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齋尾家住宅主屋ほか7棟


 ( さいおけ じゅうたく しゅおく ほか7とう:saio-ke jutaku syuoku hoka7to )

外観(北栄町教育委員会提供)の写真
主屋外観と庭園及び塀(北栄町教育委員会提供)の写真
主屋二階 クロキノマの写真
主屋二階 シロキノマの写真
主屋一階座敷 縁部分(北栄町教育委員会提供)の写真
普請帳(北栄町教育委員会提供)の写真
外観(北栄町教育委員会提供)の写真

齋尾家は江戸時代には大庄屋を務めた家柄で、当家は茶臼山の北東に敷地を構える。敷地内には主屋のほか、長屋門や土蔵など敷地全体にわたって明治から昭和初期に建築された建物が保存状態良く残されている。また同家には普請帳(ふしんちょう:建物等を建てた時の記録)が残されており、建築の年代や大工名等を知ることができる。

「主屋」は大工、原田丈吉(はらだじょうきち)によって建てられた、豪壮な木造二階建ての建築。
内部は、それまで一般的であった農作業重視でつくられた広い土間ではなく、狭い土間の玄関とし、上客用の玄関である式台玄関(しきだいげんかん)を並べる。また、客用の空間と家族用の空間を中廊下で隔てて各部屋の独立性を高めており、江戸時代からの伝統的な農家の住宅の間取りを継承しながらも、近代住宅の要素を取り入れている県内では初期の事例といえる。
一階の主座敷では、構造に工夫を凝らして縁側の柱を極力排して開放感を高めている。二階には、木目の特徴的な素木(しらき)を用いたシロキノマ、一部樹皮を残して加工した面皮杉(めんかわすぎ)の黒色を基調としたクロキノマと呼ばれる2種類の座敷をもつなど、意匠的にも大変上質である。
「南蔵」、「土蔵」は、主屋の西及び西南に建ち、敷地背面の景観を形作っている。土蔵は南北に長い蔵で、北器蔵、新蔵、その2棟の間を室内化した中の蔵の3つの部分からなり、工夫を凝らして収蔵施設としている。
「醤油蔵」、「炭小屋及び味噌蔵」は主屋の北側に連続して建つ。味噌等を多く必要とする大規模農家の生活形態を知ることができる。
「浴室」は主屋から渡り廊下で接続し、建具なども建築当初のものが残り、昭和初期の生活様式を伝える。
「長屋門及び塀」は南北へ続く塀とともに、当家の大規模な屋敷構えの正面にふさわしい、豪壮な外観を見せる。
「露地門及び塀」は、玄関前の空間と、庭園空間を仕切り、主屋一階座敷から望む景観の一部としての要素ももつ。

以上のように、齋尾家住宅は@主屋のほか長屋門や土蔵など敷地全体にわたって明治から昭和初期に建てられた建物や、大規模農家における生活に必要な建物群が保存状態良く残されている。A特に主屋は、江戸時代から続く伝統的な農家の住宅から近代への転換が見られる県内では初期の事例である。また豪壮な外観とともに、繊細な内部意匠は極めて上質である。Bまた同家に伝わる資料から、年代等建築の経緯がわかる点でも貴重な事例である。
文化財の種別 有形文化財
区分 登録
指定種別 国登録有形文化財
分類 国登録の建造物
所在地 東伯郡北栄町国坂
指定年月日

平成29年5月2日

所有者等

参考文献

鳥取県近代和風建築総合調査報告書

参考リンク
問合せ先

北栄町教育委員会 生涯学習課

備考


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公開状況

非公開