令和3年度工程表
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地域づくり推進部 文化政策課の工程表

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基本的事項

所管組織、所管責任者


 所属名 文化政策課 所属長名 堀田 晶子 電話番号 0857-26-7125

組織目標

鳥取文化の伝承・創造・再発見を推進し、日常生活の中にある多彩な文化芸術に光を当て、感動(美、真、愛)に溢れる豊かな県民生活を推奨する。

1.政策内容と目標

(1)政策内容

アートピアとっとりの推進

■SDGsのゴール

04 質の高い教育をみんなに
11 住み続けられるまちづくりを

(2)今年度の目標

鳥取県における文化芸術の特性を生かしながら、魅力ある地域づくりを一層、推進するとともに、国内外への発信を強化する。

測定指標

測定指標なし

目標を実現するための主要事業

番号主要事業・主要制度
1アートで花ひらく地域活性化事業 (予算額(事業費)54886千円)
2万葉の郷とっとりけん魅力発信事業 (予算額(事業費)3893千円)
3とっとりの民藝と文化に出会う魅力発信事業 (予算額(事業費)4381千円)

2.評価

■最終評価(年度末時点)

進捗評価
○(予定どおり) 
達成度の評価
7
評価理由
アートで花ひらく地域活性化事業については、新型コロナウイルス感染症の影響により、一部事業の中止や見直しを余儀なくされたものの、オンライン配信も活用するなど感染対策に十分配慮しながら大部分の事業は当初計画のとおり事業を実施することができた。また、全国高校生短歌大会についても、昨年度に続き県外チームはオンライン参加となったものの、審査や交流会は通常に近い形で実施することができた。加えて、とっとりの民藝と文化に出会う魅力発信事業については、県内の民工芸の魅力を発信するためのコンテンツを作成することができた。今後は、アフターコロナを見据え、これらの素材を効果的に活用し、国内外からの誘客に繋げていくことが必要である。 

