智頭枕田遺跡出土先史時代遺物
( ちづまくらだいせき しゅつど せんしじだい いぶつ:chidu makurada iseki syutsudo senshijidai ibutsu )
智頭枕田遺跡は、千代川支流の土師川と新見川に挟まれた段丘上に立地する、縄文時代から平安時代にかけて形成された大規模な遺跡である。平成14・15年度に智頭町教育委員会が実施した発掘調査によって、縄文時代中期末〜後期初頭(約4400〜4000年前)の大規模な集落跡や、縄文時代全時期にわたる遺構や大量の遺物が発見された。
なかでも、11棟の竪穴住居跡からなる中期末〜後期初頭の集落跡は、その規模と継続性、出土遺物の豊かさにおいて中国地方では他に例を見ないものであり、各住居跡から一括資料として出土した土器・石器などの遺物の学術的価値は非常に高い。特に大量に出土した縄文土器は多様性に富んでおり、土器の時期的な変遷や、他地域との交流関係を研究する上で重要な資料である。
また、縄文時代晩期から弥生時代前期にかけて(約3000〜2200年前)の土器・石器などの遺物は、縄文時代から弥生時代への変遷を連続的に追うことができる点や、土器の出土量やバラエティーが非常に豊富な点で学術的価値が高い。あわせて、東日本をはじめとした他地域の土器など、遠隔地との交流や人の移動を示す遺物も含まれており、縄文時代から弥生時代への変革期における広範な地域間交流や、そのなかでの鳥取県東部地域社会の位置づけを明らかにしうる資料として極めて重要である。
文化財の種別 |
有形文化財
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区分 |
指定
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指定種別 |
県指定保護文化財
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分類 |
県指定の考古資料
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所在地 |
八頭郡智頭町大字埴師54番地 |
指定年月日 |
平成30年4月27日 |
所有者等 |
智頭町 |
参考文献 |
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参考リンク |
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問合せ先 |
智頭町教育委員会 |
備考 |
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