平成29年度工程表
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中部総合事務所 農林局 倉吉農業改良普及所の工程表

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基本的事項

所管組織、所管責任者


 所属名 倉吉農業改良普及所 所属長名 吉田亮 電話番号 0858-23-3190

組織ミッション

消費者ニーズに応じた農産物づくりや農業者による加工・販売を支援し儲かる農業を実現 1 認定農業者の経営発展や多様な新規参入希望者の経営確立等への支援 2 新品種・新技術を活用した地域特産物づくりへの支援 3 労働軽減に向けた農作業改善への支援

1.政策内容と目標

(1)政策内容

新品種、地域資源を活用した特産品作りの支援

(2)今年度の目標

新品種や地域資源を活用した特産品づくり、鳥取県農業活力増進プランの推進方向と目標

(参考)該当する長期的目標

政策項目元気づくり総合戦略将来ビジョン環境イニシアティブプランアクションプラン(教育振興基本計画)その他

●将来ビジョンの取組の方向性(該当所属のみ)

番号大項目取組みの方向性
1T【ひらく】地域で・県外で・国外で新時代に向かって扉をひらくD-1年間を通じて切れ目なく本県のいろいろな農産物を出荷するとともに、鳥取オリジナル品種、こだわりのある農産物等(二十世紀梨につながるリレー出荷(連続的な出荷)が可能な梨新品種の導入による鳥取梨のシリーズ化等)を育成・普及します。

2.測定指標

指標1

指標名指標の分類
三朝神倉大豆を活用した特産品育成成果指標
基準値年度当初値今年度目標値今年度実績値長期的目標値
数値加工商品アイテム数累計 35656
時点平成26年度末平成28年度末平成29年度末平成29年度末平成32年産
根拠となる計画等その他計画の名称計画指標の選定理由
その他計画等平成29年度倉吉農業改良普及所普及活動計画書加工品開発を進めるモデル的な事例であり、地域の産物育成に有効な課題であるため。

指標2

指標名指標の分類
新甘泉等ナシ新品種生産技術の普及(新甘泉無印製品率の低減)成果指標
基準値年度当初値今年度目標値今年度実績値長期的目標値
数値23%1.1%5.0%以下を維持17.6%5.0%以下を維持
時点平成26年産選果場無印製品率平成28年度実績平成29年度実績平成29年度末平成32年産
根拠となる計画等その他計画の名称計画指標の選定理由
その他計画等平成29年度倉吉農業改良普及所普及活動計画書県が推進している梨新品種の品質改善が管内の重要な課題であり、活動を評価する指標である。

指標3

指標名指標の分類
倉吉スイカの品質向上(秀品率)成果指標
基準値年度当初値今年度目標値今年度実績値長期的目標値
数値62%67%70%66%80%
時点平成26年産秀品率 平成28年産秀品率平成29年産秀品率平成29年産秀品率平成32年産
根拠となる計画等その他計画の名称計画指標の選定理由
その他計画等平成27年度倉吉農業改良普及所普及活動計画書管内の特徴ある農産物である倉吉すいかの生産性改善への活動に対する指標である。

指標4

指標名指標の分類
多様な水稲栽培への取組支援(きぬむすめ食味値向上)成果指標
基準値年度当初値今年度目標値今年度実績値長期的目標値
数値食味値78食味値75食味値80以上食味値78食味値80以上
時点平成26年産食味値平成28年度食味値平成29年度食味値平成29年度食味値平成32年産
根拠となる計画等その他計画の名称計画指標の選定理由
その他計画等平成27年度倉吉農業改良普及所普及活動計画書県が推進する品種であるが、食味値にバラつきがあり、消費者のクレームがあり、食味の安定性が求められる。

指標5

指標名指標の分類
酪農業者のスキルアップ
基準値年度当初値今年度目標値今年度実績値長期的目標値
数値9,160kg9,238kg9,350kg9,537kg9,600kg
時点平成26年度末平成28年度末平成29年度末平成29年度末平成32年度平均値
根拠となる計画等その他計画の名称計画指標の選定理由
その他計画等管内の特徴ある農産物である牛乳の生産拡大に向けた活動に対する指標である(管内総乳量/管内総経産牛頭数)

3.目標を実現するための主要事業・主要制度

番号主要事業・主要制度事業概要・スケジュール
1鳥取県農業改良普及事業 (予算額(事業費)64179千円)改良普及員が行う農業生産方式や農業経営の改善、農業労働・加工流通の改善の普及指導にかかる事業。  普及指導に協力いただく指導農業士の活動、普及指導活動に必要な機材の整備等にかかる事業。

4.評価

■最終評価(年度末時点)

