鳥取県の観光の魅力を高め、国内外に情報発信するとともに、米子ソウル便、環日本海航路の維持発展を図り、活用することにより国内外から鳥取県を訪れる観光客の増加を図る。
番号 | 大項目 | 取組みの方向性 |
1 | T【ひらく】地域で・県外で・国外で新時代に向かって扉をひらく | B地域自らが、自然、温泉、歴史、食、文化、人物等に着目し、知恵と力を結集させて地域資源を磨き、行政がその取組内容に応じたサポートをしていきます。県は、各市町村等と連携し、着地型観光メニューを含め、県内各地域の観光商品等のネットワーク化を図ります。いわゆる「御当地検定」など、地域資源に関する知識を深めるとともに、情報発信につながる取組を推進します。 |
2 | T【ひらく】地域で・県外で・国外で新時代に向かって扉をひらく | A旅行会社等と連携しながら、全県的に地域資源を活かした着地型観光メニューの充実・情報発信を図り、本県の観光の魅力・知名度を向上させます。 |
3 | T【ひらく】地域で・県外で・国外で新時代に向かって扉をひらく | D鳥取・米子両空港、県内外の鉄道及び高速道路ネットワークを活用し、近隣県の観光資源と連携した周遊ルートの造成や、マンガ関係施設を巡る旅行等のテーマを設定した広域的な周遊ルートの造成等により、観光客の増加を目指します。 |
4 | T【ひらく】地域で・県外で・国外で新時代に向かって扉をひらく | E三徳山の世界遺産登録、山陰海岸の世界ジオパーク ネットワーク加盟等により、鳥取県と周辺地域(関西、中四国等)を周遊する観光客の増加を目指します。 |
5 | T【ひらく】地域で・県外で・国外で新時代に向かって扉をひらく | H本県の自然、温泉、食の魅力等により、農林漁業体験やその地域の自然・文化に触れ交流を楽しむグリーンツーリズムや、滞在型の観光客の増加を目指します。また、経済波及効果の大きい大規模な催し、会議等の誘致も促進します。 |
6 | V【守る】鳥取県の豊かな恵み・生活を守り、次代へつなぐ | B自然環境保全と観光利用のバランスに配慮したエコツーリズムを推進します。 |
7 | T 【ひらく】地域で・県外で・国外で新時代に向かって扉をひらく | F鳥取自動車道の開通と、JR・智頭急行等の利便性向上との相乗効果により近畿圏域及び山陽方面、更には名古屋方面からの観光客が全体として増えるよう、キャンペーン等のソフト面、特急の増便、鉄道を活用した新たな旅の創造などについて、行政、JRのほか旅行会社等の関係機関が協力・提携して観光客誘致活動への取組を進めます。 |
番号 | 主要事業・主要制度 | 事業概要・スケジュール |
1 | 「とっとり年は鳥取へキャンペーン」観光情報提供事業 (予算額(事業費)49672千円) | 鳥取ならではの魅力を全国に訴えるため、新聞・雑誌・テレビ等の各媒体を通じて、本県の魅力を県外へ情報発信する。 |
2 | 「蟹取県へウェルカニ♪」誘客促進事業 (予算額(事業費)33400千円) | カニシーズンの到来に合わせ「鳥取県=カニ」を情報発信の切り口とした誘客キャンペーンを展開し、首都圏をはじめとする都市圏メディアでの露出を図ることで本県への誘客につなげる。 |
3 | 世界に誇れる「星取県」ブランド化推進事業 (予算額(事業費)22924千円) | 鳥取県には、夜の鳥取砂丘、大山に広がる満天の星や、観測施設などが整ったさじアストロパークなど星空のショーを楽しむことができる観光素材が多い。本県が誇る、日本一美しく、手に取れそうなほど星が近い「星取県」を情報発信し、観光客の誘客に活用していくため、来訪客が楽しめるような着地型企画の事業化を進める。 |
4 | サイクリストの聖地鳥取県整備事業(サイクルツーリズム推進事業) (予算額(事業費)29500千円) | 近県と連携した広域サイクリングルートを活用した相互誘客をはじめ、サイクルツーリズムの全県展開を行うため、県内横断や域内周遊ルートの設定及び整備を進めるとともに、サイクリストの利便性向上なども進め、「サイクリストの聖地鳥取県」の実現を目指す。 |
