因幡の傘踊
( いなばのかさおどり:inabanokasaodori )
●鳥取市横枕
天明6年(1786)の飢饉の際に、雨乞祈願のため、神楽歌に合わせて踊り、奉納されたのが原形と伝えられる。後、数人で組んで技を競う農村青年の娯楽となっていった。踊りは、長柄の傘をもって踊る素朴なもので、田植えの後、旧暦8月1日(八朔)に、神社境内で踊られた。踊りは寿三番叟に昔の面影がよく残っている。周辺の集落に伝わる傘踊りの多くは、横枕から伝授されたものと言われている。
●鳥取市国府町
江戸時代後期の旱魃の際に、花笠を持って踊られた雨乞祈願の踊りを原形とし、これに明治の末頃、鳥取市国府町高岡の山本徳次郎という青年が剣舞の形を取入れて長柄の大傘で踊るようになったものである。踊りは、偶数人で鶴、亀を表現し、高低2人で組み合わされている。傘には小鈴100個以上が付けられ、揃いの浴衣に手甲、脚絆、白鉢巻きに白だすきの若者が、三番叟に合わせて勇壮に踊る。
文化財の種別 |
民俗文化財
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区分 |
指定
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指定種別 |
県指定無形民俗文化財
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分類 |
県指定の民俗芸能
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所在地 |
鳥取市横枕、鳥取市国府町高岡・美歎・麻生 |
指定年月日 |
昭和49年10月18日 |
所有者等 |
横枕傘踊保存会、因幡の傘踊保存会 |
参考文献 |
『因幡の傘踊り資料集』因幡万葉歴史館2004
『因幡の傘踊りを創始した 山本徳次郎翁顕彰展解説案内』国府町因幡の傘踊り保存会2004 |
参考リンク |
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問合せ先 |
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備考 |
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