令和4年度工程表
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農林水産部 畜産振興局 畜産試験場の工程表

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基本的事項

所管組織、所管責任者


 所属名 畜産試験場 所属長名 安藤 功 電話番号 0858-55-1362

組織目標

市場競争力を高めるため、肉質や繁殖能力に関わるゲノム情報を探索し、優秀な種雄牛の造成、優良な繁殖雌牛の県内保留、また県産和牛肉、牛乳のうまみ開発を行うとともに県畜産物のブランド化を図ります。

1.政策内容と目標

(1)政策内容

鳥取和牛のブランド化と高付加価値化に向けた技術の開発

■SDGsのゴール

09 産業と技術革新の基盤をつくろう

(2)今年度の目標

・第12回全共で審査の重点度が高まる「脂肪の質」とそれを推定する技術、および枝肉成績の予測技術の向上を目指す。
・和牛版ゲノム育種価の開発・新たな形質に関するDNA解析や遺伝的多様性の評価、牛の生産性阻害要因の解析などを行う。
・牛枝肉中の水分含量やグリコーゲン、香りなどを調査し、新たな牛肉の価値を創出する。

測定指標

測定指標なし

目標を実現するための主要事業

番号主要事業・主要制度
1鳥取和牛ブランド向上試験 (予算額(事業費)5992千円)
2優良遺伝子を活用した新鳥取和牛の創造 (予算額(事業費)42391千円)
3鳥取和牛肉うまみ開発試験 (予算額(事業費)5298千円)

2.評価

■中間評価(9月末時点)

進捗
○(予定どおり)
今年度の取組成果
1 鳥取和牛ブランド向上試験 ・短期肥育における脂肪質向上のため肥育試験を実施。 ・生体でのオレイン酸含有率推定のため、バイオプシーを実施。 ・超音波による生体肉質診断技術向上のため、鳥取大学とAI化研究を実施。 ・これまで行ってきた試験よりも、オレイン酸の含有量が高い枝肉の結果を出すことができた。 ・バイオプシーの手技の見直しを行い、これまでより質の良いサンプルを得ることに成功した。 ・令和元年までのデータの分析が終了し、令和2年度からのデータ集積を開始した。
2 優良遺伝子を活用した新鳥取和牛の創造 ・和牛ゲノムインプリンティング機構の解明。 ・県内生産雌子牛ゲノミック評価と親子判定。 ・EBL抗病性遺伝子を保有する和牛の育種改良。 ・インプリンティング機構がまだ詳細には解明されていないが、成果の一部を共同研究先の京大および家畜改良センターとともに国際学会、国内学会で発表した。 ・8月までの生産検査受験牛926頭のゲノミック評価および親子判定を実施した。この頭数は増頭事業の効果により、前年度同時期を上回っている。 ・宮崎大学と共同で県内サーベイランスに向けた調査を一昨年度から実施し、成果を論文にした。
3 鳥取和牛肉うまみ開発試験 ・和牛枝肉中におけるうまみ成分関連物質のデータ蓄積 ・和牛肉の香気成分と官能評価試験結果との関係を調査 ・新たな成分を指標とした簡易測定装置の開発 ・和牛肉の新たなおいしさ評価の指標として、赤身のおいしさに関連するデータ蓄積を開始した ・和牛肉50検体について、香気成分分析と官能評価試験結果についてデータ解析した ・オレイン酸以外のおいしさに関係する新たな成分を指標とした簡易測定装置の開発に着手し、感度を上げる手法を見出した。
課題今後の取組(特に下半期の取組について)
1 鳥取和牛ブランド向上試験 ・短期肥育における脂肪質向上のための飼料給与方法の確立。 ・生体でのオレイン酸含有率推定。 ・超音波による生体肉質診断技術向上のためのAI化。・これまでの試験で好成績だった給与プログラムで反復試験を行う。 ・全共出品牛および候補牛のMUFA値と、バイオプシーでの結果との相間について検証を行う。 ・新たに加えたデータを元に、AIで分析できるBMSの範囲を広げる。
2 優良遺伝子を活用した新鳥取和牛の創造 ・和牛ゲノムインプリンティング機構の解明。 ・県内生産雌子牛ゲノミック評価と親子判定。 ・EBL抗病性遺伝子を保有する和牛の育種改良。・分析方法の検討とデータ集積。 ・多数の検体の安定的な分析。 ・更なるデータ集積。
3 鳥取和牛肉うまみ開発試験 ・和牛肉うまみ成分関連物質についてデータ蓄積 ・和牛肉の香気成分データのバラツキが大きく官能評価値との明瞭な関係はみられなかった ・新たな和牛肉うまみ成分に関連する簡易測定装置の開発。・データ蓄積と解析を継続 ・香気成分の捕集方法や温度について見直し、データのバラツキが小さい条件を検討する ・民間機関と共同によるおいしさに関係する新たな成分簡易測定装置の開発継続

※「進捗」欄には、年度当初のスケジュールに対する9月末での進捗を「◎:予定以上」、「○予定通り」、「△やや遅れ」、「×大幅遅れ」のいずれかを記載しています。



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