生活環境部 水・大気環境課の工程表

基本的事項

所管組織、所管責任者

組織ミッション

１．政策内容と目標

（１）政策内容

（２）今年度の目標

（参考）該当する長期的目標

政策項目	元気づくり総合戦略	将来ビジョン	環境イニシアティブプラン	アクションプラン（教育振興基本計画）	その他
○	○		○		○

●将来ビジョンの取組の方向性（該当所属のみ）

番号	大項目	取組みの方向性
1	�V【守る】鳥取県の豊かな恵み・生活を守り、次代へつなぐ	�C県民、ＮＰＯ、行政等の全ての主体が連携して、三大湖沼の水質の改善、美しい水辺環境の回復に取り組み、その水質を環境基準に近づけます。

●環境イニシアティブプラン

番号	目標	施策	具体的な目標
1	【４ 自然共生】自然がもたらす恩恵を持続的に享受できる健全な自然生態系の確保	4-3 三大湖沼の浄化と利活用の推進	＜中海＞ ►流入汚濁負荷の一層の削減（下水道、農業集落排水施設、浄化槽等の整備・接続率向上） ►自然浄化機能の活用（浅場・藻場の造成、浅場環境の保全・活用、海藻等の湖外搬出による水質浄化） ►モニタリング充実と科学的知見に基づく対策検討（体制充実と効果的対策の検討、米子湾水質浄化実証実験補助） ►親しみやすく快適と感じられる水環境を目指した指標設定（五感湖沼環境指標、透明度設定） ►環境教育等の推進（次世代の子どもたちの水質保全意識の向上、賢明な利用（ワイズユース）の推進） ►関係者との連携（河川管理者との連携強化等） ＜湖山池＞ ►流入汚濁負荷の一層の削減（生活排水対策（下水道の整備・接続、浄化槽等の排水負荷低減）、工場・事業場排水対策、畜産業に係る汚濁負荷対策、農地・市街地等からの面源系負荷対策など） ►湖内浄化対策（湖内等のしゅんせつ・覆砂、護岸等の整備） ►自然浄化機能の活用（浅場造成の推進・拡大） ►地域住民等の協力確保と環境学習の推進（地域住民等による美化活動（アダプトプログラム、流入河川清掃等）、環境教育学習の推進など） ►調査・研究（環境モニタリング（水質・生態系）、湖内環境改善に資する調査研究、生態系保全ビオトープの検討） ＜東郷池＞ ►流入汚濁負荷の一層削減（環境にやさしい農業の推進、市街地等からの面源系負荷対策） ►湖内浄化対策（直接浄化対策の実施（湖内覆砂の効果検証）など） ►自然浄化機能の活用（魚介類資源回復調査、魚類・シジミ等の生息環境の改善、水生植物帯再生など） ►地域住民等の協力確保（東郷池湖沼環境モニター（五感による水環境評価）、地域住民・事業者・行政の協議による浄化活動（アダプトプログラムと環境学習の推進・参加）、行政による活動支援など） ►調査・研究（湖沼・河川等の水質調査など）

●所属で設定する長期目標（設定がある場合のみ）

２．測定指標

指標１

指標名	指標の分類
中海の水質（ＣＯＤ値）	成果指標

	基準値	年度当初値	今年度目標値	今年度実績値	長期的目標値
数値	中海：5.6ｍｇ/ｌ	中海：5.2ｍｇ/ｌ（最高地点）	中海：5.1ｍｇ/ｌ ・透明度（米子湾）　2.0ｍ以上 ・五感指標　良好（調査10地点全て）	中海：4.9ｍｇ/ｌ（最高地点） ・透明度（米子湾）：1.7ｍ ・五感指標（全11地点）：良好3地点、まずまず良好8地点	中海：5.1ｍｇ/ｌ ・透明度（米子湾）　2.0ｍ以上 ・五感指標　良好（調査10地点全て）
時点	平成25年度末	平成27年度末	平成28年度末	平成28年度末	中海：平成30年度末

根拠となる計画等	その他計画の名称	計画指標の選定理由
環境イニシアティブプラン その他計画等	第６期中海水質保全計画（H26〜30）

指標2

指標名	指標の分類
湖山池の水質（ＣＯＤ値、透明度）	成果指標

	基準値	年度当初値	今年度目標値	今年度実績値	長期的目標値
数値	湖山池：6.5ｍｇ/ｌ ・透明度　0.56m	湖山池：5.7ｍｇ/ｌ （中央部）	湖山池：5.5ｍｇ/ｌ	湖山池：5.5ｍｇ/ｌ （中央部）	湖山池：5.5ｍｇ/ｌ ・透明度　1.0m以上
時点	平成22年度末	平成27年度末	平成28年度末	平成28年度末	湖山池：平成33年度末

