農林漁業者や団体等との連携による「地域を支える元気な農林水産業」の実現と国への施策提言、支援施策に対するコスト感覚に基づいた効率的なサポート ○意欲的な地域や農業者等の創意工夫を生かした取り組みの助長と「食のみやこ鳥取県」の基盤づくり ○農業を活性化させるための試験研究の促進及び普及指導活動の充実
番号 | 主要事業・主要制度 | 事業概要・スケジュール |
1 | 【農業生産基盤の強化】
・戦略的園芸品目(イチゴ「とっておき」)総合対策事業(27,372千円)
・鳥取梨生産振興事業(「二十世紀」再興特別対策事業含む)(148,019千円)
・和牛増頭対策事業(232,150千円)
・鳥取和牛遺伝情報管理・活用システム導入事業(31,564千円)
・生乳増産対策支援事業(15,578千円)
・みんなでやらいや農業支援事業(159,934千円)
・集落営農体制強化支援事業(37,370千円) (予算額(事業費)651,987千円) | ○県育成のオリジナルイチゴ品種「とっておき」の普及・振興に向け、生産者等のネットワークづくり、単収・品質の向上、販売促進及び生産基盤強化に必要な機械・施設等の整備促進を行う。
○「二十世紀」の特別対策事業への追加、ジョイント栽培の推進、防災・減災対策、機械共同利用、出荷・価格安定対策など、総合的に梨の生産振興対策を推進する。
○将来の和牛生産を担う中核的な農家や新規参入者による和牛の生産拡大及び鳥取和牛オレイン55や高品質和牛肉の増産を図るため、和牛繁殖雌牛の導入・保留、「鳥取和牛」の増産に係る経費に対して助成する。
○県民の財産である本県和牛種雄牛の凍結精液等の遺伝資源について、適正な流通管理をさらに進めるためのシステム整備を支援しつつ、鳥取和牛のブランド価値を守る機運を醸成する。
○高品質な「白バラ牛乳」の増産に向け
、県内乳用牛全頭のゲノム育種価検査を進めるとともに、生乳生産性向上や省力化に取り組む酪農家の施設・機械整備等を支援する。
○市町村が中心となって行う地域農業を核とした地域活性化の取組や意欲的な農業者の規模拡大などの経営発展の取組を支援する。
○集落営農組織が行う農業用機械・施設等の導入や組織を次世代へつなぐ活動等に対して支援する。 |
2 | 【多様な農業人材の育成・確保】
・新規就農者総合支援事業(311,551千円)
・園芸産地継承システムづくり支援事業(6,920千円)
・農業人材紹介センター設置支援事業(5,028千円)
・多様な農業人材確保に向けた「農の副業等紹介センター(仮称)」事業(3,458千円)
・農業分野外国人材受け入れ体制整備事業(3,450千円)
・スーパー農林水産業士育成応援事(3,548千円)
・とっとり農林水産業女子が進める働き方改革推進事業(2,649千円) (予算額(事業費)336,604千円) | ○就農初期に必要な機械・施設整備への助成、就農応援交付金及び農業次世代人材投資資金の支給等を行い、新規就農者のニーズにあわせて段階的に支援する。また、農家後継者の就農促進・定着を図るため、農業次世代人材投資資金の対象とならない農家後継者の親元での就農研修に対して支援っする。
○園芸産地を継承する体制づくりを推進するため、産地の農家との話し合いにより人材確保対策や農地・機械等の継承対策を内容とした産地の「将来ビジョン」を作成し、同ビジョンに沿って優良園地の維持管理や継承者の育成・確保などを行うJA生産部の取組を支援する。
○大規模農家やJA生産部等の生産現場で季節的に発生する労力不足を解消するため、JAに「農業人材紹介センター」を設置し、農業分野に特化した全県域の効率的な求人・求職あっせん機能の構築を図る。
○農業分野に特化した県域の「農の副業等紹介センター」(仮称)を開設し、特に関西等の企業をターゲットに、他部局とも連携しながら全県域を対象とした多様な農業人材確保(副業、ボランティア等)への求人あっせん機能の構築を図る。
○農業分野における外国人材の受入環境整備や、受け入れた外国人材の定着と他の外国人材にも本県の農業が選ばれるための受入体制整備を支援する。
○県内で農林水産業を学ぶ高等学校と地域の関係機関(生産者、鳥取大学、農業大学校など)が連携しながら、本県独自の技術認証スーパー農林水産業士制度を導入することで、より実践的な職業教育に取り組み、将来の本県農林水産業を支える人材を育成する。