進捗評価
○(予定どおり) 
達成度の評価
6
評価理由
1部を除き、各取り組みが概ね目標値を達成できた。 

H29年度の取組成果
【三朝神倉大豆を活用した特産品育成】 ・大豆餡どら焼きの商品化、販売促進としては、平成27年度からの構想で昨年度から商品化に向けて取り組みを進めてきた。今年度は販売開始に向けて、品質の確定、PR資材の作製を行った。年度後半には販売促進の手段として、お土産、贈答品用の箱の作製を行った。併せて町の観光協会との連携により、旅館での販売の試行を行った。 ・今後の商品開発の方向検討については下位等級大豆の有効活用の計画を立てる参考にするため、大豆の保管中の品質分析を行った。併せて豆腐を製造し食味試験を実施した。 また、大豆の生産量増加に伴い、主力商品の納豆の拡販について県外への販売について検討を行った。それに伴う新しいパッケージの作製の検討を行った。  ・平成29年6月24日、中部発食のみやこフェスタで、三朝神倉大豆餡どら焼き「神の笑み」の新商品発表を行い、翌日からJA直売所を中心に一部スーパー、三朝町内の数店で販売を開始した。神シリーズ商品5番目の商品となった。販売数は、当初目標の3倍となる1万個を超える売れ行きであった。(平成30年1月時点)三朝町内での販売を促進するため旅館での販売試行については、好感触ではあったが、販売の方法については方向が未定のままである。 お土産、贈答品については5個入りの箱を作製したが、具体的な販売方法について未整備である。三朝町内で手みやげとして徐々に使われつつある。 ・下位等級大豆の成分については、低温で保管されていることから、成分の著しい減少はなかったことがわかった。しかし、風味については経時による劣化は若干感じられた。
【新甘泉等ナシ新品種生産技術の普及(新甘泉無印製品率の低減)】 ・夏枝管理(誘引・せん除等)の徹底により樹勢を安定させ、花芽着生の促進と糖度向上を図る。 ・樹ごとの収穫時期を果色判別により把握し、適期収穫出荷ができるように指導する。また、選果場で未熟果の出荷が多い農家は収穫出荷を遅らせ、過熟果の多い農家は収穫出荷を早くするように促し、適熟品出荷の指導を行う。 ・選果実績を分析し栽培者別の品質低下要因を調べ、対策を指導する。 ・二十世紀梨との混植園において、黒星病被害果が多い園が散見されるので、防除強化の対応を指導した。 29年産 新甘泉無印率 17.6% >5%  目標未達  ・夏枝誘引の指導会を行い、励行された。肥効のコントロールが上手くいかず、新梢停止後に降雨の影響で遅伸びした園がみられた。  ・収穫時期の果色判別には問題なかったが、糖度基準に達しない割合が高くなった。  ・栽培履歴、選果実績を分析したところ、全域の傾向として、側枝更新が遅く、花芽着生が少ない園が増えており、新梢停止後の徒長枝の遅伸びが影響していることが示唆された。樹体の仕立てを含めて、枝管理について見直すことが必要という結論となった。  ・「新甘泉研究会」を立ち上げ、栽培者が気軽に意見交換して、技術研鑽できる場を作った。  ・黒星病防除強化の結果、発生は少なかった。  ・変形硬化症を軽減する潅水方法について、試験し、提案できる結果を得た。 
【倉吉スイカの品質向上(秀品率)】 ・ハウス、トンネル栽培における初期地温確保について指導会で啓発した。 ・ハウス栽培における交配期前後の適正温度管理の徹底について、マンガ資料を作成して指導会で配布した。 ・また、交配後の潅水の必要性についても、マンガ資料を作成し、指導会で啓発を図った。 ・JA鳥取中央全体の栽培暦を15年ぶりに改訂し、潅水、温度管理を含めて品質向上のために必要な知識を盛り込んだ。 ・新規栽培者を中心にした指導会を29年作中に4回開催し、栽培初心者の技術向上を図った。 ・倉吉西瓜生産部として16年ぶりとなる10億円を達成した。 ・定植時に地温が足りない圃場については午後から植える、翌日にずらすなどの対応が見られ、地温確保の必要性について理解が進んでいる。 ・ハウス栽培における適正温度管理の認識は広がっており、今季ハウススイカの秀率は80%程度であった。全体の秀率低下要因は、5月の少雨による草勢低下によるもの。 ・これまでは文字やグラフばかりだった資料をマンガ形式に変えたことで、生産者の理解が進んだ。中には「わかりやすいから冷蔵庫に貼ってるよ」と言われる生産者もあった。 ・新しい栽培暦は若手、中堅生産者を中心にわかりやすいと好評である。 ・新規栽培者向け指導会では活発に質問が出るなどし、終了後のアンケートでも良かったとの声が多かった。また新規栽培者同士、新規栽培者と指導員の交流が生まれた。
【多様な水稲栽培への取組支援(きぬむすめ食味値向上)】 ・きぬむすめ生産者に対し、品質向上のための注意点@田植時期、A中干し時期と期間、B追肥施用時期と量、C病害虫防除の徹底について、研修会や現地指導会を通じて周知を行った。 ・上記の@からCの技術を順守するほ場を良質米生産のモデルほ場として1ヶ所設置し生育調査を実施した。また、実態把握のための調査ほ場を6ヵ所設置し、生育調査、品質・食味調査及び栽培管理状況調査を行った。 ・田植時期は、適期としている5月下旬から6月上旬に行われ、中干し、病害虫防除等の管理については、生産者の意識が高まり、ほ場に合わせてほぼ適正に実施された。また、穂肥については、生育状況に応じてほぼ適正に施用された。 ・籾の登熟歩合は90%前後と良好で、品質は高い一方で食味値がやや低い傾向となった。実態把握調査の結果から、食味・品質向上のためには根を活かす水管理、適正な穂肥などが必要であると考えられた。翌年産「きぬむすめ」の食味向上をめざすための技術指標を整理することができた。
【酪農業者のスキルアップ】 ・最終生産物である生乳の生産増を実現するため、給与飼料の適正化、暑熱対策などの飼養環境の改善および飼料用トウモロコシの栽培技術の向上を図るため、農業者の個別課題を具体化し、解決手法の提示などを行った。 ・飼料用トウモロコシの広域供給体制の構築を支援した。 ・地区酪農青年部を対象とする学習会を開催し、スキルアップをめざした。 ・倉吉地区酪農組合14戸(年度途中で1戸が経営中止)に対して飼養管理の改善を支援した結果、1頭あたりの乳量は前年9,348kgから9,537kgと増加したが、総乳量も前年6,093トンに対し5,999tと△1.5%となった。 ・約6ha分の飼料用トウモロコシを500kgのロールサイレージ化し、地域内外への供給体制が継続された。 ・飼養管理や目標を持った経営改善について3回の研修会が開催できた。
 
