西部総合事務所 米子保健所 医薬・感染症対策課の工程表
基本的事項
所管組織、所管責任者
所属名 医薬・感染症対策課 所属長名 坂口 千代 電話番号 0859-31-9317
組織目標
県民が健やかに安心して暮らすことができるよう保健・医療の推進や健康支援を図ります。
1.政策内容と目標
(1)政策内容
健康危機管理体制の整備
■SDGsのゴール
03 すべての人に健康と福祉を
(2)今年度の目標
新型コロナウイルスをはじめとする感染症対策に係る関係団体等との連携体制の整備
測定指標
測定指標なし
目標を実現するための主要事業
番号 | 主要事業・主要制度 |
1 | 新型インフルエンザ等対策事業 (予算額(事業費)10032千円) |
2.評価
■最終評価(年度末時点)
進捗評価 |
○(予定どおり) |
達成度の評価 |
8 |
評価理由 |
医療機関や関係機関と密に連携し必要な体制を構築した。 |
令和3年度の取組 | 成果 |
(1)新型コロナウイルス感染症対応の体制整備
患者発生の増加に対し、関係機関との連携を強化し、適切な対応ができるよう体制整備を進めた。
@感染者急増に対する入院・療養先の確保・療養調整
・一般の救急患者の入院逼迫を抑制するため、コロナ確保病床を必要時解除する等、弾力的な調整を行った。
・感染力が強く重症化リスクの高い新たな変異株(アルファ株、デルタ株)の発生により、陽性者が急増(第5波)し、宿泊療養の拡充、メディカルチェックセンターの充実、在宅療養体制の強化に務めた。
・さらに令和4年1月以降は、新たな変異株(オミクロン株)で、第5波以上の感染急拡大が起こり、「即入院」の対応ができなかったが、メディカルチェック(MC)、オンライン診療、宿泊療養施設の再拡大で対応した。
・高齢者や障がい者施設利用者の入院調整にあたっては、ADL低下や認知症など介護支援が必要なケースが多くなり、入院受入に苦慮し、施設の協力を得て、軽症者を施設で療養する施設療養対応を行った。
A医療体制の整備
・西部圏域の医療体制の整備及び連携強化のため、入院協力医療機関、西部医師会、消防局とのウェブ会議を継続(週1回)し、県内・西部感染状況や各医療機関の入院・患者受け入れ状況等の情報共有及び協議・検討を重ねた。 80回開催(令和4年3月18日現在)
・重症化リスクの高い妊婦、透析患者の療養先について関係機関に入院調整を行った。 ・管内のコロナ陽性妊婦及び濃厚接触者妊婦の情報について周産期医療機関医師と共有を行った。
・透析患者について、各関係機関に対し、コロナ患者に係る透析実施のアンケートを実施(R4. 3月)し、対応状況について把握した。
・ウェブ会議等を活用し、後方支援医療機関と療養後の受入の協力依頼を行った。
B小児・障がい者・高齢者等の調整及び支援
・感染拡大防止のため、クラスター班を中心に学校、保育園、高齢者施設、障がい福祉サービス事業所等における発生時状況の把握及び分析を実施した。
・また、感染者急増でも、重症化リスクのある者が多数存在する施設なため、重点的に検査体制の確保に務めた。
・小児科医等の検体採取協力医の確保や、検体採取器具(サライバクリア等)の導入により、検体採取が難しい小児の安定的な検査採取体制を確保した。 | @感染力が強く重症化リスクの高い新たな変異株(アルファ株、デルタ株)による陽性者の急増に対し、陽性者に対する入院・療養先の確保を行い、対応することができた。
令和4年1月以降の新たな変異株(オミクロン株)では、さらに感染者が多くなり、在宅療養体制を強化し、左記取り組みにより療養先確保はできたが、入院患者が重症者及び重症化リスクのある者が中心となったため、入院医療機関の負担が大きくなった。
