番号 | 主要事業・主要制度 | 事業概要・スケジュール |
1 | 未来を拓く学力向上事業 (予算額(事業費)千円) | 学校の枠を超えた連携を深め、教員同士が協働して教科指導力の向上に取り組むことにより、各教科等における授業改善を一層進める。また、生徒同士が切磋琢磨しながら、進路実現に向けて学習意欲を高め、学力の向上を図る。 |
2 | 外国語教育改善指導費 (予算額(事業費)千円) | グローバル化が進展した現代社会において必要となる外国語教育の充実を図るため、県立高校に語学指導等を行う外国語指導助手(ALT)を配置する。また、英語担当教員の指導力向上を図るため、教員を英語圏に長期間派遣し研修を行う。 |
3 | とっとりイングリッシュクラブ (予算額(事業費)千円) | 中学生と高校生を対象に、年間を通じて英語による体験活動を実施し、英語による相互理解能力の伸長を図る。 |
4 | グローバルリーダーズキャンパス (予算額(事業費)千円) | 世界トップクラスの海外大学である米国スタンフォード大学と連携し、県内高校生向けの遠隔講座を開設することにより、幅広い国際感覚を身につけ、世界を視野に入れて活躍する高い意欲と志を持った人材の育成を図る。 |
5 | 小学校英語パワーアップ事業〜拠点小学校を中心とする英語教育強化事業〜 (予算額(事業費)千円) | 平成30年度から先行実施が可能となる次期学習指導要領における小学校英語の拡充強化(3・4年生への外国語活動の導入、5・6年生の英語教科化)に対応するために、5校をモデル校に指定して、外国語指導助手を1名ずつ配置し、担当教諭とともに小学校英語の拡充強化に対応するための指導計画(指導案)の作成や教材開発、先行研究、近隣学校の教員に対する指導力向上研修等を実施し、成果を全県に普及することで、全県小学校における小学校英語拡充強化への体制を整える。 |
H28年度の取組 | 成果 |
<未来を拓く学力向上事業>
・学校連携チャレンジ・サポート事業で7校が学校の枠を超えた取組を実施。エキスパート教員育成事業において、5名の教諭が参加し、県外先進校や全国規模の研究発表大会等への参加、研究授業等の相互参観、研究の成果と課題についての発表会等を実施。高校生理数課題研究等発表会において7校40名の生徒が参加し、数学、理科に関する探究活動を推進するための理数系の優秀研究発表会を実施。「科学の甲子園」鳥取県大会において5校9チームが参加し、全国大会出場をかけた科学競技会を実施。優勝チームを対象にした「強化セミナー」を実施。専門高校活動成果発表会で、全ての専門高校における特色ある取組や活動成果のプレゼンテーション大会を実施。 | <未来を拓く学力向上事業>
・生徒が学校や県の枠を超えて切磋琢磨する機会が増加し学習意欲が高まっている。エキスパート教員育成事業に参加した5名の教諭のうち1名がエキスパート教員に認定された。初参加の学校もあり、学校の枠を超えて切磋琢磨する機会となり進路実現に向けての学習意欲を高めることができた。実験競技と筆記競技において、チーム内で協力し合う力を養うとともに他チームと切磋琢磨する機会となり、科学好きの裾野を広げることができた。生徒のプレゼンテーション能力を向上させるとともに学習意欲を向上させる機会となった。 |
<外国語教育改善指導費>
・高等学校(全日制)1校1名配置に可能な限り配慮し、3校は訪問校とし、2校には2名配置とした。2日間にわたって、外国語指導助手の指導力等向上研修を行い、ALTが一層効果的な指導ができるよう必要な知識・指導技術等の習得を図るともに、外国語教育に係る諸問題について研究協議を行った。また、2名の英語担当教員をそれぞれアメリカとイギリスに派遣し、研修を行った。昨年度の英語教育海外研修の派遣者2名が、外国語指導助手の指導力等向上研修で、ALTと英語担当教員を対象に研修の成果発表を行った。 | <外国語教育改善指導費>
・平成28年度に2名配置した学校では授業はもとより海外研修に参加する生徒の事前指導や現地での研究内容・発表について丁寧な指導を行い成果を上げた。2名の英語担当教員を英語圏に派遣し研修を行うことで今後の県の英語教育を推進する人材育成に繋がっている。 |
<とっとりイングリッシュクラブ>
・クラブ員として登録した中学生44名と高校生38名を対象として、県のALT(外国語指導助手)が指導者となり、年間4回の英語1日体験と2泊3日の英語キャンプを実施した。延べ参加者は99名であった。 | <とっとりイングリッシュクラブ>
・英語好きの生徒に、生きた英語に触れ、異文化を体験する機会を提供することで、英語学習への興味や意欲を高めることができた。 |
