木造阿弥陀如来立像
( もくぞうあみだにょらいりゅうぞう:mokuzouamidanyorairyuuzou )
三仏寺本堂の本尊として、堂内に秘仏として安置されてきたもので、平成16年に修理がおこなわれた。
像高147.5pで、一木造・内刳・彫眼。本像の特徴は、頭部はやや大きめで極端ななで肩、体奥が浅く、正面下半身の衣文線はいわゆるY字型に整えられて形式化し、
彫りは浅く、典型的な平安時代末期の作風を示している。
当寺に多く伝来する木造蔵王権現像の制作年代と比較すると、それらよりやや遅れた平安時代後期(12世紀)の造像と考えられる。
さらに、右肩や背面上方には鑿痕が遺っており、
いわゆる霊木から出現しつつある仏(「霊木(れいぼく)化現仏(けげんぶつ)」)の特色を示し、そのことからも当初は素木仕上げであったと考えられる。
太古からの山岳信仰の拠点である三仏寺本堂の本尊として、その文化的、歴史的価値は極めて高い。
文化財の種別 |
有形文化財
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区分 |
指定
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指定種別 |
県指定保護文化財
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分類 |
県指定の彫刻
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所在地 |
東伯郡三朝町三徳1010 |
指定年月日 |
平成23年3月22日 |
所有者等 |
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参考文献 |
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参考リンク |
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問合せ先 |
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備考 |
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アクセス方法 |
倉吉駅からバス三徳線で40分、三徳山参道入口下車、徒歩10分 |
周辺地図 |
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公開状況 |
秘仏のため非公開
ただし御開帳により拝観できる場合あり
住友財団修復助成30年記念「文化財よ、永遠に」 於東京国立博物館(令和元年10月1日〜12月1日)に出品予定。 |