<発生状況>
R4.1月〜 感染者数 2192人(724人/週間 最大)(R4.3.6現在)
A関係機関とのウエブ会議も定例化し、タイムリーに県内・西部感染状況の提供や各医療機関の入院・患者受入状況が把握できるため、現状の課題に対する対策を検討する機会となっている。
また、関係機関との連携により、妊婦や透析患者の入院に対する速やかな受入の確保や、後方支援病院への転院も少しずつできている。(転院実績:2件)h
B学校、保育園、高齢者施設、障がい福祉サービス事業所等では、クラスター発生となったが、クラスター班、特命チームが連携をとって初動対応を行うとともに、感染制御対策の支援を行ったため、更なる感染拡大防止を図ることができた。
また、小児科医等の検体採取協力医の確保や、検体採取器具(サライバクリア等)の導入により、検体採取が難しい小児及び高齢者の安定的な検査採取体制を確保し、早期検査・早期発見・早期対応につながった。 |
課題 | 今後の取組 |
(1)新型コロナ対応の課題に対する更なる体制整備
@重症化リスクの高い妊婦、透析患者の療養先の確保
A小児の入院先の確保
B早期退院患者、及び療養解除後の患者の受入先(後方支援医療機関)の充実
C在宅・宿泊療養者への医療の更なる充実
D夜間体調不良時等緊急時の診療体制、及び救急搬送受入体制の強化
E高齢者等施設への医療・療養支援の強化
F検査体制及び検体採取体制の確保、診療・検査医療機関の更なる充実
| 課題に対し、引き続き関係機関との連携を強化し対策を推進する。(通年対応)
@重症化リスクの高い妊婦、透析患者の療養先の確保
・関係機関への入院要請等
A小児の入院先の確保
・鳥取大学病院及び山陰労災病院に加え、米子医療センターを追加
B早期退院患者、及び療養解除後の患者の受入先(後方支援医療機関)の充実
・症状軽快後の入院から宿泊及び在宅療養への療養先変更の推進
・西部医療機関・米子保健所定期会議(Web会議)等を活用し、後方支援医療機関との情報共有・協議による、療養解除後の受入体制の更なる協力依頼
C在宅・宿泊療養者への医療の更なる充実
・鳥取大学病院、米子医療センター、博愛病院によるメディカルチェック(MC)の実施
・オンライン診療、薬剤処方(診療所等における治療薬の処方)の更なる推進
・在宅療養者に対するMY-HER-SYSを活用した療養中の健康観察の実施
・重症化リスクの高い陽性者に対する重点的な健康観察の継続実施
D夜間体調不良時等緊急時の診療体制、及び救急搬送受入体制の強化
・入院協力医療機関や西部消防局との情報共有、及び受入の協力を継続依頼
E高齢者等施設への医療・療養支援の強化
・施設等において感染が発生した際の感染制御や業務継続の支援体制の検討
・クラスター班や施設特命チームを中心に、発生状況の把握及び分析の実施
・発生状況を踏まえた重点的な検査の実施
・退院患者(陽性非解除者を含む)の受入れにかかる環境整備の支援
F検査体制及び検体採取体制の確保、診療・検査医療機関の更なる充実
・感染拡大時における検査体制の更なる構築のため、診療・検査医療機関の更なる充実
・高齢者等施設、幼稚園・保育園等における感染拡大時の安定的な検査のため、検体採取体制の更なる構築 |
(2)感染拡大時においても保健所業務を安定的に実施するため、全庁的な応援・協力支援の維持 | 新たな変異株出現等による今後の感染急拡大時にも対応できるよう、継続的に応援・協力支援(派遣等)を行っていただくための体制を、県庁等と検討する。(通年対応) |
※「進捗」欄には、年度当初のスケジュールに対する3月末での進捗を「◎:予定以上」、「○予定通り」、「△やや遅れ」、「×大幅遅れ」のいずれかを記載しています。