紙布(保持者:山下健)
( しふ ほじしゃ やましたたけし:sifu hojisha yamasita-takesi )
染織家としての経験と技術の上に立ち、和紙の吟味による適切な素材選択、高度な紙の糸づくりを総合して、繊細で暖かな風合いを持つ紙布を制作してきた。紙の糸ならではのさらっとした質感と絹などの通常の糸を融合した独特の異質な質感の布である。これまで制作してきた通常の織物の模様スタイルと軌を一にした絣模様を基本とし、伝統的な模様をより力動的にアレンジしたり、幾何学的な構築的要素を強調したり、通常の織物とは少し違うより個性的で現代的な模様世界を作り出している。
柳宗悦が取材して以来、民芸的環境では紙布を高く評価してきたが、それを甥の悦孝が桜井貞子氏(茨城県)や山下健氏に伝えてきた。それを独力でマスターし、山下氏ならではのスタイルを持った紙布表現を作り上げた。現代を代表する紙布作家ということができる。
文化財の種別 |
無形文化財
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区分 |
指定
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指定種別 |
県指定無形文化財
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分類 |
県指定の工芸技術
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所在地 |
鳥取市青谷町 |
指定年月日 |
平成31年3月15日 |
所有者等 |
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参考文献 |
三浦努編『コウゲイノモリヘ−探求する工芸家たち』鳥取県立博物館、2016年 |
参考リンク |
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問合せ先 |
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備考 |
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