令和3年度工程表
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地域づくり推進部 文化財局 埋蔵文化財センターの工程表

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基本的事項

所管組織、所管責任者


 所属名 埋蔵文化財センター 所属長名 牧本哲雄 電話番号 0857-27-6711

組織目標

文化財の適切な保存を図るとともに、調査・研究を通じて本県の歴史・文化を解明し、効果的な情報発信を行うことにより、文化財を大切にし、身近に感じ、親しみ、誇りをもてる地域づくりと調査研究成果を地域資源とする地域おこしの推進を目指します。

1.政策内容と目標

(1)政策内容

埋蔵文化財の情報発信・活用

■SDGsのゴール

04 質の高い教育をみんなに
11 住み続けられるまちづくりを

(2)今年度の目標

地域の歴史資源の掘り起こしのため調査研究を実施し、地域資源、観光資源となる資料蓄積を行うほか、展示、講演、イベント等での活用を図る。また、学校の歴史授業で使用できる歴史教材や学習指導案を作成し、地域の歴史資料を活用した「ふるさと教育」を推進する。

測定指標

測定指標なし

目標を実現するための主要事業

番号主要事業・主要制度
1鳥取県の考古学情報発信事業 (予算額(事業費)8025千円)
2重要遺跡等調査研究事業 (予算額(事業費)8043千円)
3埋蔵文化財等調査研究・研修事業 (予算額(事業費)470千円)

2.評価

■最終評価(年度末時点)

進捗評価
○(予定どおり) 
達成度の評価
9
評価理由
コロナ禍の中であったが、予定した事業、調査研究をほぼ完了させた。古代山陰道、クシナ城、市場城の調査研究では重要な成果が得られ、評価が上がり、活用にも大いに活かすことができた。コロナ禍のためセンター来館者は減少したがホームページ内容を工夫するなど情報発信に力を入れた結果、ファン層が拡大し、閲覧者が増加するなど文化財の情報発信による遺跡の保護・活用に大いにプラスになった。 

