赤松の荒神祭
( あかまつのこうじんさい:akamatsu no kojin-sai )
赤松の荒神祭は、閏年の3月第1日曜(かつては閏年の2月2日)に、 藁で作った大蛇を荒神に納する神事。起源は、承応3年(1654)、大干ばつに見舞われた赤松集落が氏神様のご神託を受けたところ、五穀豊穣と村の繁栄を祈って大蛇を奉納せよとのお告げがあったこととされる。
大蛇は全長約25メートルの巨大なもので、頭上には、集落内各戸の繁栄を祈願する御幣を戸数分立てる。当日は、大蛇を前に神事を執り行った後、住民総出で大蛇を担いで集落を練り歩き、氏神日吉神社境内の荒神の玉垣内に奉納する。また、大蛇の男根部分は閏年から閏年の間に入り婿した男性が、子孫繁栄と将来の幸福のために担ぐことになっている。
赤松の荒神祭は、県西部に広く分布する荒神祭の特徴をよく示すと共に、独自の重要な要素を備えていることから、貴重な無形民俗文化財であるといえる。
文化財の種別 |
民俗文化財
|
区分 |
指定
|
指定種別 |
県指定無形民俗文化財
|
分類 |
県指定の風俗慣習
|
所在地 |
西伯郡大山町赤松 |
指定年月日 |
平成25年9月20日 |
所有者等 |
日吉神社 |
参考文献 |
「赤松荒神祭の大蛇行列」『大山町誌』大山町役場1980 |
参考リンク |
|
問合せ先 |
|
備考 |
|