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弓浜半島及び近隣地域のトンド


 ( きゅうひんはんとうおよびきんりんちいきのとんど:kyuhin-hanto oyobi kinrin chiiki no tondo )

弓浜半島及び近隣地域のトンドの写真の写真
弓浜半島及び近隣地域のトンドの写真の写真
弓浜半島及び近隣地域のトンドの写真の写真

 正月14日の晩あるいは15日の早朝に(休日の関係から、現在では正月第2日曜、あるいは成人の日)、正月に飾った松や注連縄などを燃やして、正月にお迎えした神(歳徳神)を送る行事が各地で行われている。弓浜半島を中心とした米子市、境港市、南部町や伯耆町の一部を含む広い地域では、このトンドの時に歳徳神の神輿が地域を練り歩くという、全国的にみてもきわめて珍しい貴重な慣習を伝えている。
 この地域のトンド行事は、基本的に、地域ごとにあるトンド講を主体とし、1年交代の頭屋が祭礼の執行にあたる。トンド講は地理的な近隣関係が基本で、近年は自治会の行事として行うようになったところも多い。頭屋は神を迎えて神事を行う宿のことで、くじで選ばれるのが慣例である。行事は、@頭屋を交代する儀礼である「頭渡し」、A芯となる竹を立て、その周りに正月飾りや注連縄を飾り、いわゆるトンドを作る「トンド立て」、B歳徳神を載せた神輿や屋台と囃子、獅子などが地域内を練り歩く「神幸行列」、Cトンドに火入れする「火渡し」で構成されている。また、子どもたちが夜に籠もって番をしたり、ホトホトといって、家々をまわって餅をもらったりする行事もあった。
 以上、地域ごとのトンド講を主体とすること、1年交代の頭屋が祭礼の執行にあたること、歳徳神を神輿や屋台に載せ、あるいは頭屋が奉持して地域内を練り歩くこと、子どもが重要な役割を果たしていたこと等が特徴として挙げられ、そこからは、歳徳神が氏神の要素を持つこと、神送りとともに神を迎えて各家や集落の無病息災を祈る要素を持つことがわかる。日本の古い祭祀形態を示し、また歳徳神信仰のあり方を考える上でも興味深く、貴重な無形民俗文化財である。
文化財の種別 民俗文化財
区分 指定
指定種別 県指定無形民俗文化財
分類 県指定の風俗慣習
所在地 米子市、境港市、南部町、伯耆町
指定年月日

平成30年4月27日

所有者等

米子市トンド保存会、境港市トンド保存会、南部町トンド保存会、伯耆町吉長自治会

参考文献

柳田国男『神道と民俗学』1946
坂田友宏『因伯民俗歳時記』2004、伯耆文化研究会
坂田友宏「米子の民俗信仰」(『とっとり民俗文化論』2008、伯耆文化研究会)
鳥取県立博物館『鳥取県の祭り・行事−鳥取県祭り・行事調査報告書−』2006
鳥取県教育委員会『県選択記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財「弓浜半島のトンド」調査報告書』2012

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