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逢束盆踊り


 ( おおつか ぼんおどり:otsuka bon odori )

逢束盆踊りの写真1の写真
逢束盆踊りの写真2の写真
逢束盆踊りの写真1の写真




 琴浦町逢束は、江戸時代、鳥取と米子をつなぐ街道沿いの宿場であり、藩倉も置かれた港町として栄えた。古くからの踊りに、海路を通じて各地からもたらされた新しい踊りが加わって種類を増やし、それらが影響し合って土地独自の踊りとなったと言われている。現在、8月14日に行われる地区の盆踊り大会、8月23日に行われる林泉寺観音祭に5種類の踊りが踊られている。
 踊りは、京都の伏見から伝わった「大文字茶屋踊り」、隠岐の島の西郷から伝えられた「西郷踊り」、伊勢参りに行った人たちが持ち帰った「伊勢音頭」、仇討ち物を仕組んだ「志賀団七踊り」、水夫たちの間で流行っていたサイコロ賭博の振りを取り入れた「丁半踊り」の5種で、かつては「ぼたもち踊り」「振り出し踊り」を加えた7種であった。いずれも県下では珍しい踊りで、踊りの伝播を示す明確な伝承があり、また歌詞からもそれを裏付けることができる。太鼓は両面を使い、回し打ちをするのが特徴で、踊りにより3つの叩き方がある。
 踊りの伝播を示し、他地域との文化交流が盛んに行われた地域的特色を顕著に示す、貴重な無形民俗文化財といえる。

文化財の種別 民俗文化財
区分 指定
指定種別 県指定無形民俗文化財
分類 県指定の民俗芸能
所在地 東伯郡琴浦町逢束
指定年月日

平成30年4月27日

所有者等

逢束盆踊り保存会

参考文献

亀田稔雄「逢束盆踊り」『鳥取県の民俗芸能ー鳥取県民俗芸能緊急調査報告書ー』鳥取県教育委員会1993
藤本一美「鳥取県琴浦町逢束とその周辺の郷土誌 地歴・民俗稿2010」私家版 2010
『東伯町誌』東伯町役場1968

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