農林水産部 畜産振興局 中小家畜試験場の工程表
基本的事項
所管組織、所管責任者
所属名 中小家畜試験場 所属長名 青萩芳幸 電話番号 0859-66-4121
組織目標
豚ゲノム育種価や鶏PGC技術といった新技術に取り組むとともに、豚肉・地鶏肉の食味や環境に関する研究を通じて、県内の畜産農家の生産性向上と高品質化の実現を目指します。
1.政策内容と目標
(1)政策内容
自然環境と調和した自然循環システムの開発
■SDGsのゴール
11 住み続けられるまちづくりを
(2)今年度の目標
1 畜産臭気モニタリングと現地指導ツールの開発
(1)システムの場内設置とモニタリングデータ解析方法の検討 (2)システムデータを臭気指数に変換するための調査・検討
2 畜産汚水処理施設の運転管理遠隔監視システムの開発
(1)実用化に向けた遠隔監視用システムの改良と機能強化 (2)汚水処理施設の運転管理の省力化(3)BODバイオセンサーとのプログラム連携
測定指標
測定指標なし
目標を実現するための主要事業
番号 | 主要事業・主要制度 |
1 | 畜産環境保全技術の開発試験 (予算額(事業費)7922千円) |
2.評価
■中間評価(9月末時点)
今年度の取組 | 成果 |
1 畜産臭気モニタリングと現地指導ツールの開発
主に中小家畜試験場が所有する畜環研式臭いセンサーを用いて試験場の鶏舎・豚舎・堆肥舎内の臭気の動きを調査した。また、モニタリングシステムの臭いの強さをレベル値から臭気指数に変換する方法を検討した。
| 畜環研式臭いセンサーを用いて鶏舎・豚舎・堆肥舎内の臭気の日変動を調査した結果、臭気の強弱は除糞等の作業の影響よりも窓・扉の開閉と密接に関係していることがわかってきた。
モニタリングシステムの臭いの強さをレベル値から臭気指数に変換する方法を検討した結果、畜環研式臭いセンサーの自動記録機能を利用し、モニタリングシステムとの同時測定により可能であると考えられた。 |
2 畜産汚水処理施設の運転管理遠隔監視システムの開発
(1)水質監視システム試作機の製作及び改良
鳥取大学との共同研究でR3年度に製作した試作機を改良し、より実用性の高いシステムに作り上げる。
(2)汚水処理施設の運転管理の省力化
株式会社アクシスと共同で実用性の高い閲覧ソフトを開発する。 | (1)水質監視システム試作機の製作及び改良
鳥取大学と共同研究の契約を結び、8月に昨年の試作機の再改良機が完成し、水質計測を開始した。測定項目はpH、ORP、水温、EC。測定結果はインターネットブラウザにより表示・閲覧できるが、クラウドサーバーへのデータ送信が途切れることがあったため、プログラムの改善を図った。
(2)汚水処理施設の運転管理の省力化
10月中に株式会社アクシスと委託契約を結び、閲覧ソフトの開発に着手する予定。 |
課題 | 今後の取組(特に下半期の取組について) |
1 畜産臭気モニタリングと現地指導ツールの開発
施設や気象条件の違いによる臭気拡散度合いの解明 | 導入したモニタリングシステムを用いて鶏舎・豚舎・堆肥舎内外や敷地境界の臭気を多数調査し、臭いが拡散しやすい条件(作業、窓・扉の開閉、気象条件など)を明らかにしていく。 |
2 畜産汚水処理施設の運転管理遠隔監視システムの開発
pH及びORPでは窒素推定はできないものと思われることから、さらに測定センサーを追加して代替指標による水質推定の検証を行う必要がある。 | 新たな水質測定センサーとして、濁度計の設置と閲覧ソフトの開発を行う。来年度に向けて、農家実証試験の準備を始める。 |
※「進捗」欄には、年度当初のスケジュールに対する9月末での進捗を「◎:予定以上」、「○予定通り」、「△やや遅れ」、「×大幅遅れ」のいずれかを記載しています。