5 | 平成30年山陰デスティネーションキャンペーン推進事業 (予算額(事業費)53000千円) | JRグループ6社と山陰(鳥取・島根)両県の観光事業者、行政が一体となって観光資源の開発や全国的な宣伝を行う広域的な観光キャンペーン「山陰デスティネーションキャンペーン(以下、山陰DC)」が平成30年7月〜9月に開催される。
このキャンペーンの推進組織である協議会に対して、負担金を支出する。 |
6 | 旅情あふれる”鳥鉄の旅”創造事業 (予算額(事業費)36017千円) | 「瑞風」の運行開始を契機に、鳥取県への観光誘客をさらに強化するため、JR西日本等の鉄道事業者と連携した県内の鉄道に関連した観光素材の磨き上げやツアー造成とともに、他県にない感動あふれるおもてなしの取組等への支援を行い、鳥取ならではの鉄道の旅「鳥鉄の旅」を創造する。 |
7 | 山陰インバウンド機構運営事業 (予算額(事業費)77000千円) | 山陰インバウンド機構による、山陰における外国人観光客の受入体制の強化と山陰一体となった海外プロモーションの展開等により、広域周遊ルート「縁の道〜山陰〜Route Romantique San'in」のPR、「山陰ブランド」の確立を目指す。また、県内圏域の観光地づくりや旅行の斡旋などきめ細かな対応を行う圏域DMOや観光協会等と連携することで、山陰全体の観光地マネジメントを行う。 |
8 | 「とっとり年は鳥取へキャンペーン」(「ぐるっと山陰」誘客促進事業) (予算額(事業費)43000千円) | 鳥取県中部地震での風評被害による観光入込客の減少対策として、現在行っているバス旅行商品へのバス代支援を途切れることなく継続的に行うとともに、旅行商品造成支援及び観光パスポート「トリパス」の作成に対する支援を行う。 |
9 | 高齢者、障がい者等に優しい旅づくり推進事業 (予算額(事業費)7014千円) | 高齢者、障がい者等に優しい旅づくりを推進するため、魅力的なバリアフリー観光ルートを充実させ、バリアフリーツアーに関する情報の発信を行うとともに、高齢者や障がい者だけでなく誰もが宿泊したくなるような「宿」の整備を目指し、バリアフリー化によるビジネスチャンス創出に係るアドバイス事業を行う。 |
H29年度の取組 | 成果 |
何度も日本一に輝いた本県の美しい星空を活かした「星取県」の取組、カニ水揚げ日本一を誇ることから「鳥取県=カニ」を切り口とした「蟹取県ウェルカニキャンペン」による一層のブランド化推進や観光誘客による地域活性化を図る。 | 〇星空ツアーの試行や観光事業者向けの勉強会、県民向けの星取県啓発イベントなど、星取県として観光客を受け入れるための土壌づくりを行なうとともに、星取県の魅力について県外に広く情報発信した。
・関西の旅行会社を活用した星取県モニターツアーの実施・・・秋に4回実施。
・観光事業者セミナーの開催・・・11月に東・中・西部で開催。ビクセンの新妻社長が講演。観光
業者にとって集客・収益増のヒントとなる情報を提供。約80名が参加。
・星取県サイエンス・キャンプの開催・・・10月に実施。小5、6年生14名が参加。
・星取県の未来フェスティバル(2月)・・・山崎直子氏の講演、パネルディスカッション。月面のVR
体験(チームHAKUTO)、星取県フォトコン写真展等を実施。約400人が参加。
〇蟹取県ウェルカニキャンペーンとして、対象施設に宿泊し、専用応募はがきで応募された方に抽選で総勢600名に「鳥取の旬のカニ」をプレゼントを実施。
・プレゼント応募者数:30,928枚(前年比145.2%)
・県内を周遊するスタンプラリーやフォトコンテストを実施。スタンプラリーでは、県内全域10箇所
に設置されたスタンプ設置箇所のうち5箇所以上を廻った方が231件(42.2%)に達しており、県内
