浅津文書
( あそづもんじょ:asodu monjo )
南条元続(なんじょうもとつぐ)から浅津源三左衛門尉(あそづけんざざえもんのじょう)に宛てられた感状3点である。
南条元継は、伯耆国東三郡(河村郡・久米郡・八橋郡)などを治めた有力領主であり、羽衣石(うえし)城(東伯郡湯梨浜町)を本拠としていた。浅津氏は東郷池の西岸に位置する浅津を拠点とする地域領主であり、東郷池水運にも関わりがあったと考えられている。
浅津文書は、天正3年(1575)から天正9年(1581)に発給された文書であり、毛利氏・尼子氏・織田氏が因幡・伯耆両国を戦乱に巻き込んでいった天正年間(1573〜1592)前半における南条氏や浅津氏の動向を示す史料であり、貴重である。
1.9月12日 南条元続感状(折紙)
私部(きさいち)城(八頭郡八頭町市場)をめぐる戦いにおける浅津源三左衛門尉の戦功を賞した感状。
2.天正8年12月11日 南条元続感状(折紙)
籠城の忠儀を賞し、褒賞を与えることをを約束した感状。
3.天正9年2月10日 南条元続感状(モト折紙)
毛利方の城を攻略した際の戦功を賞し、俸禄の加増を約束した感状。
文化財の種別 |
有形文化財
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区分 |
指定
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指定種別 |
県指定保護文化財
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分類 |
県指定の古文書
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所在地 |
鳥取市鳥取市東町1丁目124(鳥取県立博物館) |
指定年月日 |
令和元年10月23日 |
所有者等 |
個人、鳥取県 |
参考文献 |
鳥取県2015『新鳥取県史 資料編 古代中世1古文書編 上』
北尾泰志1998「資料紹介 天正八年十二月南条元続感状」『歴史地名通信』23 |
参考リンク |
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問合せ先 |
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備考 |
3点 |
アクセス方法 |
100円バス「くる梨」緑コース「11仁風閣・県立博物館」下車すぐ
ループ麒麟獅子「3鳥取城跡」下車すぐ
砂丘・湖山・賀露方面行「西町」下車約400m
市内回り岩倉・中河原方向行「わらべ館前」下車約600m |
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公開状況 |
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