龍虎図屏風
( りゅうこずびょうぶ:ryuukozubyoubu )
鳥取ゆかりの絵師として江戸時代後期に活躍した、片山楊谷(1760〜1801)の作品。楊谷の作例のなかでは珍しい、銀箔を全面に押した
総銀地(そうぎんじ)屏風(びょうぶ)であり、銀箔の上に薄く墨を掃いた大画面に、墨を用いて雲龍と竹虎を描いている。
楊谷は多くの虎を描いているが、この虎は、毛描きが墨の濃淡だけで行なわれているのが特徴である。白い筋のようにみえる部分は、
淡墨で引かれた線と線の間のわずかな隙間であり、その隙間を計算にいれて、筆がおろされていることがわかる。
しなやかな虎の身体の動きが、左隻(させき)の渦巻く雲烟(うんえん)のなかの龍と呼応する、楊谷晩年の傑作(けっさく)である。
文化財の種別 |
有形文化財
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区分 |
指定
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指定種別 |
県指定保護文化財
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分類 |
県指定の絵画
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所在地 |
米子市 |
指定年月日 |
平成25年3月8日 |
所有者等 |
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参考文献 |
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参考リンク |
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問合せ先 |
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備考 |
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