陶芸〔保持者:河本 賢治〕
( とうげい ほじしゃ かわもとけんじ:togei hojisya yamamoto kosai )
陶芸とは、陶土あるいは磁土を主原料とし、窯で焼成して、いわゆる陶磁器を作る技術の総称である。主原料の配分、ロクロや手びねりなどの成形方法、焼成方法、釉薬や絵付などの加飾技法などにより、様々な種類の陶磁器が作られている。
保持者として、倉吉市の河本賢治氏が挙げ られる。河本賢治氏は、東伯郡北条町(旧中北条村、現北栄町)出身の生田和孝(1927〜1982)に見出されて、生田の内弟子となり、骨太で力強い民藝的美感を表現するこの作家のもとで10年間にわたって修業を積んだ。また蹴轆轤や面取といった成形や加飾の技法はもとより、素地土や釉薬の組成をはじめとする土味や釉調といった質感と色調の表現方法についても、民藝陶器に表象されてきた生田の作風を深く体得しており、これが同氏の日用器の形態や、籾殻灰を加えた糠釉(糠白)、飴釉、黒釉などの質朴な釉調によく表れている。一方、自己表現としての陶芸制作をめざして国展等の公募展で発表してきた陶器作品には、生田の作風とは異なる独自の造形性が看取され、同時代的感覚による洗練された民藝的美感が表現されている。
文化財の種別 |
無形文化財
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区分 |
指定
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指定種別 |
県指定無形文化財
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分類 |
県指定の工芸技術
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所在地 |
倉吉市福光 |
指定年月日 |
令和4年4月26日 |
所有者等 |
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参考文献 |
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参考リンク |
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問合せ先 |
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備考 |
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