農林水産部 農業振興監 園芸試験場の工程表
基本的事項
所管組織、所管責任者
所属名 園芸試験場 所属長名 吉田 亮 電話番号 0858-37-4211
組織目標
園芸作物の鳥取オリジナルの新品種を育成し、生産現場に提供するとともに、園芸作物の生産安定と高品質化に貢献する新技術を開発し、農業者の経営安定に貢献する。
1.政策内容と目標
(1)政策内容
オリジナル品種・高付加価値化技術開発
■SDGsのゴール
02 飢餓をゼロに
(2)今年度の目標
1 ナシ有望系統の果実品質の現地評価を実施する。
2 ブドウ有望系統の醸造用適性を評価する。
3 ナガイモ新系統の品種登録準備を完了する。
4 スイカ台木系統の耐病性を現地評価する。
測定指標
指標1
指標名 | 指標の分類 |
園芸作物の有望新品種の登録に向けて具体的な段階を進める | 成果指標 |
| 基準値 | 年度当初値 | 今年度目標値 | 今年度実績値 | 長期的目標値 |
数値 | | 新品種登録に向けた段階の前進24件 | 27件(累積) | 27件(累積) | − |
時点 | | | | | |
根拠となる計画等 | その他計画の名称 | 計画指標の選定理由 |
その他計画等 | | 新品種(系統)の開発がミッションであるため、研究成果数を指標に選定した。 |
目標を実現するための主要事業
番号 | 主要事業・主要制度 |
1 | 市場競争力のある鳥取オンリーワン園芸新品種の育成 (予算額(事業費)8204千円) |
2.評価
■最終評価(年度末時点)
進捗評価 |
○(予定どおり) |
達成度の評価 |
7 |
評価理由 |
予定どおりの進捗状況 |
令和3年度の取組 | 成果 |
1 ナシ有望系統の現地評価を実施中。 | 生産現場7カ所にシ有望系統の現地評価を依頼しているが、着果が少なく、評価が1年先送りとなった。しかし、生産者の要望を苧受けて新たな有望系統の現地試験をR4年度から実施することとなった。 |
2 ブドウ新系統の醸造用適性の評価を実施。 | 園試育成の青ブドウ系統のワイン醸造用としての利用の可能性を、明らかにしようとした。地元ワイナリーに依頼して試験醸造を行ったが、試飲による評価により、今後の活用の可能性が低いと判断。代わって、国内コンソーシアム育成による多品種の活用を探ることとした。 |
3 ナガイモ新系統の品種登録に向けたデータ収集をすすめた。 | 鳥取オリジナルの品種として、登録に必要なデータがほぼそろった。R4年度の登録申請を目指す。 |
4 スイカの耐病性台木の実用性について確認した。 | 現行台木に比べて、耐病性を強化した新系統の特性が、現地評価を含めほぼ良好な成績であることが確認された。 |
課題 | 今後の取組 |
1 ナシ有望系統の果実品質の現地評価を実施する。 | 1系統の現地園での評価を継続し、本格的な果実品質評価を開始する。また新たに1系統の現地評価を開始する(穂木を提供:箇所数は未定)。 |
2 ナガイモ有望系統「1U61」の品種登録申請を行う。 | R5年で育成者権が切れる現行品種「ねばりっ娘」の後継として、オリジナル品種の登録申請手続きを完了する。現地試験は継続して行う。 |
3 スイカの耐病性台木「共台園試2号」の品種登録申請を行う。 | 現行の「どんなもん台(園試育成)」よりもさらに耐病性を強化したスイカ台木「共台園試2号」の品種登録申請手続きを完了する。 |
4 リンドウの優良系統の生産現場への提供を目指し、実用化の段階を進める。 | 令和5年の品種登録(あるいは登録手続きを経ずに産地に提供)を目指して、特性評価等の段階をすすめる。 |
※「進捗」欄には、年度当初のスケジュールに対する3月末での進捗を「◎:予定以上」、「○予定通り」、「△やや遅れ」、「×大幅遅れ」のいずれかを記載しています。