平成28年度工程表
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生活環境部 衛生環境研究所の工程表

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基本的事項

所管組織、所管責任者


 所属名 衛生環境研究所 所属長名 中村仁志 電話番号 0858-35-5411

組織ミッション

県民の安全確保と豊かな環境確保のための調査研究拠点機能の発揮 ○危機管理対応として、県民の安全確保に資する調査研究の実施 ○環境の保全・再生と活用に資する研究・調査の実施 ○住民・NPOの環境学習・環境活動の支援 ○試験検査精度の信頼性確保

1.政策内容と目標

(1)政策内容

危機管理対応として県民の安全確保に資する調査研究

(2)今年度の目標

1 浴槽水のレジオネラ属菌の遺伝子検査法を添加試験や実証試験をとおして検査精度の確認を行い、培養法に代わる検査法として実用化を図る。
2 食中毒原因微生物の遺伝子検査法が実際の食中毒事例に適用可能かどうか実証試験を行い、培養法に代わる検査法として行政検査への導入に繋げる。
3 農薬等の標準液の安定性を評価し、適切な保存期間を設定することで、検査結果の信頼性を向上する。

(参考)該当する長期的目標

政策項目元気づくり総合戦略将来ビジョン環境イニシアティブプランアクションプラン(教育振興基本計画)その他

●所属で設定する長期目標(設定がある場合のみ)

○感染症発生予測・予防に関する研究の実施
○食品の安全管理・評価に関する研究の実施

2.測定指標

測定指標なし

3.目標を実現するための主要事業・主要制度

番号主要事業・主要制度事業概要・スケジュール
1浴槽水のレジオネラ属菌の迅速検査法に関する研究 (予算額(事業費)1787千円)従来法では、1週間程度要していたレジオネラ菌の検査の迅速化を目的に遺伝子検査法を改良し、レジオネラ菌検査への実用化を図る。(H28〜H29)
2糞便中の食中毒原因菌等の遺伝子を検出する迅速検査法の実用化に関する研究 (予算額(事業費)1697千円)従来法では、3日以上要していた食中毒原因菌の検査の迅速化を目的に遺伝子検査法の精度確認を行い行政検査への実用化を図る。合わせて、クドア(食中毒原因となる寄生虫)検査への応用を図る。(H27〜H28)
3試験精度向上に向けた農薬等標準液の安定性評価 (予算額(事業費)255千円)検査結果の信頼性向上を目的に、標準液について、安定性評価を行い根拠のある保存期間を設定する。(H28)

4.評価

■最終評価(年度末時点)

進捗評価
○(予定どおり) 
達成度の評価
8
評価理由
食中毒迅速法が実務に導入され目的を達したなど、各項目とも、ほぼ見込どおり研究成果を出すことができた。 

H28年度の取組成果
【浴槽水のレジオネラ属菌の迅速検査法に関する研究】 レジオネラ症の拡大防止のため、迅速検査法(遺伝子検査法)を添加試験等により改良化を図り、併せて、実証試験を実施する。 レジオネラ属菌の迅速検査法で添加試験を行い、DNAの抽出方法、PMA濃度の最適化を図った。 実例では偽陰性・偽陽性が多発したが、偽陰性はほぼ有効に改善できた。偽陽性の方は培養法の改良により若干改善した。
【糞便中の食中毒原因菌等の遺伝子を検出する迅速検査法の実用化に関する研究】 迅速検査法(遺伝子検査法)の実証試験により、精度確認を行い、行政検査への導入に繋げる。また、クドアへ検査への応用も図る。 迅速検査法は正確性・感度などで従来法と同等であることが確認され、この結果行政検査の試験法として導入された。また当該迅速法の処理能力及びコストダウンについて改善可能なのか予備試験を実施し、概ね良好な結果を得た。クドアについては実例に遭遇する機会がなく、当該迅速法の是非について検証できなかった。
【試験精度向上に向けた農薬等標準液の安定性評価】 標準液の保存期間別の安定性評価を行い、保存期間を設定することで、検査結果の信頼性を向上する。  48成分の農薬および動物用医薬品について、過去2年間に調製した標準液の安定性を測定し、保存期間設定の根拠となるデータが得られた。一部の物質は不安定であったが、多くの物質について1年間の保存が可能ということが確認でき、検査の信頼性向上につながる情報を得られた。
課題今後の取組
【浴槽水のレジオネラ属菌の迅速検査法に関する研究】 構築した迅速検査法の実例での検証が不足している。迅速検査法を用いて足湯などで検証を重ねる。
【糞便中の食中毒原因菌等の遺伝子を検出する迅速検査法の実用化に関する研究】 当該迅速法の処理能力及びコストダウンについて予備試験で良好な結果が得られたので、実例で検証することが必要。また、クドアについては実例に遭遇する機会があれば、当該迅速法の是非について検証する必要がある。 予備試験で良好な結果を得た当該迅速法の処理能力及びコストダウンについて実証試験を実施したい。クドアについては実例に遭遇する機会があれば、当該迅速法の是非について検証する。
【試験精度向上に向けた農薬等標準液の安定性評価】 検査項目の変更があれば、今後も同様の評価作業が必要となる。  今回得られた標準液の安定性に関するデータをもとに、試験実施標準作業書の記載を見直し、行政検査へ活用する。

※「進捗」欄には、年度当初のスケジュールに対する3月末での進捗を「◎:予定以上」、「○予定通り」、「△やや遅れ」、「×大幅遅れ」のいずれかを記載しています。



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