害虫防除技術確立
 2養分吸収に適合した効率的な施肥設計による生産技術の確立

2.測定指標

測定指標なし

3.目標を実現するための主要事業・主要制度

番号主要事業・主要制度事業概要・スケジュール
1有機・特別栽培を可能にする病害虫管理体系の構築 (予算額(事業費)3280千円)鳥取県特有の気象条件下における有機・特別栽培で利用可能な病害虫防除技術の確立を図る
2簡易・迅速土壌診断による野菜の適正施肥技術の確立 (予算額(事業費)1005千円)簡易迅速土壌診断法の開発により、無駄のない適正な施肥を行う

4.評価

■最終評価(年度末時点)

進捗評価
○(予定どおり) 
達成度の評価
7
評価理由
農薬削減のためのコンパニオンプランツの効果確認が不十分ではあったが、他の研究項目ではほぼ予定通りの成果が得られている。 

H28年度の取組成果
ナシ、ブロッコリー、白ネギ等における有機栽培、特別栽培に適合する防除法を検討した。 ナシにおける特別栽培防除体系を検討した結果、病害虫の発生は慣行と同程度であり、ほぼ慣行栽培と同等の果実を収穫することができた。ブロッコリーに対する農薬削減のためのコンパニオンプランツ栽培効果はやや不十分な結果であったが、病害の発生が少ない栽培時期及び品種が明らかになり、有機・特別栽培で利用可能な害虫防除資材が明らかになった。一方、白ネギにおける農薬削減のためのコンパニオンプランツは、害虫に対しては一定の効果が認められたものの、病害及び雑草に対しては期待した効果が認められず、収量も劣る結果となり、コンパニオンプランツを利用した特別栽培体系は困難と考えられた。
農家が自分自身で行う土壌診断方法によって適正施肥を行うための方法を検討した。 土壌中のカリとリン酸含量を簡易に測定するため、土に水を加えて撹拌、抽出し、簡易吸光度計を用いて測定する方法について検討した。カリの抽出条件は、土2〜4gに水50mlを加えて30秒間手で激しく振り、1時間静置、ろ過して測定すると、従来の測定方法で測定するのと相関関係が高く、利用可能と考えられた。
課題今後の取組
ナシにおける特別栽培防除体系は、年次変動の確認が必要。ブロッコリーの有機・特別栽培体系は、体系化した実証試験が必要。ナシにおける特別栽培防除体系は、次年度もほぼ同様の防除体系により年次変動の確認を行う。ブロッコリーの有機・特別栽培体系は、次年度は病害対策、害虫対策、肥培管理を体系化した実証試験を行う。
簡易土壌診断方法のうち、リン酸の測定方法について検討が必要。リン酸の測定条件の検討とこれまでに採種した現地農家ほ場の土壌を用いて簡易土壌診断の精度について検討する。

※「進捗」欄には、年度当初のスケジュールに対する3月末での進捗を「◎:予定以上」、「○予定通り」、「△やや遅れ」、「×大幅遅れ」のいずれかを記載しています。



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