令和3年度の取組成果
アートで花ひらく地域活性化事業(アートによる地域活性化事業) 地域及び市町村等と連携し、文化芸術を通した地域活性化を進める9団体に対し、補助金を交付した。 ※ 新型コロナウイルス感染症の影響により、県外アーティストの滞在ができず、オンラインで実施するなど事業を変更した事業者もある。 (内訳) ●アートによる地域活性化促進事業補助金(6団体に交付決定)  ・柿原縁日実行委員会:廃村万博芸術祭2021-ありのままのアート-  ・○○不動産プロジェクト:〇〇AIR 2021 (マルマルエアー2021)  ・用瀬宿活性化委員会:いなば用瀬宿横丁さんぽ市×トットリ式屋台楽宴プロジェクト――きむらとしろうじんじん「野点」2021 in 用瀬+いろいろ屋台の宴  ・子どもの人権広場:アートを通じたオルタナティブな学びの場をつくる「ちいさいおうち」プロジェクト  ・鳥取藝住実行委員会:トットの対話のプラットフォームづくり  ・「鳥取R29フォトキャラバン」実行委員会:AIR2021因州和紙×写真〜文化と産業の発展〜 ●市町村連携型地域活性化拠点事業補助金(2団体に交付決定)  ・明倫AIR実行委員会:明倫AIR2021  ・AIR475:AIR475 2021 ●ホスピテイル・プロジェクト実行委員会補助金(1団体に交付決定)  ・ホスピテイルプロジェクト実行委員会:HOSPITALE2021-2022
アートで花ひらく地域活性化事業(工芸・アート村推進事業) ●鳥取市河原町西郷地区で工芸作家の移住定住や住民との交流を図り、地域課題の解決と活性化に取り組む「(一社)西郷工芸の郷あまんじゃく」の事業を支援。  ・9月から1月にかけて計6回のワークショップ(陶芸3回、銀細工1回、木工1回、革工芸1回)を実施。  ・10/2に第1回目のミニフォーラム「西郷工芸の郷の5年とこれから」を開催。第2回目は2月に予定していたが、新型コロナウィルス感染拡大を受けて次年度に延期。  ・10/30〜31に第6回西郷工芸祭りを実施。  ・地区外からの来訪者が工芸の郷を体感するとともに作家と地域住民が触れ合うことのできる拠点としてギャラリー&カフェを整備し、12月から3月まで、作家の在廊を含む週3日の試行開設を行った(整備資金はクラウドファンディングによって調達)。 ●大山町において、アートを通じた移住定住、及び地域活性化を進めている「こっちの大山研究所」の取組を支援。  ・オンラインも活用しつつ、地域に息づく、歴史と生活に根ざした営みをアートとして体験し、創造する通年のワークショップ、影絵作家の滞在制作(10月)、藝術祭(10/30〜11/14)を実施。  ・藝術祭では、長田集落をメイン会場とし、民家の離れをギャラリーとして活用、集落内でトーテムポールを制作・建立など、山陰のアーティストの創作、発表を地域と交流を図りながら展開。 ●西いなばエリア(鳥取市旧気高郡(鹿野・気高・青谷))で行われる行う工芸・アートイベント、及び情報発信等への支援を実施。  ・各地区がより一体感をもって事業を実施するため、5月に西いなば工芸・アート村推進事業実行委員会を設立。  ・浜村温泉湯けむり映画塾では、連続ドラマ『拝啓、砂の国から』を撮影。上映会開催が難しいため、ケーブルテレビの番組上で映画祭を開催し、作品を発表した。  ・鹿野芸術祭では、次年度の発表に向けたリサーチ、作品制作を進めるとともに、ワークショップやその成果発表としての作品展示を行った。  ・ひおき工芸の郷では、3月に因州和紙を使った版画作品やこうぞ和紙の展示を予定していたが、コロナの影響で中止となり、代わりに因州和紙や工芸品等の情報発信により普及啓発を図った。  ・道の駅西いなば気楽里では、音楽祭などの情報発信事業を実施した。
アートで花ひらく地域活性化事業(鳥の劇場運営委員会補助金) ●鳥の演劇祭開催に関し、全国的な新型コロナウイルスの感染収束が見通せない中、以下の支援を実施。  【開催テーマ】未来を選ぼう。「コロナ」の向こうに何を見る?  【会期】令和3年9月11日(土)から9月26日(日)までの土日  【上演作品】全4作品、2団体(県内2団体:鳥の劇場、じゆう劇場)  昨年度に引き続き海外団体の招聘を中止した。また上演会場を屋内劇場と特設野外劇場の2カ所に限定し、コロナ対策を徹底しながら準備を進めてきたが、7月末の感染急拡大を受け、県外からの招聘団体の上演中止や来場者の地域を限定するなど、内容を一部変更した。  【参加実績】   ・上演プログラム:現地鑑賞639名、オンライン鑑賞63名   ・ワークショップ:現地参加65名   ・講演:現地参加93名、オンライン参加19名   ・対談:現地参加56名、オンライン参加6名  なお、同時期に開催される「豊岡演劇祭2021」と連携を図り、両演劇祭を結ぶ直通バスの運行により相互の誘客を図ることとしていたが、兵庫県への緊急事態宣言の発出を受け、豊岡演劇祭が中止となったため、本企画も取りやめとなった。 ●演劇手法を活用した表現ワークショップ(トリジュク)に関しては、鹿野学園の1から9年生までに対し延べ66日間、青谷高校の3年生(地域環境芸術コース)に対して延べ10日間にわたり、学年や環境に応じた芸術表現体験と省察(振り返り)を行うことによる自己理解・他者理解を深める取組を支援した。 ●2〜3月にかけて、県内12市町、のべ17回の小公演(どろぼうがっこう)を行う巡回ツアーの実施により、鳥の劇場の活動周知を図る事業の支援を行った。