 
 
 
 
課題今後の取組
【三朝神倉大豆を活用した特産品育成】 ・大豆餡どら焼きの販売促進のための贈答用商品の販売体制の整備支援 ・三朝神倉大豆の加工品開発、既存商品の販売促進について方向を検討する。・商品の注文方法や供給方法の整備を行い、贈答品としての商品確立及び販売促進のためのPRを行う。 また、三朝町観光協会などとの連携により、町の特産品として位置づけられるよう販売を促進する。 ・納豆の更なる販売拡大と下位等級大豆の活用について新商品の開発の方向等をプロジェクト会議で検討を行う。
【ナシ「新甘泉」の花芽確保に向けた技術支援】 ・「新甘泉」の収量安定、品質向上に必要な基本的栽培技術の高位平準化 ・研究会活動による技術研鑽・「新甘泉」の収量安定、品質向上のため、樹体の仕立てを含めて、枝管理、着果管理等、二十世紀とは違う特性を理解してもらいながら、花芽確保できる基本的な栽培技術の研鑽を進める。 ・「新甘泉研究会」を発展させ、生産者が気軽に意見交換しながら、栽培のポイントを理解できるよう場と機会をつくる。
【倉吉スイカ新規就農者確保・育成】 ・H30年2月から行っている先進農家実践研修のサポート ・産地提案型の新規就農者確保策の検討 ・生産部GAPの発展や無つる引き栽培、スマート農業の導入による栽培技術の高位平準化・先進農家実践研修生の就農に向け、指導部会や役員会で研修状況のヒアリング、アドバイスの場を作る。 ・産地提案型の新規就農者確保に向け、関係機関で役割分担を行い、必要な施策を実施する。 ・生産部GAPチェックリストの改善、無つる引き栽培の試験導入、Bluetoothおんどとりの普及推進を図る。
【多様な水稲栽培への取組支援(きぬむすめ食味値向上)】 ・整粒割合は平均して良かったが、食味値が目標値80を超えたほ場は約3割で、生産者によるばらつきがあった。 ・品質、食味向上技術の普及による高位平準化が必要・品質、食味向上技術の改善項目(適正な水管理や穂肥施用など)が整理できたことから、次年度は、栽培技術研修会などを通して当該技術の普及、徹底を図る。 ・品質、食味向上のためのモデルほ場を設置し、技術の普及を図る。また、生産者ごとの耕種概要について把握するとともに、品質と食味値の分析を行う。
【酪農業者のスキルアップ】 ・倉吉コントラ合同会社を中心とした協働体制の再整備と自給粗飼料の域内流通体制の整備 ・牛舎等施設整備計画の作成および実施 ・後継者のスキルアップ ・流通させる自給粗飼料を拡大(増量)させる。 ・クラスター事業の活用を前提とする施設整備計画を確定させる。 ・青年部の学習会を普及所主催で定例化する。

※「進捗」欄には、年度当初のスケジュールに対する3月末での進捗を「◎:予定以上」、「○予定通り」、「△やや遅れ」、「×大幅遅れ」のいずれかを記載しています。



最後に本ページの担当課
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