根拠となる計画等	その他計画の名称	計画指標の選定理由
環境イニシアティブプラン その他計画等	第３期湖山池水質管理計画（H24〜33）

指標3

指標名	指標の分類
東郷池の水質（ＣＯＤ値）	成果指標

	基準値	年度当初値	今年度目標値	今年度実績値	長期的目標値
数値	東郷池：5.5ｍｇ/ｌ	東郷池：4.9ｍｇ/ｌ（中央部）	東郷池：4.5ｍｇ/ｌ	東郷池：4.6ｍｇ/ｌ（中央部）	東郷池：4.5ｍｇ/ｌ
時点	平成21年度末	平成27年度末	平成28年度末	平成28年度末	東郷池：平成37年度末

根拠となる計画等	その他計画の名称	計画指標の選定理由
環境イニシアティブプラン その他計画等	みんなで取り組む　東郷池水環境保全プログラム（第２期東郷池水質管理計画）（H28〜37）

３．目標を実現するための主要事業・主要制度

番号	主要事業・主要制度	事業概要・スケジュール
1	”ラムサール条約湿地”中海の水質浄化対策とワイズユース推進事業　　（予算額（事業費）11750千円）	＜水質浄化対策＞ ○中海の水質改善等を図るため、環境モニタリング検討ワーキンググループ、くぼ地の水質影響調査、流入河川調査、米子湾水質浄化実証実験補助、海藻刈りによる栄養塩循環システム構築支援を実施する。 ＜ワイズユースの推進＞ ○ラムサールシンポジウム、中四国ブロックサイクリング（中海バイク＆ラン）、こどもラムサール交流を実施する。
2	湖山池・東郷池及び三湖沼共通水質浄化対策推進事業　（予算額（事業費）21900千円）	＜湖山池＞ ○湖山池の水質改善等を図るため、水質、塩分濃度等の監視を行う。 ○生態系保全等のため、各種モニタリングを実施するとともに、淡水ビオトープの検討を進める。 ○湖山池会議、環境モニタリング委員会を開催する。 ＜東郷池＞ ○東郷池湖沼環境境モニター、普及啓発イベントを実施する。 ＜三湖沼共通＞ ○自然環境の保全及び利活用等を進めるNPO、住民団体等の取組みを支援する。
3	中海水質流動会議等運営事業　（予算額（事業費）212千円）	○鳥取・島根両県、沿岸市町及び国で構成する会議の運営及び水質改善策の評価・検討を行う。 ○鳥取・島根両県の県議会議員等及び関係自治体で構成する協議会の運営及び国への要望活動を行う。

４．評価

■最終評価（年度末時点）

進捗評価
○（予定どおり）
達成度の評価
8
評価理由
・水質目標値は中海のCODで達成。各湖沼の各種調査、浄化対策を計画どおり実施した。 ・中海、東郷池の利活用事業等は、「こどもラムサール交流事業」、「中海バイク&ラン」及び「東郷池バイクｏｒウォーク」等の計画していたイベントを予定どおり実施し、県内外からの参加者に中海や東郷池の魅力を発信し、保全意識の醸成を図ることができた。 ・湖山池については、湖山池将来ビジョンの目標標範囲内で塩化物イオン濃度を管理をすることができた。

