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霞の要害跡出土梵鐘鋳造関連遺物


 ( かすみのようがいあと しゅつど ぼんしょうちゅうぞうかんれんいぶつ:kasumi no yogaiato syutsudo bonsyo chuzo kanren ibutsu )

霞の要害跡出土梵鐘鋳造関連遺物の写真の写真
霞の要害跡出土梵鐘鋳造関連遺物の写真の写真

 霞の要害跡は、日野川に面した丘陵中腹に立地する遺跡である。平成11・12年度に実施された道路建設に伴う発掘調査によって、15世紀前半から16世紀中葉までの土器・陶磁器類とともに、土塁や建物跡、土坑(どこう)などが見つかった。このうち、一辺約2mの隅丸方形の土坑内から梵鐘鋳造(ぼんしょうちゅうぞう)に使用された鋳型(いがた)破片や青銅片等が出土した。
 梵鐘の鋳造に関わる遺構は、県内では他に江戸時代の鐘鋳谷(かねいだに)遺跡(鳥取市大杙(おおくい))が知られるのみで、全国でも60例程度しか見つかっていない貴重なものである。
 鋳造関連遺物は鋳型、炉壁、銅滓(どうさい)など、小片も含めると総数3241点に上る。指定品は形状が把握できる鋳型片39点と銅滓1点の合計40点とする。その内訳は竜頭(りゅうず)2、撞座(つきざ)7、乳(にゅう)6、縦横帯(じゅうおうたい)7、コマツメ2、外型(そとがた)5、不明8の鋳型と溶解炉炉壁片2、銅滓1である。
 霞の要害跡から出土した鋳型は、竜頭及び撞座の特徴から、島根県安来市の清水寺(きよみずでら)所蔵の梵鐘と共通する原型を使って鋳型がつくられたと考えられる。また清水寺梵鐘銘に応永28(1421)年に「和州大工友光(わしゅうだいくともみつ)」によってつくられたことが刻まれていることから、本資料も近い時期に同じ工人集団によって残されたものと推定できる。現存する梵鐘と同型の鋳型の出土例は全国的にも極めて珍しく、中世の鋳物生産の様相を知る上で、第一級の資料である。
文化財の種別 有形文化財
区分 指定
指定種別 県指定保護文化財
分類 県指定の考古資料
所在地 日野郡日南町中石見(日南町郷土資料館)
指定年月日

平成29年4月11日

所有者等

日南町

参考文献

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備考

員数:40点


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