周遊を促す効果があった。
フォトコンテスト:応募数554件(うち89.9%が県外からの投稿者)
スタンプラリー :応募数547件(うち85.4%が県外からの参加者)
・(新規)カニが食べられるお店など口コミ情報の掲載(33件) |
山陰デスティネーションキャンペーンの開催(H29〜H31)を契機に、本県が持つ鉄道に関する魅力的な施設、観光素材を活用し、これらの魅力発信や旅行商品造成の支援など、鳥取ならではの「鳥鉄の旅」創造による誘客強化に取り組む。 | 〇山陰DCの観光素材を中心に4大都市で観光情報説明会を開催(JRと中国5県が連携)
大阪:10/19、名古屋:11/1、東京:11/15、博多:11/30
〇全国宣伝販売促進会議のフォローアップとして、詳細な山陰両県の観光素材情報を市町村や各団体より旅行会社ツアー造成担当にプレゼンする『山陰DC観光情報説明・商談会』を開催。
・博多:平成29年12月6日(水)TKP博多駅前シティセンター(日本生命博多駅前ビル8F)
旅行会社14社 鳥取県19名 ※多くの県内市町村観光関係者が参加
・大阪:平成29年12月11日(月)「TKPガーデンシティ東梅田」(梅田セントラルビル7F)
旅行会社15社 鳥取県24名
〇TWILIGHT EXPRESS瑞風や若桜鉄道「昭和」などの観光列車運行に伴う沿線のおもてなしや鉄道をキーワードとした観光メニュー開発へ支援を行った。
・申請件数 10件(おもてなし 6件、観光メニュー開発 4件)
〇鳥取県ならではの鉄道の旅「鳥鉄の旅」のパンフレット「鳥鉄のススメ」を作成(10,000部)
〇JR西日本の協力のもと、阪急交通社など大手旅行会社により5件の旅行商品造成がなされた。 |
平日を活用した旅行商品造成・観光周遊、個人旅行需要の取り込みなどを促し、確かな観光需要につながげていく。 | 〇旅行会社向け団体バス代支援の取組を通して、県外からのバス旅行商品造成(団体客)の造成促進を図った。
宿泊バス:592台(23,680千円)、日帰バス:388台(7,760千円)
※平成30年2月末時点での交付決定額ベースの数値(今後、実績報告により変動あり)
〇旅行会社向けパンフレット印刷代、版下作成費等支援を通して、県外からの旅行商品造成(団体客)の促進を図った。、
42件(10,000千円)
※平成30年2末日時点での交付決定額ベースの数値(今後、実績報告により変動あり)
〇携行型パンフレット(トリパス)の作成支援を通して、県外からの個人旅行者の誘客及び県内周遊観光促進を図った。
作成部数:14万部 |
高齢者・障がい者等に優しい旅づくり(モデルコース設定、宿泊施設等へのバリアフリー化に向けたアドバイス等)を推進する。 | ○バリアフリー観光に取り組むNPO法人と連携して、観光資源やバリアフリー環境整備状況等を考慮し、旅行会社、障がい者、高齢者団体等の意見を踏まえたモデルコースを設定。
〔モデルコース設定実績〕2泊3日以上のテーマに基づく周遊コース 計4コース
〔モニターツアー催行実績〕1テーマ1回×4 計4本
〔旅行会社によるツアー商品造成〕2テーマ1回×1本 計2本
※平成26年度に策定されたKPIでモデルコース10ルートは、平成29年度で10ルートとなり、KPIを前倒しで達成。
〇ホテル・旅館等のバリアフリー状況を調査し、当該施設にバリアフリー化整備に取り組むためのメリットやビジネス展望、具体的なバリアフリー対応策を提示するアドバイス事業を実施。
〔調査・アドバイス実績〕観光施設7箇所、宿泊施設20箇所 ※宿泊施設は1件改修検討 |
山陰インバウンド機構による、山陰における外国人観光客の受入体制の強化と山陰一体となった海外プロモーションの展開等により、広域周遊ルート「縁の道〜山陰〜Route Romantique San'in」のPR、「山陰ブランド」の確立を目指す。 | ○WEBを活用した情報発信とマーケティング分析調査では山陰の認知度を向上を目的としたPR動画を配信し、動画配信サイトYoutubeにおいて570万回以上再生され、海外からも高い評価を得るなどい効果を得た。