H29年度の取組	成果
湖山池・東郷池及び三湖沼共通水質浄化対策推進事業	＜湖山池＞ ・塩化物イオン濃度はモニタリングの実施と水門の改修ときめ細やかな水門操作等により、湖山池将来ビジョン（H24.1）の目標（塩化物イオン濃度2,000〜5,000mg/L）の範囲内で概ね管理することができた。 ・水質項目のCOD、全窒素及び全りん共に、将来ビジョン計画目標を達成することができなかったが、直近の５年間では概ね改善傾向で、目標値に近づいている。 ・汽水化以降の生態系の変化を調べるため、各種モニタリング調査を実施した。 ・湖山池会議、環境モニタリング委員会(有識者)を開催し、現況確認と対策に係るＰＤＣＡサイクルを継続して実施し、水質管理や課題等に対応した。 ＜東郷池＞ ・水質項目のCODについては、みんなで取り組む　東郷池水環境保全プログラム」（第２期東郷池水質管理計画：H28〜H37）の計画目標を達成することができなかったが、直近の５年間では概ね改善傾向が見られる。 ・東郷池に親しんでもらうことを目的に、昨年度と同様に「愛らぶ東郷池」（東郷池バイクorウォーク）を開催し、約200名の参加者があった。 ・東郷池湖沼環境モニターについては、公募による参加22組による１年間（H29年8月〜H30年7月）の調査（月1回）を実施している。H28年8月からH29年7月までの調査結果は63.8点となり、目標とする80点以上には届いていないが、やや気になる面（魚介類を味わう、湖水に触れる）があるものの、まずまず良好な環境であると感じられるレベルであった。 ＜三湖沼共通＞ ・「みんなで守る湖沼の自然環境保全推進事業補助金」により、湖沼の水質保全、利活用を進める住民団体等の取組みの支援（H29：4つの個人及び団体）を実施した。
”ラムサール条約湿地”中海の水質浄化対策とワイズユース推進事業	・中海の水質改善等を図るため、環境モニタリング検討ワーキンググループ、覆砂検討ワーキンググループ等において検討を実施し、検討結果を中海会議等で報告した。 ・加茂川及び旧加茂川調査、海藻刈りによる栄養塩循環システム構築支援等を実施した。 ・水質改善が必要な米子湾の水質は、生活排水対策等の施策による着実な負荷削減の継続により、概ね横ばいで推移している。（水質管理計画のCOD目標：5.1に対し、米子湾中央部において H26：5.0、H27：5.2、H28：4.9、H29：5.0（H30.1月暫定））。 ・中海のワイズユース普及啓発に係る事業等は、「こどもラムサール交流事業」、「中海バイク&ラン」等の計画していたイベントを予定どおり実施し、こどもラムサール交流事業では小学４年生から中学３年生まで15名が参加し、中海バイク&ランでは県内外から約200名の参加者があり、中海の魅力を発信し、保全意識の醸成を図ることができた。
中海水質流動会議等運営事業	・鳥取・島根両県、国及び沿岸市で構成する中海の水質及び流動部会（書面開催）を開催し、中海の水質改善策の評価・検討を行った。 ・鳥取・島根両県の県議会議員及び関係自治体等で構成する中海水質汚濁防止対策協議会を開催し、国への要望事項を審議するとともに、浅場造成、海藻回収による湖底環境の改善、汚濁原因の解明など関係省庁及び県選出国会議員へ要望活動を実施した。

課題	今後の取組
中海のさらなる水質浄化とワイズユースの推進	・第６期水質保全計画に基づき、島根県等と連携して水質浄化や汚濁機構解明に繋がる効果的な施策やモニタリングの実施及び検討をさらに進めていく。 ・より一層中海の利活用を推進し、県内外に向けて中海の魅力を発信する。 ・国に対して積極的な水質浄化対策、汚濁機構解明等を要望していく。
湖山池の水質浄化対策	・湖山池会議、チーム長会議、環境モニタリング委員会を適宜開催し、現況確認と対策に係るＰＤＣＡサイクルを継続して実施し、水質管理や課題等に対応していく。 ・塩化物イオン濃度の管理、底層の溶存酸素の確保は、モニタリングデータや水門操作マニュアルを基にきめ細かな管理を引き続き行う。 ・生態系の変化や希少野生動植物の保全は、環境モニタリング委員会の意見・助言を聞きながら、淡水ビオトープの検討などを引き続き進める。 ・湖山池会議や環境モニタリング委員会から提言のあった汽水化事業におけるこれまでの事業の取りまとめについて、専門家の意見を聞きながら取り組んでいく。
東郷池の水質管理	平成28年度に策定した「みんなで取り組む　東郷池水環境保全プログラム」に基づく各種施策を着実に実施し、東郷池の水質及び環境の保全を推進する。 ・「愛らぶ東郷池」については、湯梨浜町等と連携しながら、引き続き池や周辺の環境に焦点を当てた体験型イベントを企画する。

※「進捗」欄には、年度当初のスケジュールに対する3月末での進捗を「◎：予定以上」、「○予定通り」、「△やや遅れ」、「×大幅遅れ」のいずれかを記載しています。