奥田家住宅
( おくだけじゅうたく:okudakezyuutaku )
奥田家は、近世に大庄屋を務めた家柄である。当家の住宅は山裾に
石垣を築いて広大な敷地を構え、塀や土蔵で囲まれた中に、主屋(しゅおく)や新座敷、蔵が建つ。
江戸時代末期に建てられた主屋は、間取や座敷のつくりに上層農家の住宅形式をよく伝えており、もとは茅葺であったが明治期に瓦葺に
改められた。また新座敷は、当主自らが職人をつれて県外へ視察に出向いて集めた全国の銘木や、集落内で発見された神代(じんだい)杉(すぎ)をふんだんに用い、約7年をかけて大正8年(1919)頃に建てられた。技術の高さを示すとともに、上質の材料を良く吟味(ぎんみ)し、意匠(いしょう)的にも優れた鳥取県内を代表する近代和風建築である。
そのほか敷地内には、明治から大正にかけて整えられた屋敷構えが良好に保存されており、その変遷を示す家相図と併せて歴史的価値が高い。
文化財の種別 |
有形文化財
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区分 |
指定
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指定種別 |
県指定保護文化財
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分類 |
県指定の建造物
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所在地 |
鳥取市猪子 |
指定年月日 |
平成25年3月8日 |
所有者等 |
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参考文献 |
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参考リンク |
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問合せ先 |
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備考 |
写真撮影:杉本幹夫氏 |