令和3年度の取組成果
1 鳥取県の考古学情報発信事業 ・上期も併せ年間を通して新型コロナウィルス感染拡大防止対策のため、いくつかのイベントは中止となった上、来館者数も減少した。しかし、1年間、SNSやホームページでの情報発信に力を入れると共に企画展示7回、出張展示5回(イオン鳥取北等)、現地見学6回(古代山陰道等)、講座6回、講演会2回(内1回はオンライン開催)、家族での現地見学講座2回を開催した。 ・コロナ感染の影響もあり、1年間の「ふるさとキャリア教育」関連授業実施校は10校だったが、新規実施校も増え、各学校への浸透も徐々に進んできている。ICT教材としてネット公開した「鳥取県遺跡MAP」については、新たに中世城館の追加、3Dデータの追加を実施中である。 ・ICT教材としても活用することができる「古代山陰道XR」も作成した。 ・昨年同様、コロナ禍のため、来館者数は減少したままだが、来館に代わるものとしてSNSやホームページ投稿に努力した結果、閲覧数は昨年よりアップしており、好評を得ている。 ・新型コロナウィルス感染拡大防止対策により、多数同時の参加はできないため、人数制限するなどの工夫を行いイベントを開催した。 @まいぶん講座は参加者数を28人に制限、状況をみてオンライン併用とした。また、同様に人数制限した講演会、オンラインのみした講演会も開催したが、参加者からは変わらず好評を得ている。 Aまいぶん講座と連携した企画展示を開催、イオン鳥取北、東部総合事務所ロビー等で開催した企画展示は、変わらず好評を得ている。 B現地見学は、人数制限をして開催したが、全6回とも好評を得ている。 ・「ふるさとキャリア教育」に関わる地域の歴史素材を使った歴史授業は、コロナ感染拡大防止対策のため、東部地域のみ累計9回の実施だったが、児童アンケート結果では多数が「歴史が好きになった。」、「地域の歴史を知りたくなった。」と回答、教員アンケートでは、「児童たちの関心意欲がいつもより高かった。」、「専門的な内容を分かりやすく授業に取り入れてあり、とても良い。」等の感想があり、好評だった。  また、授業実施が元で校内教員研修に当センター職員を呼び、地域歴史教材研修をした学校もあった。 ・教員向け講座では、コロナ感染拡大防止対策のため、参加者を10名程度に限定したが、参加者からは、「授業で使える専門的な内容が多数あり良かった」等の感想があった。
2 埋蔵文化財等調査研究・研修事業  ・「須恵器の産地同定」の研究は、上期にサンプル採取が終わり、胎土分析を実施中。  ・古代の物資の流通を明らかにするため、須恵器の胎土分析を大学の研究者に依頼し、実施中であり、成果を令和4年度のフォーラムで報告予定。
3 重要遺跡等調査研究事業 〔古代山陰道〕 ・東側丘陵の養郷狐谷遺跡、西側丘陵の青谷大平遺跡で発掘調査実施後、追加の発掘調査も実施した。 ・東側丘陵の発掘調査成果をまとめる報告書作成を実施中。 〔中世城館(クシナ城跡・市場城跡)〕 ・クシナ城跡では、3つの曲輪と城の位置する丘陵山麓部で発掘調査を実施した。 ・市場城では、主郭部分に発掘調査を実施した。  〔古代山陰道〕 ・東側丘陵養郷狐谷遺跡では、鞍部を大規模に埋め立てた古代山陰道を確認、また、西側丘陵青谷大平遺跡では、古墳を壊してつくられた古代山陰道候補地を確認できた。 ・東側丘陵養郷宮之脇遺跡のつづら折りの古代山陰道に対して行った航空レーザ地形測量の成果は報告書作成、「古代山陰道XR」作成にも活用した。 〔中世城館〕 ・クシナ城跡では、城内に石垣の前身と考えられる石積みを確認できた。 ・市場城跡では、主郭部分部分で大型掘立柱建物跡を確認した。
課題今後の取組
1 鳥取県の考古学情報発信事業 ・年間を通してコロナ禍のため予定通りには講演会、現地見学等ができなった。  コロナ対策のため今後はオンラインも取り入れた開催方法を確立していくことが必要。 ・「ふるさとキャリア教育」に関わる歴史授業支援は好評を得ているが、より多くの学校に取り入れられていくシステム構築が必要。 ・コロナ禍のため、来館者数は減少したままであり、当センターの持ち味である本物の出土品を生で感じる見学、体験が十分にできていない状況である。この対策としてSNSやホームページに当センター事業、展示等のタイムリーな情報を頻繁に掲載していく、ホームページ中に3Dコンテンツを入れ込みリアル感を上げ、閲覧件数のアップを図る。 (ホームページ閲覧数は年々増加しており、右肩上がりの状況) ・新型コロナウィルス感染拡大防止対策のため、参加者の人数制限、講演会等ではオンライン配信も併用するなどの工夫したイベント開催を行う。 ・「ふるさとキャリア教育」に関わる地域の歴史素材を使った歴史授業は実施校からは好評を得ているが、今年度はコロナ感染、当センターの取組みが学校内に浸透していないことなどにより授業実施依頼が頭打ちのなったことが考えられる。  この状況を受け、令和4年度は、コロナ対策としては学校のオンライン授業でも活用できるICT教材(地域の歴史教材版)の開発や作成、学校内への浸透対策として学校、市町村教育委員会内の学校教育担当課と文化財担当課への個別説明、小教研社会科部やエキスパートティーチャーとの連携をとり、新たな実践方法も検討していく。
2 埋蔵文化財等調査研究・研修事業 ・コロナ禍の影響もあり、上期は研修会を実施できなかった。 ・古代の物資の流通を明らかにするため、須恵器の胎土分析を大学の研究者に依頼し、実施中であり、成果を令和4年度のフォーラムで報告予定。
3 重要遺跡等調査研究事業 〔古代山陰道〕 ・発掘調査委員会で課題となった追加調査結果についての回答。 ・青谷東側丘陵の調査研究成果をまとめた報告書作成。 〔中世城館(市場城跡)〕 ・市場城跡への追加発掘調査を実施し、大型掘立柱建物跡の詳細調査が必要。 〔鳥取平野の古墳〕 ・本高14号墳周辺の古墳を中心に踏査が必要。 〔古代山陰道〕 ・東側丘陵の調査研究成果をまとめた報告書を作成。 ・西側丘陵の青谷大平遺跡の追加発掘調査を実施し、古代山陰道候補の道跡の検討を実施。 〔中世城館(市場城跡)〕 ・市場城跡の大型掘立柱建物跡の詳細調査を実施し、市場城跡の性格を検討する。 〔鳥取平野の古墳〕 ・本高14号墳(本高古墳群)等を中心に踏査を行い、鳥取平野千代川左岸の古墳群の様相を調査研究していく。

※「進捗」欄には、年度当初のスケジュールに対する3月末での進捗を「◎:予定以上」、「○予定通り」、「△やや遅れ」、「×大幅遅れ」のいずれかを記載しています。



最後に本ページの担当課
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