○農山漁村の振興を担う女性が能力を発揮できる環境整備や研修等による女性リーダーの育成を推進する。 |
3 | 【食のみやこ鳥取県の魅力発信】
・鳥取和牛ブランド強化対策事業(2,868千円)
・「星空舞」ブランド化推進事業(24,644千円)
・インバウンド・TOTTORI魅力発信事業(9,500千円)
・「食のみやこ鳥取県」輸出促進活動支援事業(50,191千円) (予算額(事業費)87,203千円) | ○全国和牛能力共進会で肉質日本一とされた鳥取和牛の県内外卸売業者への売り込みやブランド強化に係る経費に対して助成する。
○本県オリジナル品種である「星空舞」を本県を代表する主食用品種として生産を推進し、県内外でのブランド確立を強力に推進する。
○外国人旅行客に向けた鳥取県の食や観光の情報発信及び県内外での受け入れ体制を整備し、インバウンド需要を取り込んだ県産品の販路拡大、ブランド化の推進を図る。
○国外向け現地プロモーション、バイヤー招へい、現地商談会・物産展等の実施及び輸出に取り組む事業者の活動支援を行う。 |
4 | 【ため池等の防災・減災の強化】
・ため池安全総合対策強化事業(183,914千円)
・流木災害に強い森づくり推進事業(1,000千円)
・農地防災事業(1,185,150千円)
・しっかり守る農林基盤交付金(210,000千円) (予算額(事業費)1,580,064千円) | ○地域住民の安全・安心を確保するため、ため池の管理体制構築とハザードマップ作成・避難訓練実施支援などハード・ソフト両面からの農村地域防災力向上を図る。
○豪雨・洪水等に伴う流木災害の回避・軽減に向け、森林施業に伴う災害リスクの把握と適切な森林整備手法を示すガイドラインの作成・普及を図る。
○農村地域の防災力の向上を図るため、ため池や頭首工などの土地改良施設の整備を実施する。
○農林業生産基盤の小規模な整備・補修等及び農地・農業用施設の小規模な災害復旧に要する経費を市町村に交付する。 |
令和2年度の取組 | 成果 |
・農業産出額底上げ・生産拡大に資する取組の推進
(畜産クラスター事業、産地生産基盤パワーアップ事業等による産地形成など)
| ・農業の競争力強化に向け産地生産基盤パワーアップ事業や畜産クラスター事業等の国予算を要望・確保し、有効に活用し産地強化を図った。
・令和元年の農業産出額(速報値)は761億円となり、2年ぶりに増加に転じた。
肉用牛:白鵬85の3のブランド化等により価格上昇、好調を維持(+5億円)
水稲:作況がよく生産量増を記録(+6億円)
・和子牛セリ平均価格の全国年間順位は初の1位(前年3位)を達成。
・繁殖雌牛頭数:4,089頭(R2.2月)→4,542頭(R3.2月)
・生乳生産の拡大:5.9万t(R1年)→6万t見込み(R2年)
・鳥取型低コストハウス整備に伴う施設園芸推進(葉物野菜、スイカ、イチゴ、アスパラガス、トマト、花壇苗等)
整備数:1,099棟(R1)→1,233棟(R2年度末見込み) |
・農業人材の求職・求人あっせん機能の充実
(農業人材紹介センター) | ・JA鳥取いなばによる無料職業紹介所農業人材紹介センター(ワーキングプラザいなば)の開設(R2.7月)
→県内3JAにより全県域で農業人材の求職・求人をあっせんする体制ができ、コロナ禍にあっても精力的に活動展開・マッチング推進 |
・未来を担う人材育成支援
(スーパー農林水産業士の認定) | ・スーパー農林水産業士の認定
→県内の高校生23名が認定プログラムを実施し、3年生9名について認定
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・新型コロナウィルス感染症による影響の緩和策、人材不足対策
(和牛肥育経営緊急支援事業による和牛肉価格下落に伴う差益補てん、緊急雇用対策農林水産ささえあい事業による臨時的な雇用支援) | 新型コロナウィルス対策臨時交付金(国)の活用
・枝肉価格下落等に伴う牛マルキン制度不補償分への助成 約6,700頭分(R2年)
…和牛肥育農家の負担軽減による経営悪化の回避
・275名(4,038人役)の臨時雇用(農林水産業関係)への助成(R3.2月現在)
…新たな人材活用によるつながりや仕組みづくりへの手がかりを得る
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