地域づくり推進部 文化財局 とっとり弥生の王国推進課の工程表
基本的事項
所管組織、所管責任者
所属名 とっとり弥生の王国推進課 所属長名 山枡雅美 電話番号 0857-26-7934
組織ミッション
とっとり弥生の王国(妻木晩田遺跡・青谷上寺地遺跡)のほか、歴史的建造物や伝統芸能など貴重な文化財の学術的な評価を行うとともに、
県民一人ひとり(とりわけ次世代を担う子どもたちが)文化財を通して鳥取県の歴史や文化の豊かさを学び、「ふるさと鳥取」に愛着と誇りを感
じる機運・意識を醸成することを目指して、文化財の保存と活用の取り組みをバランス良く進める。
1.政策内容と目標
(1)政策内容
青谷上寺地遺跡第18次発掘調査
(2)今年度の目標
平成30年度に引き続き、弥生時代の活動の舞台であった微高地(中心域)の北側に広がっていた内海(古青谷湾)の汀線付近を調査し、史跡公園の整備対象の時代である弥生時代後期(2世紀頃)から終末期(3世紀頃)の状況を確認する。また発掘調査の成果を学術資料として適切に整理する。
(参考)該当する長期的目標
政策項目 | 元気づくり総合戦略 | 将来ビジョン | 環境イニシアティブプラン | アクションプラン(教育振興基本計画) | その他 |
○
|
|
○
|
|
○
|
|
●政策項目
●元気づくり総合戦略
●将来ビジョンの取組の方向性(該当所属のみ)
番号 | 大項目 | 取組みの方向性 |
1 | W【楽しむ】いきいきと楽しみながら充実した生活を送る | @県民が鳥取県の歴史や文化を誇りに思い、三徳山や妻木晩田遺跡等のほか、史跡、街並み、郷土芸能、建築物、伝統芸能、民工芸等の鳥取県の様々な貴重な財産を大切にし、「郷土とっとり」に誇りを感じる機運・意識の醸成を目指します。民工芸品の県内販売場所を確保するとともに、県内外に情報発信を行い、広く紹介します。 |
2 | Y【育む】次代に向けて、躍動する「ひと」を育む | D子どもたちが鳥取県の歴史や文化を誇りに思い、史跡、街並み、郷土芸能、建築物、伝統芸能、民工芸等の鳥取県の様々な貴重な財産を大切にし、「郷土とっとり」に誇りを感じる機運・意識の醸成を目指します。 |
●アクションプラン(教育振興基本計画)
施策目標 | |
4:文化・芸術の振興と文化財の保存・活用 | (2)文化財を大切にし、身近に感じ、親しむことができる地域づくり |
2.測定指標
測定指標なし
3.目標を実現するための主要事業・主要制度
番号 | 主要事業・主要制度 | 事業概要・スケジュール |
1 | 青谷上寺地遺跡発掘調査事業 (予算額(事業費)51947千円) | 年次計画に基づき、青谷上寺地遺跡の詳細な内容を確認する調査の実施とともに、今後の発掘調査に備えた予備調査を併せて行うことで、現在進めている史跡整備に必要なデータを収集する。また、貴重な出土品を後世に引き継ぐための恒久的な保存処理を行う。 |
2 | 青谷上寺地遺跡出土品調査研究等事業 (予算額(事業費)20766千円) | 情報量の多い青谷上寺地遺跡の出土品(土器、木器、人骨等)について、多角的に研究を行い、その研究成果を情報発信し、史跡整備に活かす。また青谷上寺地遺跡と歴史的に関係の深い韓国の研究機関と交流して調査研究の方法論や情報を共有し、青谷上寺地遺跡の研究成果の向上を図る。 |
3 | 「とっとり弥生の王国」普及活用事業 (予算額(事業費)26846千円) | 鳥取県が全国に誇る「妻木晩田遺跡」、「青谷上寺地遺跡」の2大遺跡を「とっとり弥生の王国」として一体的に情報発信することで、よりスケールの大きなとっとりの文化遺産としてイメージの定着を図り、地域づくりや地域振興、観光資源化等にも繋げる。青谷かみじち遺跡土曜講座の開催、あおやかみじち遺跡NEWSの発行などを実施。 |
4.評価
■最終評価(年度末時点)
進捗評価 |
○(予定どおり) |
達成度の評価 |
8 |
評価理由 |
発掘調査を計画どおり進捗させ、調査区の埋戻し工事を含め遺漏なく終了した。現地での発掘調査後も出土品の整理、調査資料の検討を適切に進めた。調査の結果、青谷上寺地遺跡の評価に関わる重要な所見を得た。 |
令和元年度の取組 | 成果 |
これまで発掘調査が未実施であった遺跡北側の古青谷湾との境界付近と想定される地点で、発掘調査を実施した。現地での発掘調査後は、出土品の整理作業を進めるとともに、調査区で確認された大規模な造成の目的や手順、古青谷湾との境界部分の古地形の復元の解明のため、調査資料(調査図面、写真、注記等の諸記録類、既存のボーリングコアなど)の整理、分析を進め、史跡整備に必要なデータの整備に努めた。また脆弱な木製品等の出土品の保存、活用のため、樹脂等を含浸する保存処理を行なった。 | 調査の結果、青谷上寺地遺跡の最盛期がこれまで考えられていたよりも長く続いていたこと(3世紀後半→4世紀前半)や、大規模な造成工事によって従来想定されていたよりも集落範囲が古青谷湾側に拡張されていたことなど、青谷上寺地遺跡の時代や範囲といった基本的な評価に関わる新しい知見を得た。また古青谷湾との境界部分の状況が一部確認できたことにより、今後の港及び港湾施設の追求に資する所見が得られたことも成果であった。 |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
課題 | 今後の取組 |
古青谷湾との境界部分の古地形の復元や港の存在確認 | とっとり弥生の王国調査整備活用委員会の指導のもと、課題解決に向け、遺跡北側(古青谷湾側)で発掘調査及びボーリング調査、調査資料の分析に継続して取り組み、史跡整備に必要な資料を得る。 |
| |
| |
| |
| |
※「進捗」欄には、年度当初のスケジュールに対する3月末での進捗を「◎:予定以上」、「○予定通り」、「△やや遅れ」、「×大幅遅れ」のいずれかを記載しています。