興禅寺本堂
( こうぜんじほんどう:kouzenzihondou )
興禅寺は久松山の山裾に位置する黄檗宗の寺院で、鳥取藩主池田家の菩提寺であった。現在は、もとの御霊屋(おたまや)を改造して本堂とし、文化11年に建てられた入母屋造平入の本堂主体部の前面に、明治・大正期に増築された御拝ノ間・拝殿と向拝が取り付き、複雑な屋根形式となっている。
本堂主体部は手前より次ノ間、高間、霊壇とする。室内は角材で構成され、長押(なげし)をめぐらせた住宅風の意匠とし、随所に池田家の揚羽紋を配う。また、高間と霊壇は格の高い格天井(ごうてんじょう)とし、藩絵師根本幽蛾(ねもとゆうが)などにより描かれた花鳥画を貼るなど、文化文政期の華やかさを持ちつつも、大名の御霊屋としての拡張ある空間と、由緒を伝えている。
文化財の種別 |
有形文化財
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区分 |
登録
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指定種別 |
国登録有形文化財
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分類 |
国登録の建造物
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所在地 |
鳥取市栗谷町栗谷町 |
指定年月日 |
平成25年12月24日 |
所有者等 |
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参考文献 |
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参考リンク |
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問合せ先 |
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備考 |
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