菅野ミズゴケ湿原
( すがのみずごけしつげん:suganomizugokeshitugen )
菅野ミズゴケ湿原は、扇ノ山山麓の標高400メートルの溶岩台地上にある湿原である。もともと沼地であったようで、水田に利用できなかった約0.9ヘクタールにミズゴケが群生している。ミズゴケは、種類が多く、日本だけでも約40種類生息するが、この湿原に生育しているミズゴケの多くは、オオミズゴケである。
オオミズゴケ以外に、サワオグルマ(4月〜6月開花・黄色)、カキツバタ(5月〜6月開花・紫色)、ヌマトラノオ(7月〜8月開花・白色)、コバギボウシ(7月〜8月開花・紫色)、サワギキョウ(9月〜10月開花・紫色)、キセルアザミ(9月〜10月開花・紫色)等の群落がみられ、季節ごとに訪れる人々を楽しませてくれる。
鳥取県は元来、山域に平坦地が少なく湿原も少ない上に、ミズゴケが生育する湿原は限られている。全国的に湿原が減少する中、このように広範囲にミズゴケが群生する菅野ミズゴケ湿原はきわめて貴重な存在である。
文化財の種別 |
記念物
|
区分 |
指定
|
指定種別 |
県指定天然記念物
|
分類 |
県指定の植物
|
所在地 |
鳥取市国府町菅野 |
指定年月日 |
昭和42年12月12日 |
所有者等 |
|
参考文献 |
|
参考リンク |
鳥取市の文化財紹介ページ
|
問合せ先 |
|
備考 |
|