体長150cm、高さ53cm。大山から産出される角閃安山岩の丸彫りによる馬の像である。制作は古墳時代後期と考えられる。前脚は失われているが、後脚は最近補修された。鞍、手綱など馬具の着装状態が明瞭である上、たてがみ、顔ともに馬の特徴をよくとらえている。また、一部には赤色顔料が残り、当初は彩色されていた可能性がある。
近世には、「石馬大明神」として祀られ、現在は天神垣神社境内の収蔵庫に展示されるが、古くは近くの石馬谷古墳(6世紀後半の前方後円墳)そばに立てられていた。
石人、石馬は北西九州の古墳から多く出土する。この石馬は、本州では唯一のもので、古墳時代の九州と当地域の交流を考える上で貴重な資料とされる。
文化財の種別 |
有形文化財
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区分 |
指定
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指定種別 |
重要文化財
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分類 |
国指定の考古資料
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所在地 |
米子市淀江町福岡 天神垣神社 |
指定年月日 |
昭和34年12月18日 |
所有者等 |
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参考文献 |
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参考リンク |
米子市の文化財紹介ページ
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問合せ先 |
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備考 |
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