転法輪寺本堂
( てんぽうりんじほんどう:tenpourinzihondou )
転法輪寺は寺伝によれば承和年間(834〜848)に慈覚大師を開祖として創建された天台宗寺院で、天禄2年(971)に空也上人がこの地に立ち寄り、翌年入滅したと伝わる。
当本堂は延享3年(1746)に建築され、文政5年(1822)、明治4年、昭和29年に改修されたことが棟札でわかる。建物は間口三間、奥行き五間の入母屋造で、三方に軒支柱を立てて、縁をまわす。以前は茅葺きであったものを、昭和に瓦に葺き替えた。内部は大きな段差を設けて内陣と外陣境を明確にわける。現在は床を全て畳敷きとするが、当初は低い板敷きで外陣の壁を吹き放しとしたと思われる。
これらから、当本堂は当初空也上人をまつる堂であったものを、後に転法輪寺の本堂としたと考えられ、村落に所在する近世仏堂の好例である。
文化財の種別 |
有形文化財
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区分 |
登録
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指定種別 |
国登録有形文化財
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分類 |
国登録の建造物
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所在地 |
東伯郡琴浦町大字別宮 |
指定年月日 |
平成22年9月10日 |
所有者等 |
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参考文献 |
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参考リンク |
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問合せ先 |
転法輪寺 |
備考 |
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