上淀廃寺跡出土壁画・塑像 附瓦・土器類
( かみよどはいじしゅつどへきがそぞう・つけたりかわらどきるい:kamiyodohaizishutudohekigasozoutuketarikawaradokirui )
上淀廃寺は、飛鳥時代(白鳳期)に創建された古代寺院であり、平安時代の中頃に火事で焼失したと考えられています。平成3年からの発掘により、塔や金堂跡が確認されました。平成8年には国の史跡に指定されています。
金堂跡からは、約4,300点の壁土が出土、うち約1,300点には彩色があります。それらは神将像の上半身や甲冑、菩薩の頭部、山や木などの風景を含んでおり、浄土を描いた「変装図」、釈迦説法の様子を描いた「説法図」を表現して金堂の内部空間を荘厳していたと考えられます。
壁土に混じって、塑像の破片約1,900点、も出土しました。如来像の螺髪(らほつ)、天部像の顔面部や、菩薩像の衣文や足指など、多様な塑像片が見つかっています。
その他、単弁12葉蓮華文軒丸瓦 などの瓦類、土器類も出しています。
これらの出土品は古代寺院における堂内荘厳を発掘資料により復原できる極めて稀な資料であり、山陰地方における仏教文化の導入と定着を示すその学術性は非常に高いと言えます。
文化財の種別 |
有形文化財
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区分 |
指定
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指定種別 |
県指定保護文化財
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分類 |
県指定の考古資料
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所在地 |
米子市淀江町福岡 |
指定年月日 |
平成21年9月29日 |
所有者等 |
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参考文献 |
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参考リンク |
米子市の文化財紹介ページ
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問合せ先 |
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備考 |
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