○インバウンドビジネスを担う中核人材育成事業を外国人観光客向けのビジネスを創出するための人材育成を目的に継続的に実施(H29年度は38人が参加)。今年度は研修生を対象にビジネスコンテストを開催するなど山陰でのインバウンドビジネスの創出に向けた取組を加速している。
○H29年11月にミシュラングリーンガイドWEB版に山陰の紹介記事を掲載。白壁土蔵群など新たに新たに取材した24カ所を追加し山陰をPR。東京で知事出席のもと発表記者会見を実施。
○民泊仲介事業をおこなう「Airbnb」とH29年10月に業務提携を行い、山陰の農泊の実態調査、農山漁村滞在の受け入れ先ホストの開拓や教育、マーケティング、PR等を支援するなど、新しい観光ビジネスの開拓なども行っていく予定。
○山陰地域限定特例通訳案内士の育成を実施し、 合計33名(鳥取県在住18名、島根県在住13名、広島県在住1名、大阪府在住1名)の育成を行った。
英語16名(鳥取県在住10名、島根県在住6名)
中国語6名(鳥取県在住3名、島根県在住3名)、韓国語6名(鳥取県在住4名、島根県在住2名)
フランス語3名(島根県在住1名、広島県在住1名、大阪府在住1名)、ロシア語2名(鳥取県在住1 名、島根県在住1名)
<参考>
・平成28年の山陰両県の外国人宿泊者数154,900人泊。鳥取100,320人泊、島根58,310人泊。
・平成29年の山陰両県の外国人宿泊者数189,500人泊。鳥取139,730人泊、島根49,770人泊
月ごとの外国人宿泊者数が4〜12月において連続して10,000人を越えるなど誘客効果が表れている。
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課題 | 今後の取組 |
情報発信やイベント開催、星空を楽しむ観光プログラムの実施などが増え、地域全体に星取県関係の動きが広がりつつあるが、こういった機運を一層の観光誘客につなげる。 | 星空ツアーで課題となる雨天・曇天対策(VR・AR技術の活用等)に取り組むなど、県内事業者が観光メニュー等に星空を活用しやすい環境づくりに取り組んでいく。 |
新たな観光列車のデビューやリニューアルが相次ぐ中、鳥取ならではのおもてなしの心が創り出す、ノスタルジックな鉄道の旅「鳥鉄の旅」の一層の創造が必要。 | JRなど鉄道事業者と連携した観光素材の磨き上げやツアー造成並びにそれらの情報発信をはじめ、地元住民によるおもてなしの取組への継続支援などにより、鉄道による観光誘客に向けた取組を加速していく。 |
県内観光関連事業者等において、ユニバーサルツーリズムの市場性、将来性への認識が十分ではない。 | 宿泊施設の経営者等がユニバーサル宿泊施設をビジネスチャンスと捉えてもらうため、まずは成功事例の創出に取り組み、この成功事例を活用し、県内の宿泊施設にユニバーサル化整備に取り組むためのメリットやビジネス展望、具体的なユニバーサル対応策の共有を実施し、宿泊施設のユニバーサル化をビジネスチャンスとしてPRしていく。 |
・2020年に山陰での外国人宿泊者数40万人を達成するために、従来誘客が十分ではなかった欧米豪などのエリアからの誘客を促進する必要がある。
・DMOへ対する国予算の確保及び「国際観光旅客税」をDMOが行う事業への支援に充当するような働きかけが必要。
| ・ANA、JALなどの航空会社と連係し、欧米豪の外国人旅行者が羽田乗り継ぎで山陰にアクセスするようなプロモーションを行うとともに、大阪や広島など県外他空港からの誘客を強化していく。
・折を見て観光庁などへの要望活動を実施する。 |
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