<グローバルリーダーズキャンパス>
・知事のビデオメッセージ、スタンフォード大学責任者の出席を得て開講式を実施。35名(8校)が9つの単元を受講し、英語による意見交換が中心となる授業を実施。受講生は最終レポートを提出し総合評価を経て講座修了の可否が伝えられる予定。 | <グローバルリーダーズキャンパス>
・スタンフォード大学側との交渉の結果鳥取県の高校生向けの授業をカスタマイズできた。受講生徒の授業中の態度は大変積極的で、パーチャル授業において単元が進むにつれて受講生から出される質問や発言が増え、スタンフォード大学担当教員の評価も高かった。 |
<小学校英語パワーアップ事業〜拠点小学校を中心とする英語教育強化事業〜>
・5月…事業実施校5校の指定 ・7月…第1回連絡協議会(ALT受け入れ手続、各学校の事業計画の共有)、ALTの配置(JETプログラムの配置時期に合わせて) ・9月…第2回連絡協議会(1校を会場校として1日体験研修、学校ごとの取組の情報交換) ・2月…第3回連絡協議会(年度末の報告、次年度事業計画) ・3月…各学校報告書の提出 ・ALTは外国語活動の授業以外に日常的に学校生活全般に関わり、児童と積極的に英語でやり取りをしたり、校内研修の模擬授業等で教員の支援を行ったりした。 | <小学校英語パワーアップ事業〜拠点小学校を中心とする英語教育強化事業〜>
・ALTとの交流の機会を通して、児童の英語学習への関心や意欲が高まった。児童が日常的に英語に触れることにより、英語の音や表現に慣れ親しんだ。教員からALTに気軽に話しかけられるようになり、授業の打ち合わせ等が円滑に行われるようになった。高学年の教員以外にも、授業実践への意識の高まりが見られた。 |
課題 | 今後の取組 |
<未来を拓く学力向上事業>
・学習意欲の向上と基礎学力の更なる定着。 | <未来を拓く学力向上事業>
・近県の高校を含む学校の枠を超えて切磋琢磨するとともに、コミュニケーションやプレゼンテーション等の機会の拡充。 |
<外国語教育改善指導費>
・ALTは英語担当教員とTT授業を行うことになっているが、その授業の打ち合わせのための時間確保に苦労している学校が多いこと。
・英語教育海外派遣研修の成果還元を積極的に行うこと。 | <外国語教育改善指導費>
・授業の打合せや相互のコミュニケーションがうまくいっている事例を紹介。派遣者による授業実践を、公開授業をとおして還元できるよう所属長等へ依頼。 |
<とっとりイングリッシュクラブ>
・学校行事との重なりによって、どうしても生徒が参加しにくい回ができてしまう。毎回の募集案内が煩雑で時間がかかってしまう。 | <とっとりイングリッシュクラブ>
・学校行事等で忙しい時期を外して、平均参加者数を増やす。課のHPを通しての案内通知など、募集方法の工夫や省力化を図る。 |
<グローバルリーダーズキャンパス>
・課題提出の指示が不明確であったりインターネット上での提出が技術上の問題で難しくなったりする等不備があった。日米関係を扱うテーマの中には相当の背景知識を要するものがあったり高い思考力や即興的な英会話力を要するものがあったりして、英語での意見交換が難しいものがあった。また、授業の様子や受講後の生徒の成長について、さらに多くの高校生、保護者に周知する必要がある。 | <グローバルリーダーズキャンパス>
・スタンフォード大学へ平成28年度の講座実施上の課題解決のため要望・提言し平成29年度の講座実施計画について綿密な調整を実施。
・日米関係やアメリカ文化についての背景知識、意見発表のための高い思考力や即興的な英会話力を要するため、ALTや英語、歴史・地理等の関係教員の協力による参加生徒のサポートが必要。
・受講生が在籍する学校の協力により、受講の様子を公開したり修了式を開催し、受講を終えた生徒の発表も含めて公開したりする予定。 |
<小学校英語パワーアップ事業〜拠点小学校を中心とする英語教育強化事業〜>
・教員の授業への不安や抵抗感は少なくなってきたが、指導力や英語力向上の実感が持てるところまではいっていない。外国語活動の授業がない3・4年生で継続的な取組を続けること(教材作成等もを含めて)。新教材に対応した教材等の作成、共有化による整備を進めること。英語の使用機会が増える一方で、苦手意識を持つ、自信のない児童への配慮 | <小学校英語パワーアップ事業〜拠点小学校を中心とする英語教育強化事業〜>
・学校ごとに職員のニーズを把握した計画的な校内研修の実施。国の新教材に対応した各学校の教材整備(共同的な取組)。新教育課程に対応する時間割編成案や年間指導計画の作成。新教育課程の試行(1単元程度)による成果と課題の共有。 |