万葉の郷とっとりけん魅力発信事業 ●「第3回万葉の郷とっとりけん全国高校生短歌大会」の参加チーム(作品)を募集したところ、全国から170チーム(18校)の応募があった。 ●11月7日(日)に県民ふれあい会館において本選大会を開催。新型コロナ感染拡大防止のため、前回に続き、県外チームはオンライン参加となったものの、審査員は会場に来ていただき、前回は中止となった交流会をオンラインで実施した。短歌作品やパフォーマンスに対する審査員の評価も高く、高校生がパフォーマンスや質疑応答によって自らの思いを表現し、対戦を通して互いの表現や感性に触れ、刺激しあう、貴重な機会となった。 ●開催後は、当日の動画(ダイジェスト、本編)をYouTube公開し、ダイジェスト(約5分間)は公開後1ヵ月で249回のアクセスがあった。
とっとりの民藝と文化に出会う魅力発信事業 ●本県ならではの民工芸に係る体験等ができるスポット40か所(東部19か所、中部11か所、西部19か所)、及びそれらを周遊できる魅力あるモデルコース6コース(東・中・西部それぞれ半日、1日の2コース)のコンテンツを作成した。
課題今後の取組
アートによる地域づくりの取組について、将来的な自立も含め、中長期的な構想を事業者にしっかり持ってもらいながら、持続発展的に継続させていく必要がある。また新たな活動者への掘り起こしにつながるような広報・周知が必要である。事業者に適宜進捗を確認しながら支援を続けていくとともに、事業者の現状や課題、要望を聴取し、スタート型からステップアップ型、さらには工芸やアートを核とした文化拠点に移行していけるよう、今後の事業展開について事業者と協議を進めていく。また、効果的な活動の周知・共有方法を検討する。
工芸・アート村推進事業については、大山及び西いなば地区の事業において、当該補助を活用した事業の終了または見直しの意向があることから、各事業主体の意向を確認しながら、今後の県の支援や関与を検討していく必要がある。また、西郷地区の事業においては、令和3年度新たに整備した拠点が定着するよう、交流機会の創出や運営面において働きかける必要がある。事業者に適宜進捗を確認しながら支援を続けていくとともに、中期的な方向性を双方で共有しながら今後の事業展開について事業者と協議を進めていく。県としては、新たに工芸・アート村に位置付けられる取組を発掘できるよう努めていく。
鳥の演劇祭については、コロナ収束後を見据え、これまで築いてきた国内外の招聘団体や地元のいんしゅう鹿野まちづくり協議会、豊岡演劇祭交流事業における豊岡演劇祭実行委員会などとの関係性を保ちさらに活性化を図る必要がある。鳥の演劇祭については、コロナの感染状況を踏まえながら、可能な範囲で国内外の団体や地元団体等と連携し、活気と魅力ある演劇祭となるよう支援するとともに、新たな取組として、鹿野地域に限らず、県内全域に鳥の劇場の活動及び演劇文化を周知するためのアウトリーチ公演等について支援していく。
短歌大会は内容は充実しているものの、2年連続一部オンライン開催となったこともあり、十分な集客ができていない。大会の魅力を伝え、集客につなげることが今後の課題である。万葉集や短歌に関係する各団体やイベントとの連携を図りながら、これまでの大会の様子や短歌の魅力を分かりやすく紹介するなど、来場者数の確保に向けた積極的な広報を行うとともに、引き続き県内外の高校生に対しても取組を促していく。
とっとりの民藝と文化に出会う魅力発信事業は、令和3年度に作成したコンテンツは日本語のみであるため、訪日観光客に対応できるようコンテンツ(スポット紹介、モデルコース)の多言語化が必要となる。また、ターゲット層への効果的な魅力発信を行うことが必要である。令和3年度に作成したコンテンツの多言語化を行い、インバウンド観光ホームページでの紹介やメディアとタイアップした広報を図っていくとともに、同コンテンツのウェブサイトやSNS等による情報発信について、観光部局とも連携しながら効果的なPRを図っていく。

※「進捗」欄には、年度当初のスケジュールに対する3月末での進捗を「◎:予定以上」、「○予定通り」、「△やや遅れ」、「×大幅遅れ」のいずれかを記載しています。



最後に本ページの担当課
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