黒本谷古墳出土遺物一括
( くろもとだにこふんしゅつどいぶついっかつ:kuromotodanikohun syutsudoibutsu ikkatsu )
黒本谷古墳は、智頭町智頭の山陰と山陽を結ぶ交通路を見下ろす丘陵部に立地する古墳時代後期末(6世紀末〜7世紀前半)の古墳である。古墳は直径10m程の小規模な円墳と推定され、横穴式石室を埋葬施設としていた。
1979年に果樹園造成工事に伴い副葬品が発見されたため、翌年に智頭町教育委員会が発掘調査を行ない、銅鋺(どうわん)、圭頭(けいとう)大刀(たち)、馬具(轡(くつわ))、須恵器(すえき)、耳環(じかん)、管玉(くだたま)が出土した。
このうち、注目されるのは銅鋺と圭頭大刀で、県内ではほとんど類例がない稀少な考古資料である。銅鋺は成分分析から朝鮮半島製と考えられ、圭頭大刀も元々は朝鮮半島由来の飾(かざり)大刀です。山陰東部には、他に福本(ふくもと)70号墳(八頭町)など、朝鮮半島系の遺物を副葬する古墳時代終わり頃の古墳がいくつか存在している点が注目される。一方、須恵器は灰白色で造りが粗雑なものが大半で、周辺の古墳には見られないことから、これまでに知られていない近隣の窯跡(かまあと)で生産された可能性がある。
これらの遺物は、先進的な文物の受容に積極的な、また中国山地を越える情報の伝達路を掌握した、在地の有力者の存在をうかがわせるもので、古墳時代後期から古代への移行期の様相を示すものとして貴重である。
| 文化財の種別 |
有形文化財
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| 区分 |
指定
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| 指定種別 |
県指定保護文化財
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| 分類 |
県指定の考古資料
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| 所在地 |
八頭郡智頭町智頭町大字埴師54 智頭町埋蔵文化財センター |
| 指定年月日 |
令和7年4月30日 |
| 所有者等 |
智頭町 |
| 参考文献 |
智頭町教育委員会1983『中河原古墳・黒本谷古墳発掘調査報告書』 |
| 参考リンク |
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| 問合せ先 |
智頭町教育委員会 |
| 備考 |
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