中部総合事務所 県土整備局 計画調査課の工程表
基本的事項
所管組織、所管責任者
所属名 計画調査課 所属長名 米田憲司 電話番号 0858-23-3207
組織目標
管内市町への支援・協力・連携を通じ、県民の安全・安心で快適な生活を支え地域の生産性向上に繋がる公共施設を計画立案するとともに、県民生活の安全を確保するための危機管理の課題への対応に取り組みます。
1.政策内容と目標
(1)政策内容
「流域治水」に資する総合的な防災・減災対策および土砂災害対策(砂防等新規事業化の検討・地元住民調整)の推進
■SDGsのゴール
13 気候変動に具体的な対策を
(2)今年度の目標
(1)流域治水プロジェクトを策定のうえ、由良川・北条川河川改修等を継続して推進するとともに、由良川塩水遡上対策の実証実験や北条川放水路河口閉塞対策の実行計画の取りまとめなどを行う。
(2)中部管内の市町が行う洪水ハザードマップ作成および防災・減災体制づくり等を支援する。
(3)地元住民の声を踏まえた砂防等の新規事業化を推進する。
測定指標
測定指標なし
目標を実現するための主要事業
番号 | 主要事業・主要制度 |
1 | 防災・安全交付金(河川改修) (予算額(事業費)1401620千円) |
2 | 避難につなげる水防対策事業(鳥取方式) (予算額(事業費)326459千円) |
3 | 砂防事業新規事業化調整費 (予算額(事業費)69800千円) |
2.評価
■最終評価(年度末時点)
進捗評価 |
○(予定どおり) |
達成度の評価 |
8 |
評価理由 |
概ね予定どおり実施し、成果が得られている。 |
令和3年度の取組 | 成果 |
(1)流域治水プロジェクトを策定のうえ、由良川・北条川河川改修等を継続して推進するとともに、由良川塩水遡上対策の実証実験や北条川放水路河口閉塞対策の実行計画の取りまとめなどを行う。 | ・策定した流域治水プロジェクト等に基づく北条川河川改修について、JRと調整のうえ橋梁架替の詳細設計をはじめることができた。
・また、由良川塩水遡上対策の実証実験や北条川放水路河口閉塞対策の実行計画の検討についても概ね予定どおり実施できている。 |
(2)中部管内の市町が行う洪水ハザードマップ作成および防災・減災体制づくり等を支援する。 | ・「ダム下流部洪水浸水想定区域図」を湯梨浜町に提供、説明を行い、防災マップ改訂に反映させることができた。
・河川管理者(県)において試験運用を開始した北条川上流域における洪水浸水予測システム(プロトタイプ)について、今後システム改良を行うべき課題の抽出ができた。
・河川管理者(県)において試験運用を開始した北条川におけるAIを活用した河川管理高度化実験については、課題の抽出やその改善など行い、一定の成果が得られている。
・また、令和3年7月豪雨等の内水被害をうけ、市町のかかえる内水被害の課題についても「減災対策協議会」の中で検討を進める体制をつくり、課題を整理の上、具体的な対策検討をはじめることができた。 |
(3)地元住民の声を踏まえた砂防等の新規事業化を推進する。 | ・椋波下谷川の事業化を行うことができ、補正予算による詳細設計実施までつなげることができた。
・また、新たな新規事業化に向け、令和3年7月豪雨で下流に被害をもたらした葵谷川(外2渓流)の砂防事業の検討を補正予算(ゼロ県)によりはじめることができた。 |
課題 | 今後の取組 |
(1)流域治水及び防災・減災対策におけるハード対策の推進 | ・北条川河川改修に関して、橋梁詳細設計や道路詳細設計を行ったうえで用地測量・用地調査を行い、用地買収につなげていく。
・由良川塩水遡上対策について、表層取水装置の実現可能性を確認するため、現地実証実験を引き続き実施し、取水施設の改修につなげていく。
・北条川放水路河口閉塞対策の実行計画を整理し、関係機関や地元住民への説明・合意形成を得ながら現地実証実験を行っていく。 |
(2)流域治水及び防災・減災対策におけるソフト対策の推進(市町への支援を含む) | ・北条川浸水予測システム(プロトタイプ)について、改良版へのアップグレードを行いながら、AIを活用した河川管理高度化実験と連携したソフト対策を検討していく。あわせて、流出解析モデルを活用して浸水被害軽減対策(ハード・ソフトとも)を選定し、その効果を定量的に評価・分析しながら、関係機関と実施に向けた検討を進めていく。
・市町のかかえる内水被害の課題について、「流域治水及び減災対策協議会」の分科会を開催しながら「課題・対策整理表」を議論・検討。実現可能なものから予算化し、流域治水及び防災・減災対策の取組を充実させていく。 |
(3)地元住民の声を踏まえた砂防等の新規事業化の推進 | ・葵谷川(外2渓流)の砂防新規事業化について、令和5年度内の事業化に向けて、検討・調整等を進めていく。
・大宮下谷川について、砂防新規事業化に向けて引き続き倉吉市文化財課と調整していく。 |
※「進捗」欄には、年度当初のスケジュールに対する3月末での進捗を「◎:予定以上」、「○予定通り」、「△やや遅れ」、「×大幅遅れ」のいずれかを記載しています。