西部総合事務所 農林局 農林業振興課の工程表
基本的事項
所管組織、所管責任者
所属名 農林業振興課 所属長名 前田喜功 電話番号 0859-31-9650
組織目標
<農業>農業の担い手の育成・確保とその経営安定を図るとともに、産地の振興、野菜等の地域農畜産物の推進など、地域農業の維持発展を目指します。
<林業> 持続可能な森林づくり・林業経営の推進及び里山の保全(松くい虫・カシノナガキクイムシ被害防止や間伐の推進)により、林業の成長産業化の実現を目指します。
1.政策内容と目標
(1)政策内容
主要品目の生産基盤の強化と循環型林業の推進
■SDGsのゴール
15 陸の豊かさもまもろう
(2)今年度の目標
・主要品目(ブロッコリー)の作付面積の拡大と担い手育成
・木材の安定供給
測定指標
指標1
指標名 | 指標の分類 |
管内のブロッコリー作付面積 | 成果指標 |
| 基準値 | 年度当初値 | 今年度目標値 | 今年度実績値 | 長期的目標値 |
数値 | 443ha | 441ha | 445ha | | 487ha |
時点 | R1年度 | R2年度 | R3年度 | | R6年度 |
根拠となる計画等 | その他計画の名称 | 計画指標の選定理由 |
その他計画等 | 鳥取県農業生産1千億円達成プラン | 県内初のブロッコリー広域共同選果場の整備を契機に、西部地域の主要特産園芸品目であるブロッコリーの産地強化を図っていく。
※長期的目標値→ブロッコリー産地の広域化・生産強化総合対策事業の目標(R6にR1面積の10%増) |
指標2
| 基準値 | 年度当初値 | 今年度目標値 | 今年度実績値 | 長期的目標値 |
数値 | 13 | 13 | 16 | 16 | |
時点 | R2年 | R2年 | R3年 | R3年 | |
根拠となる計画等 | その他計画の名称 | 計画指標の選定理由 |
その他計画等 | 鳥取県農業生産1千億円達成プラン | ブロッコリーの産地強化を図っていくため、継続的に新規就農者(独立自営・親元就農)の確保・育成を図っていく。
※基準値(年度当初値)はH29年〜R2年の累計値。今後も引き続き、毎年3名程度の新規就農者を確保することを目標とする。 |
指標3
| 基準値 | 年度当初値 | 今年度目標値 | 今年度実績値 | 長期的目標値 |
数値 | 4,131m3 | 6,320m3 | 7,000m3 | | |
時点 | | | | | |
根拠となる計画等 | その他計画の名称 | 計画指標の選定理由 |
その他計画等 | 森林・林業振興ビジョン | 現在の木材生産の主流を占める間伐材について、直近の搬出量を勘案して設定した。 |
目標を実現するための主要事業
番号 | 主要事業・主要制度 |
1 | ブロッコリー産地の広域化・生産強化総合対策事業 (予算額(事業費)50559千円) |
2 | 造林事業 (予算額(事業費)884811千円) |
3 | 新規就農者総合支援事業 (予算額(事業費)291307千円) |
2.評価
■最終評価(年度末時点)
進捗評価 |
○(予定どおり) |
達成度の評価 |
8 |
評価理由 |
各取り組みや成果について、おおむね計画どおり達成出来ている。 |
令和3年度の取組 | 成果 |
■ブロッコリーの生産振興
○ブロッコリー産地の広域化・生産強化総合対策事業を活用し、
・栽培技術確立対策:実証展示ほの設置支援(ブロッコリー根こぶ病の発病抑制、輪作作物の生分解性マルチ実証)
・予冷庫の設置及び農家の規模拡大のための機械導入を支援
・大山町内の荒廃農地について、基盤整備支援事業により畑地として再生利用を支援
・産地強化を目的とした産地生産基盤パワーアップ事業計画の立案、検討体制の立ち上げ、導入機械の規模決定根拠の考え方の整理を行い、事業を推進した。 |
・生産性向上を目的に実証試験を行い、農家とともに効果を確認した。
・6名による機械導入により、個人の栽培面積が700a拡大した。
・産地への予冷庫、機械導入により、産地全体面積が21ha拡大した。
・大山町内で来年度のブロッコリー作付けを目標に163aの農地再生を行った。
・産地生産基盤パワーアップ事業計画の作成がほぼ終わり、R4年度に19名の農家が機械導入により52.7ha面積拡大する見込み。 |
■ブロッコリー新規就農者の育成・確保
・独立自営を行う新規就農者6名に対して、就農条件整備事業によって機械施設の導入支援、農業次世代人材投資事業、就農応援交付金の活用によって経営支援を実施
・親元就農者3名に対して、親元就農促進支援交付金の活用によって、OJT研修の支援を実施 |
・本年、新たに独立自営就農者1名、親元就農者2名が就農。
・独立自営就農者、親元就農者が定着に向けて営農継続中。 |
■間伐材搬出
・造林事業、間伐材搬出等事業により、管内3森林組合及び1林業事業体の実施する間伐及び間伐材の原木市場等への搬出・販売促進を支援。 |
・間伐材搬出量は6,070m3と、目標の7,000m3には届かない見込み。
・予定していた間伐施行地が森林所有者の錯誤により実施できず、代替の作業は管外で実施されたことにより実績が減となったもの。 |
課題 | 今後の取組 |
■ブロッコリーの生産振興
・生産面積拡大等に伴う農業機械の導入支援
・産地生産基盤パワーアップ事業における輸出取組みの支援
・作付拡大に必要な優良農地の確保 |
・国庫事業は事業費63,461,042円、単県事業は6,834,162円を予定しており、秋冬ブロッコリー作付け時期までに導入支援が必要。
・産地及び取組主体に対する産地生産基盤パワーアップ計画に定めた目標達成に向けた支援。
・農地再生を行う農家の掘り起こし、調整 |
■ブロッコリー新規就農者の育成・確保
・来年度以降の新規就農予定者が現時点においてはまだ少ない状況 |
・現在に引き続き、支援施策の周知、就農相談対応、就農計画作成支援等を実施 |
■間伐材搬出
・現在の木材生産の主流は間伐材であるが、今後さらに生産量の増大を図るためには人工林の皆伐再造林への取組が必要。 |
・森林組合等がモデル的に皆伐再造林に取り組めるよう、補助制度や森林資源状況等の情報提供や施業提案を行うことにより、取組スタートへの意識の醸成を促す。一部森林組合で集落への提案を行っており、皆伐再造林への取組について集落で検討中。 |
※「進捗」欄には、年度当初のスケジュールに対する3月末での進捗を「◎:予定以上」、「○予定通り」、「△やや遅れ」、「×大幅遅れ」のいずれかを記載しています。