旧江尾発電所本館
( きゅうえびはつでんしょほんかん:kyuuebihatudensyohonkan )
日野川に面して経つ、石造の旧水力発電所施設。大正8年に山陰電気株式会社によって建てられ、昭和52年まで稼働していた。
県内では珍しい石造建築で、2階建の北館と平屋建の南館で構成されている。当初の屋根は瓦葺きだったが、平成12年の鳥取西部地震後、金属板に葺き替えられた。軒にはコーニスと呼ばれる段状の装飾が施されるほか、窓の上部のデザインに数種類のアーチ型を使い分けるなど、西洋建築の様式が取り入れられている。内部には、発電機室や配電盤室の他、畳敷きの休憩室も残されている。また、屋根を支える構造には、中央に束を立てて、斜材を入れるキングポストトラスと呼ばれる近代以降に用いられる構造を見ることができる。
構造、デザインともに近代らしさを持ち、意匠的にも美しい。地域のランドマークとなっており、国土の歴史的景観に寄与するものとして評価された。
なお、平成19年度には、土木学会選奨土木遺産に認定された。
文化財の種別 |
有形文化財
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区分 |
登録
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指定種別 |
国登録有形文化財
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分類 |
国登録の建造物
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所在地 |
日野郡江府町久連 |
指定年月日 |
平成21年8月25日 |
所有者等 |
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参考文献 |
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参考リンク |
江府町の文化財紹介ページ
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問合せ先 |
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備考 |
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