近藤家住宅
( こんどうけじゅうたく:kondo-ke jutaku )
近藤家住宅は、松江藩が参勤交代で用いる出雲街道の宿場町根雨宿(日野町)のほぼ中央に位置する。近藤家は近世から近代にかけてたたら製鉄で栄え、製鉄業の後は林業を行ったほか、地元の文化や産業発展に寄与した根雨を代表する旧家である。
近藤家住宅には、元治元年(1864)建築の主屋をはじめとして、江戸時代後期から明治期に建築された複数の土蔵や離れが残存しており、鳥取県西部の山間部における、屋敷構えが良好に保存された大規模民家として重要である。街道に面した主屋は建ちの高い二階建ての町家建物で、鳥取県内における二階座敷を持つ町家の最古例であるとともに、全国的にみても早い段階の二階建て町家として学術的に重要である。
また、棟札や家相図を含め、多くの史料により屋敷地の変遷をたどることができ、家業である製鉄業の繁栄とともに増改築を繰り返した経緯を垣間見ることができる点でも歴史的な価値が高い。
文化財の種別 |
有形文化財
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区分 |
指定
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指定種別 |
県指定保護文化財
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分類 |
県指定の建造物
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所在地 |
日野郡日野町根雨 |
指定年月日 |
平成30年10月9日 |
所有者等 |
個人(水路敷以外)及び日野町(水路敷) |
参考文献 |
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参考リンク |
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問合せ先 |
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備考 |
員数 10棟
主屋、内蔵、旧奥、新奥、小座敷、土蔵、大蔵、南蔵、上風呂及び上便所、外風呂及び外便所
附 家相図3枚(慶應3年、明治8年、明治34年)、普請帳1冊(元治元年)
土地 宅地(水路、流し場、通路上屋、物干場、北塀、西塀、南塀、庭の塀、祠、石組み、石橋及び石段を含む)、宅地に介在する水路敷 |