令和2年度の取組 | 成果 |
【酪農業者のスキルアップ】
・生乳出荷量の増加を実現するため、給与飼料の適正化、暑熱対策などの飼養環境の改善および飼料用トウモロコシの栽培技術の向上を図るため、農業者の個別課題を具体化し、解決手法の提示などを行った。 | 管内の総出荷乳量は5,759tで経産牛1頭当たり乳量は9,680kgであった。10,000kg以上農家は13戸中5戸と10,000kg以上農家は1戸増加した。大規模酪農家(1戸)の乳量が減少したため平均乳量は前年の9,748kgよりも若干減少したが長期目標である9,600kg以上は達成できた。 |
【ナシ有望品種「新甘泉」「王秋」の面積拡大及び「新甘泉」の栽培技術支援】
・「新甘泉」高接ぎ樹の骨格を整理したモデル樹を設置して、実証展示した。新梢管理についても、併せて展示した。このことにより、今、思い切って変えることで、増収できることを指導した。
・指導会のモデル樹で添え竹を設置し、マークすることで、モデル展示する。亜主枝間隔が狭いと、成り枝が配置できず、予備枝も要請できないで悪循環となることを理解してもらう。
・「王秋」の推進パンフレットを配布し、経営収支のモデルを説明して推進した。 |
・新甘泉の生産者で、小規模の廃園が多数あり、栽培面積が減少した。新植する生産者がいるものの、出荷量が伸び悩んでいる。
・モデル展示によって、出荷量の多い生産者の意識が変わってきた。思い切った骨格の整理によって、管理がしやすくなった。
・モデル樹が完成形に近い形になり、ポイントが分かりやすい状態で展示できた。
・王秋については、面積が減少しており、生産部として強く推進する考え方も薄い状態である。 |
【多様な水稲栽培への取組支援(きぬむすめ食味値向上)】
・きぬむすめの低収改善へ向けて施肥量を見直し、その効果について調査した結果、施肥量増加により収量改善すること、また今回調査した施肥量の範囲内であれば倒伏や食味低下につながらないことが確認された。 | ・令和2年産のきぬむすめ平均反収は473sとなり、昨年の平均反収400sと比較して18%増収、課題となっていた低収が改善された。 |
【倉吉スイカの販売額増加】
・農協、生産部と連携し、技術指導や極実の品質安定のための取り組み等を実施した。
・倉吉スイカの産地強化策について、課題と対応策の整理を進め、倉吉市が産業振興施策と連動させてまとめる地域プラン策定を支援した。 |
・単価が高かったこともあり、春作、抑制合計で11億円を突破した。
・産地の課題や今後取り組むべき事を、役員を中心とする生産者、関係機関で整理、共有できた。 |