令和3年度工程表
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農林水産部 畜産振興局 中小家畜試験場の工程表

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基本的事項

所管組織、所管責任者


 所属名 中小家畜試験場 所属長名 福田孝彦 電話番号 0859-66-4121

組織目標

豚ゲノム育種価や鶏PGC技術といった新技術に取り組むとともに、豚肉・地鶏肉の食味や環境に関する研究を通じて、県内の畜産農家の生産性向上と高品質化の実現を目指します。

1.政策内容と目標

(1)政策内容

自然環境と調和した自然循環システムの開発

■SDGsのゴール

11 住み続けられるまちづくりを

(2)今年度の目標

1 コンパクトで低コストな脱臭装置の開発
 (1)脱臭装置の現地実証試験の実施 (2)脱臭装置の効果、実用化への課題等の検証
2 畜産汚水処理施設の運転管理遠隔監視システムの開発
 (1)低コストセンサーの開発 (2)水質推定の有用性に関する検証

測定指標

測定指標なし

目標を実現するための主要事業

番号主要事業・主要制度
1畜産環境保全技術の開発試験 (予算額(事業費)6028千円)

2.評価

■最終評価(年度末時点)

進捗評価
○(予定どおり) 
達成度の評価
7
評価理由
1 コンパクトで低コストな脱臭装置の開発 実用規模の脱臭試験装置を養鶏農場と相談しながら概ね計画どおり設置することができた。また成果として脱臭槽の小型化により設置面積や設置コストを半分程度にできること等を明らかに  することができた。 2 畜産汚水処理施設の運転管理遠隔監視システムの開発    試作機の製作に早期に着手することができた。また、水質推定の測定項目としてECが有効であることが確認でき、モニタリングシステムへの活用が期待できる結果となった。 

令和3年度の取組成果
1 コンパクトで低コストな脱臭装置の開発 (1)脱臭装置の現地実証試験の実施  養鶏農場の堆肥化施設(140m2)へ実用規模の脱臭試験装置を設置するため、前年度までの試験結果を基に脱臭槽容積の規模算定や装置構造の検討等を行った。自力施工による装置設置に向け、農場と相談しながら送風機や各種資材の調達、装置の組み立てを進めた。 (2)脱臭装置の効果、実用化への課題等の検証  装置の性能を調査するため、アンモニア濃度や臭気指数、脱臭用薬剤として使用するクエン酸重量及びこれの交換時期の目安となるpHの測定等を行った。また脱臭能力を失ったクエン酸廃液のコマツナ及び飼料用稲への液肥施用試験を行った。   ・装置の脱臭槽を従来型より大幅に小さくでき、従来より設置面積及び設置コストを半分程度にすることが可能と推察された。 ・クエン酸水の交換目安はpH6.0を基準にできることがわかった。 ・ランニングコストとしてクエン酸購入費が堆肥舎1m2当たり2,000円であることがわかった。 ・クエン酸廃液は作物に影響なく液肥として利用できる可能性が示唆された。
2 畜産汚水処理施設の運転管理遠隔監視システムの開発 (1)水質監視システム試作機の製作及び改良  合同会社TURIPテクノロジズ及び鳥取大学の協力を得て、水質のモニタリングができる試作機を製作し、中小家畜試験場汚水処理施設の最終処理水及び曝気槽流入前の原水に水質測定センサーを設置、水温、pH・ORP・EC・色度の5項目についてモニタリングを実施した。 (2)モニタリングによる水質推定の検証  試作機によるモニタリング結果と実際の水質との相関を検証するためのデータ解析を行った。 検証のため、最終処理水及び原水のBOD、SS、透視度、無機窒素(アンモニア性窒素、亜硝酸性窒素、硝酸性窒素)、について水質分析を行った。  (1)水質監視システム試作機の製作及び改良  4月12日に試作機が完成し、モニタリングを早期に開始することができた。プログラムの改善を図り、試作機設置後10か月以上経過しても故障等の不具合はなく、モニタリングを継続できた。 (2)モニタリングによる水質推定の検証  最終処理水のアンモニア性窒素濃度はECと相関が高いことがわかり、窒素濃度推定としてリアルタイムで遠隔監視への活用が可能となった。  原水のアンモニア性窒素についてもECと高い相関が認められた。さらにECはBOD濃度に対しても高い相関があることがわかった。これらの結果から、ECの測定により原水の窒素濃度及びBOD濃度が推定でき、窒素除去に適した適切な曝気調整や処理水質悪化の危険予測や迅速対応への活用が可能となった。
課題今後の取組
1 コンパクトで低コストな脱臭装置の開発   脱臭装置の設置普及に向けた取り組み 装置の設置及び運転管理マニュアルを作成する。  
2 畜産汚水処理施設の運転管理遠隔監視システムの開発 (1)代替指標による水質推定の検証    (2)実用化に向けた運転管理遠隔監視システムの開発 (1)代替指標による水質推定の検証  処理水のBOD濃度、及び硝酸・亜硝酸性窒素濃度を推定できる代替指標の作出について検討する。 (2)実用化に向けた運転管理遠隔監視システムの開発  今年度製作した水質監視システム試作機を基に実用化に向けたシステムの開発に着手する。

※「進捗」欄には、年度当初のスケジュールに対する3月末での進捗を「◎:予定以上」、「○予定通り」、「△やや遅れ」、「×大幅遅れ」のいずれかを記載しています。



最後に本ページの担当課
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